みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

寺地山・北ノ俣岳

2017-06-20 | クラブ山行

クラブ報告

2017年6月17日(土)~18日(日)  天候 曇り      参加者 17名

    

CL 松尾Kさん
第一日目6月17日(土)
 今月7日に梅雨入りの宣言が出されたが、まとまった雨はほとんど降らずカラカラ梅雨が続き、初日も白雲がゆったりと浮かぶ青空で、爽やかな風が流れる気持ちの良い朝を迎えた。

 北ノ俣岳コースは13時出発の前泊・日帰り登山の計画で実施された。CLからの挨拶・説明の後出発する。登山当日の朝食と昼食の買い出しでひるがの高原SAや道の駅「スカイドーム神岡」へ寄り、Hさん紹介の山之村の民宿「猟師の家」へ向かった。民宿「猟師の家」は名前からイメージとして奥深い山村の鄙びた古民家を思い浮かべていたが、実際には新しく瀟洒で清潔な宿でした。到着後は恒例の賑やかで楽しい大歓談会で盛り上がった。
民宿の直ぐ上段に大きな建物があり、時間的にも体力的にも余裕が有り余る面々で散策に出掛けた。自然探索をしながら登ったところ、そこは飛騨市立山の村小・中学校と判明、
周回コースを見つけ山村風景の中ゆったりと談笑しながら宿へ戻った。夕食は地元の多種多様な食材をふんだんに盛り込んだ珍しい内容と量で、期待通りで心行くまで夕餉の一時を満喫できた。明日の予定山行時間約10時間前後の長丁場登山に備え、ワクワク・ドキドキの気持ちを胸に早出に備え休んだ。

 第二日目6月18日(日)
 当日の朝は曇りだが明るく崩れる予報も全く無しで、日差しの強いこの時期には最高の空模様だ。午前4時前後から各自続々と朝食をとり、予定時間より早く宿を出ることができ、参加者の自覚と意気込みが感じられた。
 宿から約11キロの飛越新道登山口にはトイレ有り、登山届けも提出する。最初は少し緩やかな登山道も直に急登になり、コブを幾つか越え出す。清々しい水芭蕉やムラサキヤシオの花が姿を見せ始め気分が高揚した。最近の晴天続きのためか泥んこ道も乾いて歩き易く、嬉しくなり快調に歩が進む。神岡新道分岐を過ぎて次第に高層湿原の道になると、さすがに高所では泥濘が出てきたり残雪があったりした。しかし登山道は両側が夥しい水芭蕉に飾られていたり、開けた草地にも今を盛りと真っ白な花を咲かせて写真撮影で足が止まる。寺地山山頂少し手前左側に3等三角点の表示があり、数人で笹薮の中を探し発見できた。山頂には個人的には初めて見る、山林局の立派な主三角点が鎮座していた。少し下ると今日のメインの山である北ノ俣岳の展望地があり、その余りに圧倒的に威容のある残雪の山容に、少し疲れた身には登高意欲が萎え挫けそうな気分になった。一旦下り寺地山の樹林帯を抜けると草地になり、やがて右手にある赤い屋根の避難小屋への分岐になる。分岐からは長い木道が広い尾根に伸び、頂上迄の稜線が見える。木道歩きと崩壊した登山道で約2時間の登りになった。池塘が数多く点在する斜面をゆっくり呼吸を整えながら登ると、頂上手前のピークからは残雪の薬師岳が間近に眼に飛び込む感動が待っていた。
 
頂上手前の雪原歩きをアイゼン無しで楽しみ、頂上三角点へタッチする。仲間と握手で登頂の喜びを分かち合い、一緒に登った仲間に心底感謝した。
 
幸運にもガスはかからず、北アルプスの雄大なスケールのパノラマのなか三俣蓮華岳、水晶岳、鷲羽岳、薬師岳等の美しい雪山が眺められた。山頂での強風を避け食事を済ませ約30分で下山を開始したが、登りと下山にも雷鳥の出迎えと見送りに遭遇する強運に恵まれた。下山後には天空の牧場「奥飛騨山之村牧場」に寄ったり、流葉温泉で疲れを癒したりして関市役所に戻った。
 
CLさん始め各担当の皆様、本当にご苦労様でした。お陰様で素晴しい思い出ができました。
本当に有難う御座いました。
                               (記録担当 西口さんの報告より)

  今回出会った花
ツバメオモト、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、アカモノ、イワカガミ、タムシバ、マイズルソウ、ムラサキヤシオ、ミズバショウ、オオカメノキ、チングルマ、ウツギイワナシ、エンレイソウ、ツクバネソウ等

 寺地山 ・北ノ俣岳コース
6/17(土) 関13:00==ひるがの高原SA==スカイドーム神岡=山之村キャンプ場・民宿16:00泊

6/18(日) 山之村キャンプ場/民宿4:35==飛越トンネル登山口4:50~5:10・・・神岡新道分岐6:45・・・鏡池平7:30・・・寺地山7:45~8:00・・・水ノ平8;40・・・避難小屋8;45・・・北ノ俣岳10:50~11:20・・・避難小屋12:20~12:35・・・寺地山13:15~13:20・・・池ノ平13:35・・・神岡新道分岐・・・飛越トンネル登山口15:45==奥飛騨山之村牧場==流葉温泉==関20:20

                  

                       
                                                                                                      (写真提供 前田さん)

 

         
                                      (地図提供 前田さん)

                                                                                                   

  

2017年6月18日(日)   天候 曇り    参加者 5名   

SL 渡辺Aさん
 自主山行を思わせる様な、寺地山のメンバー5人松の木峠PAと夕顔の駅で休憩後登山口へ着いた。前泊をして北ノ俣岳へ出かけたクラブ員メンバーの他2台がすでに駐車してあった。寺地山と言えば泥んこの登山道を思いつくので、スパッツを付けようか迷う所だ。ストレッチ後登って行くとすぐにマイズルソウとツクバネソウが登山道の両脇に咲いていた。今日は曇りですが、雨が降ったのはいつ頃だったかすっかり乾いた登山道は歩きやすい。ツバメオモト、ミズバショウは雨が欲しそうです。ひび割れた沼地は想像を遙かに超えた。コメツガやブナ林の中にタムシバ、ムシカリの白さが目立つ。ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら進んで行く。5人だけなので休憩も適度に取り、1842mの分岐を過ぎると多少の残雪がありぬかるみも出てきた。
細い残雪の上も歩きました。
広い湿原にはニッコウキスゲ、イワイチョウの新芽が伸び、やがて花盛りの季節がやって来ます。ここからは笠ヶ岳が望めた。雪渓が犬の形の様に見えた。
登山道は毎年泥沼状態らしく、丸太や横木が添えられていた。とにかくミズバショウが登山道には多く咲いていた。
10:45に寺地山の頂上に着いた。5人で集合写真を撮り、少し下山して北ノ俣岳など眺められる所でランチとなった、オーイと北ノ俣岳に向かって叫んでみた。
時折、乗鞍岳、黒部五郎岳、北ノ俣岳、薬師岳、剣岳など見え隠れしていた。
北ノ俣岳の人達は今いずこと言った感じで頂上を後にしました。
下山は行きに見つけておいた、山の幸をいただき遊びながら、14:00無地下山しました。5人なのでまとまりも早く、お風呂は無しで途中でお茶をして、17:30関市役所に着き解散しました。5人皆さん役をやっていただきありがとうございました。
                                
(記録担当渡辺さんの報告より)

 *出合った山野草と樹木の花*
マイズル草、ツクバネ草、ユキザザ、イワカガミ、アカモノ、イワナシ、ゴゼンタチバナ、エンレイソウ、ミズバショウ、バイカオーレン、ズダヤクシュ、ヤマボウシ、タニウツギ、ムラサキヤシオ、タムシバ、ムシカリ、ウワミズザクラ、新芽ニッコウキスゲ、イワイチョウなど

 寺地山コースタイム
関5:00=美濃IC=飛騨清見IC=飛騨トンネル登山口7:37~7:47・・・鉄塔横8:16・・・分岐(1842m)9:37・・・鏡池平10:20・・・寺地山頂上10:45~11:30ランチタイム・・・分岐(1842m)12:20・・・飛騨トンネル登山口14:00=清見IC=美濃IC=17:30解散

              
                                                                                    
     (写真提供 渡辺Aさん 鷲見Mさん)

 

              


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