9月のある日、ミモロは、「北野天満宮」そばの上七軒にある「有識菓子御調進所 老松」へ立ち寄りました。


白い暖簾がかかるお店は、和菓子好きなら一度は訪れたことがあるだろう、有名な和菓子屋さんです。
「あ、晩柑糖だって~なんだろ?」と店の表にかかる額を思いながら店内へ。

「こんにちは~」「はい、いらっしゃいませ~」



京都の人たちに愛される和菓子は、お茶席をはじめ、神社やお寺の御用達もいろいろ。
そもそもこのお店は、古来より朝廷に伝わる有識故実による儀式・典礼の際に使われるお菓子なども手掛けています。その高い技術が、他のお菓子をも生み出しているのです。


「え~となんにしようかな?」とミモロは、ガラスケースを覗きます。

上菓子、羊羹、焼き菓子などいろいろな種類を前に、また悩むミモロです。
「これ北野天満宮の梅でできた梅酒で作ってるんだって~。美味しそう~」
「梅酒羹」に心惹かれます。

ほかに、「松風」は、中に桃が入ってる白みそ風味の焼き菓子。

でもやはり気になるのは、表の看板にもあった「晩柑糖」です。


毎年、春4月になると夏ミカンを使った「夏柑糖」というお菓子が発売されます。夏ミカンをひとつひとつ手で丁寧にくりぬいて、絞った果汁と寒天を合わせ、再び皮の中へ。
「これグレープフルーツだって~」とミモロ。そう、すでに夏ミカンの時期は過ぎ、その製法でグレープフルーツで作ったお菓子です。
「夏ミカンの食べたことある~。美味しいんだよね~」と思いだすミモロ。「これ1つくださいな~」
さっそく包んで頂きました。

ずっしりとした重さながら、しっかり持って帰ります。
「ありがとうございました~」「はい、またお邪魔します~」

家に戻り、さっそくいただきます。

「え?だって~美味しいんだもの」と丸ごとスプーンですくって食べるつもりのよう。
みんなで分けていただきましょうよ~。「え~」とちょっと不満そう…。
小さなお皿にカットしたものを移し、いただきます。
「いい香り~」グレープフルーツの甘酸っぱい香りがミモロの鼻をくすぐります。

爽やかな甘さのお菓子は、なんとも美味しく・・・あっという間にいただきました。
「いつか丸ごと食べるんだ~」と、その日を夢見るミモロでした。
*「老松」の詳しい情報はホームページで
ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jpまで
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら