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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

11歳年上の友だちの愚痴

2019年08月24日 17時44分14秒 | Weblog

 11歳も年上の友だちから、「ストレスで倒れそう。あんたに話を聞いてもらうと解消できるで、頼む」と言うので、連れ出して昼食を共にし、話を聞いた。「私がやって来たことが何もかも否定されてしまう。何のために生きているのか分からなくなった」と言う。具体的にどういうことがあったのかと聞いてみた。

 彼は病気の妻と長男の3人で暮らしている。長男は独り者で親に厄介になっているが、上場会社の重役で、朝早くから夜遅くまで働いているばかりか、土日も祝日もほとんど出勤しているそうだ。今日、お昼に友だちの家に行くと、その長男が勤めている社名が入った車が止まっていた。「朝出かけて行って、先ほど帰って来た」と言う。

 「みえるのなら、挨拶して行こうか」と友だちに言うと、「寝てるからダメだ」と答える。一度は会っておきたいと思ったのに諦めた。帰りにまた会えるかも知れないと期待したが、友だちを送って家に来た時はもう車は無かった。長男がどう考えているのかと問い詰める気はないが、せめてどういう人物なのかは知りたかった。

 友だちが「孤独だ」と言うのは、長男と会話が全くないだけでなく、カミさんと話すことも出来ないためだ。病身のカミさんに代わって家事の一切を引き受けているのに、彼がカミさんに話しかけようとすると発作が現れて震えだす。周りは「病気だから仕方ない」と言うが、カミさんの病気の原因が「自分にあるようで情けない」と零す。

 ゴミを分別していると、「次男の嫁が『全部一緒に出してくれれば、私が分けておく』と言って作業を止める」と言う。「それは私に負担をかけさせないためだと分かっているが、分別して出すように長男に何度言ってもあれはしない。ご近所に恥ずかしい」。なるほど、だんだん友だちのストレスが分かってきた。

 どう見ても、施設に入所して暮らす時期に来ていると思うが、それを決めるのは長男と次男の家族である。「いつでも電話をくれたら、話を聞きに来るから」と言って別れたが、昔の人だから限界まで我慢してしまうだろう。それでも私に出来ることは、彼のとりとめのない話を聞くことでしかない。

 明日から27日まで、信州の蓼科に別荘を持っている友だち夫婦の招待を受けて出かけるので、ブログは休みます。

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