秋晴れの京都…ミモロは、町中をトコトコと町歩きをしていました。蛸薬師通を歩いていたとき、「あれ?一般公開だって~」と、横目で、古い町家の門のところのお知らせの紙を見て、行きかけたところ、気になって戻ることに…。
「入ってみよう…」
そこは「らくたび京町家」の標識が出ています。
「どうぞ、中に入ってください。今からお茶席もありますから…」と案内の方に促されて、「それでは~」とお邪魔することに。
お靴を脱いで、上がります。拝観料は、お茶券付きで、800円です。
ここ「旧村西家住宅」は、昭和7年に建てられた築80年を超える京町家で、「国指定・登録有形文化財」「市指定・景観重要建造物」に指定されています。周囲をぐるりと高塀をくぐらした「大塀造仕舞多屋形式」というのだそう。プライベートスペースとp客様などをおもてなしするパブリックスペースを使い分けるように、中廊下がある近代の京町家建築の特徴を留めるものだそう。
ここは、現在、「株式会社らくたび」という”洛”=京都の旅に特化した企画、京都本の編集、出版、各種文化講座の京都学教師、ラジオやテレビの出演など、多方面で、京都の魅力を全国に発信する会社の事務所、各種セミナー会場、文化企画の貸会場として使われています。「いろいろな企画がありますから、ぜひミモロちゃんも参加してください」と、若村社長。
それが9月22日だけ特別公開されていたのです。
なにも知らずにやってきたミモロですが…。「キャーもしかして、京都のブログで有名なミモロちゃん?」と、そこにいらした方。「はい、ミモロです。知ってるんですか?」「はい、見てますよ~」と「え、え~そうなんだ~キャ~うれしい」と、体中で悦びを表すミモロです。「わ~本物のミモロちゃんだ~」と握手を求められます。若村さんもミモロのことご存知でした。
「お茶席、ミモロちゃんといっしょに出られるのね~うれしい!」と言ってくださる方も、ミモロのブログを見てくださっているそう…。「はい、よろしくおねがいします。でも、その前に、おうちの中、見学してきま~す」と、ミモロは、家の中を歩き回ります。
「ここ応接間?」玄関脇の部屋は、畳敷きながら、窓の雰囲気がどことなく洋風。昔はフローリングであったそう。
塀に内側には、茶室に面した茶庭があります。灯籠、手水鉢、飛び石などが配置された趣あるお庭です。
「1階には、7室もあるんだって…」
広いお座敷が奥の庭にと続きます。
お庭は、「前栽」(せんざい)といい、お蔵を背景に四季折々楽しめる草木が植えられ、また石や大きな燈籠、手水鉢などが配された静寂あふれる空間です。
「こんな町中に、こんなに静かな場所があるなんて…不思議…でも、それが京都なんだよね~」と庭を眺めるミモロです。
蛸薬師通には、車や観光客が通っています。でも、そんな雑踏が嘘のように思える静かさがここに…。
「きっと夜は、虫の声なんか聞こえるんだよね~いいねぇ~」と。
家の一番奥まったところには、りっぱな蔵が。
歴史を感じさせる扉…火災の多かった京都では、しっかりとした厚い扉のある蔵は、欠かせないものなのでした。
「あれ、お猿がいる」と、屋根の上に猿を見つけました。
きっとここは、北東の鬼門。そこを守る猿です。
「さぁ、2階にも行ってみよう…」と急な階段を上ります。
2階には、暖炉のある書斎。「なんかレトロな雰囲気が素敵~」
「ここで読書してたい~」
窓から外をのぞくと、さっき眺めた「前栽」とお蔵が眼下に…。
「いいね~」としばらく眺めていました。ふと気づくとミモロの姿がありません。どこ?2階を探していると、「ここ、ここだよ」と、書斎の窓の外から声が…。
いました…2階のお座敷に続くお部屋の窓に…。
どうしてそこにいるの?「あのね~なんかこのお部屋落ち着くの…」と、わずか2畳の広さの小部屋…でも確かになんとなく落ち着くお部屋です。
2畳ながら、天井の高さと窓のためか、なかなか心地よい空間。
さぁ、そろそろお茶席の時間ですよ。
下におりましょ…。
「は~い」ミモロは、1階に…「あの~お茶席どこ?」広いので、迷ってしまったよう…。
*「らくたび」に関する情報は、ホームページで
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