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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

日本三大山城

2015年05月26日 19時02分55秒 | Weblog

 次女が仙台から帰って来る時、「久しぶりにみんなで旅行に行きたい」と姉に言ったようで、長女が日曜日の宿泊地を予約してくれた。岐阜県の岩村にある宿で、この辺りでは唯一の旅館という。前の日に明知の大正村を散策したが、30年くらい前に行った時とは大きく変わっていた。大正村が出来て間もない頃だったと思う。観光バスが何台も来ていて、随分と人が多かった。ところが日曜日だったのに、観光客の姿は疎らだった。

 「子どもさんも食べられる」からと、紹介してもらった店は既に先客が何組か座っていた。けれども店の人の姿が見えない。「お願いします」と声をかけると、品のよさそうな高齢の女性が出てきたが、とても忙しそうだ。どうやら店はこの女性がひとりで切り盛りしているようだ。「6人ですがいいですか?」と聞くと、「時間かかりますけど」と言う。これは断られたのだと理解して、次の店を探した。食べさせてもらえた店も高齢の女性がひとりで料理し配膳し集金していた。

 日曜日なのにこの有様だから平日はもっと寂しいだろう。客が来ないから材料は少し置いておくだけになる。人を雇うこともできないから店主がひとりで切り盛りする。悪循環の典型的なまちになっていた。メイン駐車場の目の前の観光施設が閉鎖されていたことが事態を物語っていた。対照的に岩村は月曜日だったのに観光客の姿が目立った。明知のように施設や店が点在していなくて、古い町並みが短いけれど続いている。岐阜県にはこうした古い街道沿いの町並みが各所に残っているから、やはり観光客を呼び込む何かが必要だろう。

 岩村には天空の城、日本三大山城がある。宿泊した宿の直ぐ傍が山城の登り口だったので、長女のダンナと7月に6歳になる孫娘と3人で登ることにした。途中で「息が切れる」と孫娘が言うくらいしんどい挑戦だった。私も心臓が止まるかと思った。そんな辛い道を登っていくと、頂上付近が開けて見えた。「もう少しだ」と元気が出る。どうやってこんな山城を築いたのだろうと思うほど、複雑な石垣だ。これが見えただけでも登ってきた価値があると思った。

コメント
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