友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

憂鬱

2015年07月17日 18時38分47秒 | Weblog

 台風11号は四国から中国へと進み、日本海に抜けた。けれども自転車で進むような速度のためか、まだ強い風が吹き、時々雨が降ってくる。昨夜は寝苦しかった。今年初めてエアコンをつけて寝たけれど、夜中に何度か目が覚めた。ベランダのゴーヤによる緑のカーテンの支柱はもう一度縛り直したが、東からの強い風を受けて大きく揺らいでいた。ネットが外れて支柱の棒が落ちることはないだろうか、ルーフバルコニーの植木鉢は大丈夫だろうか、そんな不安が眠りを妨げた。

 このところの心配事のためなのか、胃までキリキリと傷む。台風のせいだけでなく、安保関連法案が衆議院を通過したことも私を憂鬱にしている。民主主義は多数決で決まる。小学校の時から教えられてきたことだが、いつもなぜかしっくりしない。中学でも高校でも生徒会の仕事をしたけれど、絶対多数の生徒の意見は通らない。地方議会の議員になったけれど、圧倒的な数で押し切られてしまう。理屈を通して実現した提案もあるが、民主主義の多数決の定義を覆すことではなかった。

 衆議院本会議で自民党議員から造反が何人出るかと期待したが、反対や退席はゼロで、ふたりの議員が欠席した。欠席した村上誠一郎議員は党内で集団的自衛権の行使容認に反対していたから当然だが、もうひとりの若狭勝議員はどういう人なのだろう。加藤紘一さんの娘さんの鮎子議員は憲法9条の改正に反対を表明しているが、安保法案は賛成してしまった。ハト派で知られている河野太郎議員も賛成している。造反して、自民党公認を取り消されることが恐いのだろう。結局、政党とは自己保身の集団で、上意下達の組織なのだ。

 安倍首相はどんなことがあっても安保関連法案を成立させたいと固い決意で臨んでいる。たとえ参議院で採決に至らなくても、60日ルールを適応して衆議院で再可決させるつもりだ。圧倒的多数の自民・公明議員が後押しできる今しかチャンスはないと踏んでいる。民主主義は多数決で決めるのだから、法案が成立するのは確実だ。ますます憂鬱になる。何かいいことないのかと叫びたくなる。台風の風はまだ止まない。

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