友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

関心事はすれ違う

2015年06月22日 18時43分45秒 | Weblog

 文房具店の店主が「ホームページを開設しているかね?」と言う。議員の時は富士通に勤めていたプロに作ってもらい、資料を提供して更新までやってもらっていたが、今はもう止めてしまった。「簡単に出来るからやるといいよ」と言って、店主のパソコンの前に座らされた。それから、「これをこうするでしょう」「そしてこうすれば、こうなるから」「写真の取り込みも簡単に出来るよ」「スキャナーで」「トリミングして」と、次々にやって見せてくれた。

 パソコンはやれる人にはとても簡単かも知れないが、やれない人にはチンプンカンプンである。私はホームページの開設よりも、ワードで行なっていたラベル印刷が出来ないことの方がはるかに現実問題である。知っていたら教えてもらおうと思い、「ラベル印刷の仕方」を話題にしてみたけれど全く反応はなかった。関心事は見事にすれ違っていた。

 内閣府が少子化対策の資料として、結婚していない20代から30代の男女を対象に結婚に関する意識調査を行ない、その結果が発表された。それによると、恋人が欲しいと言う人は60%で、恋人はいらないと言う人が40%もあった。いらないと答えた人は、男よりも女の方が多い。その理由は「恋愛は面倒」「自分の趣味に力を入れたい」「仕事や勉強が大事」ということだった。私の周りでも結婚しない男女は増えているが、20代から30代の男女で結婚していない割合はどのくらいだろう。

 「男女とも収入の低い人ほど恋人を求めていない」と注釈にあったが、恋にも金銭の比重が大きいことが分かる。「貧しくとも美しく」などと言うのは、私たちのような古い世代で、「お金が無ければ美しくなれない」と若者は言う。恋愛はロマンチックなものだったのに、「お金もかかるし、気も遣う面倒なもの」になってしまった。肌のぬくもりを感じてドキドキする、そういう感情の昂ぶりはないのだろうか。

 結婚するかしないかは人の自由であって政府が命令するようなことではない。少子化を止めようとするのではなく、少子化社会へ向けてどういうシステムに造り替えていくかだと思う。家庭のあり方も男女の関係も当然変わるだろう。今は模索の時なのだろう。

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