友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

知り合えば仲良くなれる

2010年05月25日 23時01分31秒 | Weblog
 台湾旅行で目立つのは、私たちのような日本人、韓国人、そして中国人だった。中国と台湾の交流が始まって何年になるのかよく知らないけれど、最近では実に多くの中国人が観光に訪れるそうだ。白人やアラビア人は2人とか3人といった個人単位での旅行が多いけれど、私たち東洋人は圧倒的に団体旅行である。台湾人ガイドは「大陸のお客様はマナーが悪い。いくら言っても、中国語が分からない」と嘆いていた。

 中国人が海外へ出かけられるようになってまだ日が浅い。個人的な旅行などは許されないから、団体で出かけることになる。私たちでもそうだと思うけれど、身内でいるとつい言葉が違う他の国に来ていることを忘れてしまう。仲間内で話す時は周りのことを気にせずに大きな声になってしまう。それを他の国の人から見れば、なんとまあうるさい連中だろうということになる。「大陸のお客様」も旅になれてくれば、自ずとマナーもよくなるだろう。

 戦前の教育を受けた世代の姉は「あの人は中国人でしょう?」とか「あれは韓国人だよ」とか、なぜか蔑んだような見方をする。「中国人でも韓国人でもいいじゃないの。少なくとも中国も韓国も日本よりも歴史の古い国なんだから、それなりの敬意を持つべきじゃーないの」と私は意地悪く姉に言う。「これからは日本人が中国へ出稼ぎに行くことになるというのは本当かね?」と姉。「どうなるのか、先のことは分からないけれど、日本の人口が減れば国内で働く場所はできるし、自給自足の生活に甘んじられるなら、出稼ぎせずに農業もできるはずだよ」と話すが、姉に納得した様子はない。

 大東亜共栄圏構想の下に勉学に励んだのであろう姉たちの世代は、アジア全体で豊かになろうとしたのではなかったのか。中国人や朝鮮人を自分たちの手足のように思っていたのだろうか。他の人の不幸や苦しみの上に、自分たちだけの繁栄を築くことはありえない。台湾へ出かけてみて、そこで中国や韓国の人々に出会い、アジアは確かに豊かになっていることを実感した。それは韓国でも中国でもタイでもシンガポールでも変わらないだろう。観光で見られる範囲に限れば、アジアは着実に豊かになっている。

 鳩山首相が「普天間基地の移設は辺野古付近」と言明した。鳩山首相の言動には驚かされるというより、本当にこの人には「心」があるのだろうかと心配になる。「国外」が第一にあったし、「少なくとも県外」と口にしてきた。「辺野古の海を埋めることは自然への冒涜だ」とまで言われた。それを「守れず、申し訳ない」とよく言えたものだ。軍事基地の廃止こそがこれからの政治の課題だと明言して欲しかった。

 中国を韓国を台湾を、世界のあらゆる国々を旅してみれば自ずと分かることがある。そこには多くの人々が日々の生活を淡々と送っている。誰が他国を攻撃しようなどと考えるのだろう。知り合えば理解は生まれる。知り合いを多くつくることが世界平和につながる。鳩山さん、そうではありませんか。
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