桜並木が続く岡崎の疎水沿いは、京都の町中の桜の名所。平安神宮の枝垂れ桜より、一足早く満開に。
疎水沿いは、ミモロの朝のお散歩コース。桜が咲き始めた3月下旬から、岡崎の疎水では、「十石舟めぐり」が始まりました。
いつもお散歩の途中で、その舟を目にするようになったミモロは、舟が通るたびに足を止めて、じっと見ています。
「いいなぁーミモロも乗ってみたいなぁ…ブツブツ」舟に乗る人を、ただただ羨ましそうに見つめます。
はい、わかりました!ちょうど桜も満開になったので、今日は舟に乗りましょう。
「ホント!わー嬉しい!」。そういうと、ミモロは、足早にトコトコと琵琶湖疎水記念館近くの「十石舟のりば」へと急ぎます。
桜が満開の時期は、特別に、朝8時45分から17時30分まで、15分毎に運行します。
ミモロが乗り場に到着したとき、すでにそこには乗船待ちをする人が列を作っていました。
受付でまずは、乗船チケットを購入。
朝は、まだ待ち時間は、少なめ。でもお昼頃には、1~2時間待ちは当たり前の状態に。ともかく、当日のみ販売のチケットを購入して、乗船時間まで、近くの桜を見物に出かける人も多いようです。
いよいよミモロの乗船時間になりました。いそいそと舟に乗り込むミモロです。(乗船者は、救命胴衣を着用します。ミモロは、サイズがないので、特別になしで…)
間もなく、舟がゆっくり動き始めました。「わードキドキしちゃう!」
「あ、いつもお散歩で通る橋だー」舟は、平安神宮へ通じる橋の下を通過します。
「十石舟」は、琵琶湖疏水記念館の近くから、京都市動物園、京都市美術館、京都国立近代美術館、京都市勧業館みやこめっせ、京都会館の前を通り過ぎ、冷泉通の夷川ダム・発電所で折り返す、往復約3キロ、約25分間の舟旅です。
疎水の両脇には、ソメイヨシノの並木が続き、大きな木から、疎水へと桜の枝が伸び、それは美しい景色が目の前に現れます。
それ違う舟に、手を振るミモロ。
もう嬉しくてたまりません。
「わーキレイな桜並木…あ、おうちの近所だよ、ここ。いつも通るお散歩コースだー」
目の前に次々現れる桜の花に、もうミモロは、夢中です。
やがて、舟は折り返しの発電所のそばへ。
この辺りは、昔、夏には、京都の子供たちが水遊びをした場所だそう。
「なんてキレイなんだろうー」と桜を眺めながら、うっとり。
「キャーここもキレイ!」と興奮気味のミモロ。
そんな様子を隣りの観光客の方々が、微笑みながら見守ってくださいました。
「わー水がすぐ近くにあるよー」と身を乗り出すミモロ。あまり乗り出すと落ちちゃうわよ。
「あ、平安神宮の鳥居だー」
「お散歩とは、違う景色だねぇー」
やがて、舟は、出発した琵琶湖疎水記念館の前の噴水へと戻ります。
「もうおしまい?もっと乗っていたい感じ…」ちょっと名残惜しそうに舟から降りるミモロです。
「あー楽しかったー。乗ってよかったー素敵な思い出になったね」と嬉しそうなミモロは、もう羨ましくありません。だから疎水を進む舟にも、元気よく手を振ってこたえます。
*岡崎の「十石舟めぐり」は、3月29日~5月6日。9:30~16:30の間で15分毎に出発。(繁忙期には、8:45~17:30)。また疎水周辺の「桜回廊ライトアップ」期間(3月30日~4月15日)は、午後20:30までの夜桜運航も。幻想的な夜桜を舟から見られます。料金:大人1000円。小人500円。お問い合わせは、京都府旅行業協同組合 電話075-321-7696 当日の運航状況は、080-6158-9703 当日券のみ。(予約不可)「十石舟のりば」は、地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩7分
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