ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

トンボの宝庫、京都「深泥池」。例年約50種類のトンボを確認。

2018-09-20 | 自然

今年の夏のある暑~い日。ミモロは、お友達といっしょに、「深泥池」のトンボの観察会に参加しました。


京都の町の北部に位置する「深泥池」は、水生生物の宝庫として研究者の間では、評判の場所。
  
日本古来の在来種の種類も多いのですが、近年、外来種によって、その自然体系が損なわれつつあります。

自然大好きなミモロは、お友達を通じ、よく「深泥池自然観察会」などに参加しています。

さて、この日は、トンボの観察会。トンボに詳しい研究者の方が、参加者にさまざなま種類のトンボを見せてくれました。
トンボの調査をまとめた資料

そこによると、「深泥池」には、約75種類のトンボの観察記録がり、京都府下では、約100種類。また全国では約200種のトンボが確認されているそう。その中で、一か所で、多くの種類が確認される「深泥池」は、とても珍しい場所なのだそう。

虫とリネットを巧みに動かし、次々にトンボをゲットする研究者。「さすが~」とその技に感心しきりのミモロ。
採取したトンボは、観察のため一時捕獲。「これチョウトンボですね~」広めな羽でひらひらと舞うトンボです。
「ウスバキトンボです」
ミモロも近くで観察します。「では、観察したら、放しますよ~」と、瓶からトンボを出すと、ミモロのところへ。
「あ、トンボさん・・・」ミモロの毛並は滑らないので、居心地がいいよう。
「ずっといていいよ~」
「ミモロちゃんが好きみたいね~」と周囲の参加者に言われるミモロ。「さぁ、次の場所に移動しましょう~」と。「え?ダメ~まだトンボさん、ここにいたいみたいだから~」とトンボが自分で飛び去るまで、ミモロは、じっとしていました。

「これは最少サイズのハッチョウトンボで、1円玉くらいの大きさしかありません」

「こちらは大きなシオカラトンボですね」

いろいろなトンボを観察したミモロたちは、池の畔をさらに奥へと進みます。
「待って~」と歩くのが遅いミモロ。

「だって、ネコだけど、2足歩行なんだもの…」と。

池の周囲には、森が茂ります。強風などの影響で倒木なども目立ち、その隙間をぬって進むのです。

自然豊かな池の周囲は、実は、近年、鹿がやってきて、樹木の新芽や幹の皮などを食べて、木にダメージを与え、森の姿が変わってきているそう。森が変わると、そこに住む生物にも影響が出てきます。

「自然は、みんな繋がっているんだよね~」とミモロ。

池の周囲でも観察は続きます。


「そこ気をつけてください!」といわれたのは、スズメバチの巣。
幹に作った巣から、盛んに蜂が飛び立っているのです。
そ~と静かに・・・蜂を刺激しないように、そばを通りぬけるミモロ。

また別の木には、コガネムシなどが樹液に集まっています。
「でも昆虫採集しちゃいけないんだよ~。ここ自然保護地域だから…」

「なんか池の水少ない感じ~」そこにさまざまな堆積物があり、草などが茂ります。
でも、草原だと思って入ると、ズブズブと沈んで大変な事態になるそう。

「あ、ショウジョウトンボかも…」

赤とんぼが多く飛びだすと、秋が近い気がします。

「前に観察したヤゴたち、みんなトンボになったかな?」
今年の夏もいろいろ珍しい生物に出会ったミモロでした。

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