ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

東福寺塔頭「毘沙門堂 勝林寺」での初めての写経。無心に筆を運ぶ、心鎮まるひととき

2015-09-02 | 体験

「最近、なんか心が乱れてる気がする…落ち着いた時間を過ごさなきゃ…」と、晩夏のある日、ミモロは、お友達と写経をしに出かけることに…。訪れたのは、東福寺の塔頭のひとつ「毘沙門堂 勝林寺」です。

東福寺の駅から、徒歩10分ほど。天文19年(1550)に、東福寺第二百五世住持であった高岳令松禅師によって、勝林庵として創建されました。東福寺の北方に位置し、仏法と北方を守護することから、「東福寺の毘沙門天」と呼ばれています。

「なんか境内に一歩入ると、清々しい気持ちになるね~」とミモロ。以前、ここを訪れたのは、初春のころでした。
 

今は、晩夏、境内には、蓮が実をつけていました。
 
「大きな蓮の葉っぱ~」ミモロが乗れそうな大きさです。

まずは、お浄めを手水で…。お寺や神社で、お浄めをきちんとすることで、参拝への心がグッと落ち着きます。だから丁寧に心を込めてやりましょう…。
「うん、丁寧にね~」

「毘沙門堂 勝林寺」のご本尊は、平安時代の作といわれる「毘沙門天王像」で、かつて東福寺の仏殿の天井裏に安置されていたものを、江戸時代に発見され、ここにお祀りされました。秘仏なので、年に何回か行われる特別拝観で、お姿を拝むことができます。今年も、秋に公開される予定です。

ミモロは、今年の春の特別公開の時に初めてここを訪れました。
「あのとき、写経したいって思ったの~」それで今回、ここへ。

「あ、ミモロさん、ようこそお詣りに…」と、ご住職の宇野さんが、笑顔で迎えてくださいました。

「今日は、写経しに伺いました。ちゃんとするの初めてなのでよろしくお願いします」とご挨拶。

ここ「毘沙門堂 勝林寺」では、坐禅、写経、写仏など、予約をすれば、年間を通じ体験することができます。

この日も、本堂では、坐禅を体験する人たちが、30名ほどいらっしゃいました。

「写経は、こちらで~」と、本堂の隣接するお座敷に案内されたミモロです。
 

お座敷には、写経用の台紙、筆ペンなどが用意され、参加者は、手ぶらで気軽に参加できます。
写経は、ひとり1500円 約60分以上(個人で時間は異なります)そして、終了後は、お抹茶とお菓子の接待が。

写経は、般若心経を1文字つづ心を込めて写します。
ここでは、お手本の上に、半紙をのせ、それを筆ペンでなぞります。「だから、だれでも上手に書けるんだよね~」とミモロも安心。
 

「ミモロさん、写経を始める前に、お香を手にのせてお清めをしてください」とご住職。

お香を少し手にのせて、両手でそれを手のひら全体に広げます。
「わ~いい香り…」ミモロの廻りを清々しい香りが包みます。「なんか、ますます心が鎮まってくる感じ~」と。

さぁ、心を落ち着けて、始めましょう。


写経をする時間…それは無心になることができる時間です。

ミモロは、今回初めてなので、下書きのお手本にできるだけ沿うように、筆ペンを動かします。
「あ、はみ出ちゃった~」「同じ文字が何度も出てくるのに、同じように書けない…」と、悩みながら進めています。

静寂漂う、お寺に時折響く、セミの声…。

ミモロは、額に汗をにじませながら、真剣に写経を続けます。



*「毘沙門堂 勝林寺」の詳しい情報は、ホームページで


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