友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

鈍感力

2014年04月11日 18時07分46秒 | Weblog

 「鈍感力」という言葉があった。どんな時に、どんな風に使うのかよく知らないが、鈍感であることは「生き抜く力」でもある。明るくて、気安く接してくれる人は「鈍感力」があるのかも知れない。いつも笑顔でいられる人もきっとそうだろう。辛くても、苦しくても、どんなに嫌なことがあっても、「何とかなるわ」と気楽に生きていけるのは凄い力だ。

 姉を見舞いに行って来た。84歳の姉は、先ほど話したことも覚えていない。若い頃のことなら記憶が戻るのではと思って、昔の話をしてみるけれど、「何も覚えていないねえ」と言う。一時期、目も空ろでもうダメなのかと思ったが、今日の姉は比較的元気で、姪っ子が食べさせてくれたおかきやイチゴ・アイスクリームを美味しそうに食べていた。それでいて、「やっぱりバニラがよかった」と言うので、姪っ子が「母さんが頼んだんだよ」と伝えると、「そうかね。あんたじゃーないの。いじわるだね」とむきになる。

 みんなの話をニコニコと聞いているかと思えば、「姉さんはハイカラだったですよ」と言うと、「嫌なことを言うね」と否定しようとする。「褒めているんですけど」と訂正するが、自分のことを悪く言ったのではないかという「観察力」は働くようだ。病院の中でも、「あれは何?あの人は何をしている?」と何にでも興味を示すので、「姉さんは好奇心が強いね」と言うと、「そんなことはないです」と否定した。「認知症が進んでいて、判断が出来なくなっている」と姪っ子は言うけれど、自分が否定されているのではないかと感じ取っているようだ。

 先日、運転免許証の書き換えで警察署へ行って来た。午後の一番に行くと、受付にたくさんの人が並んでいた。見ると、私たちのような高齢者の人が多い。提出する書類の間違いや手順の間違いなどが重なり手間取ってもいる。「よく読んで書いてくださいね」と係りの警察官は何度も言うが、それでも不備がある。私も不要なところにチックを入れてしまった。それでもその係りの警察官はニコニコと、「いいですよ」と優しい。「はい、これで5年間有効ですからね。事故の無いように頑張ってください」と新しい免許証を手渡され、「ありがとうございました」と頭を下げてしまった

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