友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ホストたちの将来を慮ってのことだろう

2022年03月05日 17時16分36秒 | Weblog

 今朝の朝日新聞『be on Saturday』に、東京・新宿の歌舞伎町でホストクラブを経営する44歳の男性が紹介されていた。埼玉の県立高校を卒業し、中央大学理工学部に入学したが、「優等生人生を送って来たので、都会や不良への憧れがありました」と話す。

 「軽い好奇心で」ホストになったが、「ホストの上下関係は厳しく、ミスをすれば鉄拳が飛ぶ。真剣になった」「この世界で4年、真剣に生きたほうが大学よりためになる」と、中退してホストの道に進み、ナンバーワンホストになり26歳で経営者となった。

 「日陰で強がって生きるのではなく、日の当たる場所で堂々と胸を張って生きよう」「この社会でつらさを抱えていたりする人が、心を解放できる」「夜の社交場として、気軽に楽しんでもらえる場所」としてのホストクラブが「私の理想」と語る。

 小説などでは、キャバレーで働く女性が満たされない気持ちからホストに金を注ぎ込むストーリーがあるが、男でも女でも、癒して欲しい欲求は変わらないのだろう。私はキャバレーへ行ったことが無いが、きれいな女性たちに囲まれたなら、きっと鼻の下を伸ばしていたと思う。

 ホストもホステスも、若いうちはチヤホヤされるかも知れないが、長く続けられる仕事ではない気がする。好きになった相手が出来て、結婚して退職でもすればいいが、出来ない時はどうなるのだろうと、将来のことが心配になった。

 この経営者はホストたちにソムリエ試験に挑戦させたり、マナー講座を受けさせたり、美術鑑賞ツアーやコンサートなど本物に触れさせ、人として教養を高めることに努めている。介護施設の経営に乗り出しているのも、ホストたちの将来を慮ってのことだろう。


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