「わ~艶やかで、色も図案も素敵!カッコいい!」とミモロが見るのは、アロハシャツ。
大胆な図柄、カラフルな色彩…さらりとした着心地…夏の日本にピッタリのシャツやワンピースなど。これは、アロハシャツの「パゴン」の品々です。
ミモロは、猛暑の京都の町を、トコトコと祇園の「辰巳大明神社」のある白川から風情ある石畳の道を四条通に向かい進んでいました。
36度越えと言われる猛暑日の京都。多くの外国人観光客も姿もさすがにまばらです。「いつもなら、ここいっぱい外国人観光客いるのにね~」と、フォトジェニックな路地もこの日は、ミモロだけ…。
トコトコと歩みを進めて、「あ!」と足を止めたのは、趣ある町家の前。
「ここ知ってる!アロハシャツの「パゴン」だ~」と。以前に前を取った時は、観光客がいっぱいで中に入れなかったのです。
「こんにちは~」とお店の中へ進みます。「ワ~涼しい~ちょっとひと休みさせてもらおう…」と、汗を拭いながら店内へ。
「いらっしゃいませ~」とお店の方。「あの~「パゴン」さんは、昔から知ってるんです。でもここに来たのは初めて…いつも混んでて入れなくて~」とミモロ。
「どうぞ、ゆっくり見て行ってください~」と。
店内には、アロハシャツやスカーフ、雑貨などが並んでいます。
さて、ミモロは、「パゴン」を何度も取材しています。工房のある西院の本店をはじめ、三条店にも伺ったことがあり、創業者一族の亀田さんとは、お友達なのです。「へぇ~そうなんですね~私は、まだ2年くらいですから、ミモロちゃんの方が詳しいのかも…」とお店の方。「うん、まぁね~」と言いながら鼻を膨らまします。
そもそも「パゴン」は、京友禅の染屋で、大正8年(1919)創業の「亀田富染工場」のアロハシャツのブランドです。京友禅が女性たちの憧れの時代を経て、戦時中は、「贅沢禁止」から、その需要は激減。生産も許されない時代となります。戦後になり、再び衣服への需要が高まりますが、かつてのように京友禅の着物の需要はもどりません。「亀田富染工場」の蔵には、多くの図案や染めの型が保管され、いままで育まれた職人の技を未来に繋げようと、試行錯誤の末、完成したアロハシャツです。
ハワイで有名なアロハシャツは、戦前、そこに移り住んだ日本人によって、浴衣や着物から生まれたもの。そこは京都らしく友禅の雅な図柄や高い技術を用いて誕生したのが「パゴン」のアロハシャツです。
すでに10年以上も前から注目されているアロハシャツですが、近年、多くの外国人観光客が注目。このお店を目当てに、京都旅に来る人も多いそう。
ゆったりとしたサイズは、大柄の外国人観光客にも好評。まさに日本の美がそこに…。ミモロが店内を見ているときにも、スマホ片手に次々にやって来る外国人観光客。お店の方は、英語と中国語が堪能で、フランス語も勉強中とか。
「パゴン」の品は、1つの図柄を染めるのに、10から25枚の型を使い、染めも蒸したり、洗ったり…と、京友禅の技法によるもの。「大量生産のプリントじゃないんだよね~」とミモロ。縫製も国内で行う、メイド イン ジャパンなのです。年齢に関係なく、長い間着られるのも、アロハシャツの魅力です。
雑貨もいろいろ揃っています。
「アロハシャツいいなぁ~」と憧れるミモロですが、図柄が大きいものが多く、小さなミモロに合うものはなく、雑貨に興味をもつことに…。
お店の中に次々にお客様がいらっしゃるので、「また、来ます~亀田さんによろしくお伝えください~」と挨拶してお店をあとに…。
「あれ?外は人通り少ない…でも、う~暑い…」涼しいお店は、天国のよう…。一歩外にでると、ムワ~と熱風がミモロを包み込みました。
ミモロは、歩いては、時々、お店に入り、ひと休み…。これも熱中症対策です。本当にくれぐれもご注意ください~
*「パゴン」の詳しい情報はホームページから
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