友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

社会は変わろうとしている

2019年09月27日 17時25分36秒 | Weblog

 お金のない人は、お金を増やそうとする。太った人は、痩せようとする。老いた人は、若く見られるようにする。人は自分に無いものを求める。無いのだから、当然のことだと私は思う。でも、分からないのは、どこまですれば満足なのかということ。

 年寄りは年金暮らしだから、収入が減ることはあっても増えることはない。従ってどうしてもつつましい生活になる。スパーのチラシを見比べて、1円でも安い店に行く。商品の価格だけの差なのに、車で買い物に行けばガソリン代も考慮しなければならないのに、「安く買えた」と満足している。

 ところが翌日、同じ商品が別の店でさらに安く売っているチラシを見てガッカリしている。充分に努力をして買ったのだから、もう他所のチラシは見なければ落ち込むこともないのに。そこそこに生活できている年寄りは、それ以上に欲を出さない方がいい。欲張るから、「ああ、しまった。もう少し待てばよかった」と悔やむことになる。

 昔だって、キレイな人はいた。キレイな人が周りからチヤホヤされても、それはキレイなんだからと諦めていた。大方の人が自分と大差なかったからだ。周りのみんなが自分とそんなに違わなければ、ひとりくらい突出した人がいても、自分もそうなりたいとは願わなかった。社会の価値観が同じようなものだったから。

 けれど近代に入って、努力すれば報われるようになった。隣がテレビを買えば、ウチもテレビを買い、隣が車を買えば、ウチも車を買った。生活様式は変わり、買うために働いてきた。ところが今、若者たちは車を持たない。出世して責任を持たされるより、楽に働ける方がいい。結婚して家庭に縛らせるより、ひとり暮らしで自由な方がいい。そういう価値観の若者が増えているようだ。

 社会が変わろうとしている。お金もそこそこ、ダイエットもそこそこ、特別なものは要らない。欲張らない社会になっていくのだろうか。キレイな人はやっぱりキレイだが‥。


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