友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

どんな歌になるのだろう

2024年08月03日 17時43分16秒 | Weblog

 朝、目が覚めると胸の辺りが寝汗でびっしょりしていた。急いでパジャマを着替えようと立ち上がろうとするが、やはり左足の筋肉が痛い。熱中症にこむら返り、高齢者に多く発生する症状のようだ。

 朝は蝉の鳴き声がうるさいのに、陽が高くなるとあまり聞こえない。そう言えば、マンションの外壁工事に伴って、エアコンの室外機を被う網を張り直したせいか、ハトが寄り付かなくなった。ハトは平和のシンボルと言われているが、フン害に悩まされた住民はホッとしている。

 ハトがいなくなったことと関係があるのか分からないが、カラスの声も聞かなくなった。この暑さを避けて、どこか涼しい場所にいるのかも知れない。カラスと言えば、中3の孫娘が昔、「カラスと話せるよ」と言っていたが、もし本当ならノーベル賞ものではないだろうか。

 カラスと言えば、子どもの頃に歌った『7つの子』を思い出す。私はあの歌詞が、よく理解できないでいる。子どもの頃は、7歳の子だと思っていた。けれど、鳥はすぐに巣立つのに、カラスが7年も巣立ちしないとは思えなかったから、7羽の子と考えるようにした。

 けれど、鳥類学者は「カラスは7羽も産まないし、7歳ともなればとっくに大人になっている」と指摘する。言語学者は「7つはたくさんという意味であり、幼児から子どもと呼ばれる総称としての7つである」と解釈している。

 カラスの鳴き声を「可愛い、可愛い」と聞き、山の古巣へ行ってみれば、「丸い目をしたいい子」がいる。親が我が子に、そんな話をしている様子が目に浮かぶ。カラスがゴミ袋から残飯を探し出し、追い払おうとする人に襲い掛かる、現在のカラスからは想像できない優しい気持ちが滲み出ている。

 野口雨情さんが、現在の獰猛で賢いカラスを見たらどんな歌になるのだろう。


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