蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

アタマの中身をピカピカに磨く

2010-03-26 | レクチャー
最近、消費に走らない若者。
では、どういう傾向にあるのか?

自己投資。
私の周りでは、そういう人が多い。
その中でも、速読やフォト・リーディングの講座を受けたという人がいる。
受講料は、速読講座が、13万円、フォト・リーディング講座が10万円ちょい。
脳を刺激し、本に書いてある情報をいち早く取り出すノウハウを伝授。
資格を受けたり、調べ物をしたり、レポートを書いたり、
仕事のスキル・アップへの最短近道でもある。

フォト・リーディングは、
必要な事柄、欲しい事項だけを、目的に応じて、脳が選択してピックアップしてくれるとか。
フォト・リーディング講座を受けた辣腕税理士、K氏は、習得に失敗したそうだ。
写真を見るように、パラパラとものすごい速いスピードでページをめくり、内容を把握、
理解するものらしいが、「出来ませんよ、そんなこと」とK氏。
「何回も何回も受けます。出来るまで。2回目からはテキスト代だけでいいんです」
「(講師の)あんなフツーのおっさんが、できて、僕が出来ないのは、オカシイ」
と相変わらず、前向き、ポジティブ、めげない。
あの自信はいったいどこから出てくるのだろう。
彼の身近に実際に出来る人を知っていることが、絶対的確信の大きな理由らしい。

うちにも「速読本」があるが、3日前に娘が残して行ったものだ。
彼女も速読講座・受講者の一人。
ものすごいスピードで、理解し、情報を自分の脳に焼きつけ、時間や労力の能率化は
目を見張るものがあると思うが・・・
しかし、その時間の合理化で、苦労して得た時間を、マンガ三昧の娘。
脳の交通整理が、整然と完璧に行われているのだろう。
ぐちゃぐちゃ、カオス脳の私には、なんだか、よくわからない。

自己投資は、素晴らしいと思う。
モノのない時代ならいざ知らず、モノが充足した現代では、滅多に欲しいものに出会えない。
例え欲しいモノに出会い、手に入れても、長く使わずに捨ててしまい、ゴミが増える。
そうしないために、消費者は厳しい目でじっくり、検討する。(不況という要因もあるだろうが)


自己投資。
モノを買わない消費者には、唯一財布がゆるむ。

バッグなど、ブランドものがカッコ悪いという、
そういった志向は、なにも妬みからではない、意識の変化がある。
(もちろん、ブランド好きな人もいる。人それぞれ)
毛皮のコートも富の象徴ではなく、動物愛護の精神のなさ、環境保護意識の低さにつながる。

権威ある世界トップデザイナーたちも、
フェイク・ファーをあえて使ったコレクションを発表して、メッセージを発信している。
いつまでも、お金持ちのイメージを昔のままで持ち続けている人は、私は、カッコ悪いと思う。
お金持ち自身、ご本人は、自分が気持よければそれでいいし、なんの問題もないが、
全ての人に憧れの目で見られるということは決してない。
下手をするとと、ダサイ、意識の低い人、と、蔑まれた目で見られていることもある。
そんなことは、全く気付かないだろうけれど、せめて、そういう目線もあるんだよ、ってこと、
知ってほしい。
あ、知らなくて、いいか。
自分にとって、気分がよくない情報は、脳が勝手にシャットアウトするだろうし。

モノ、買い物、グルメ、その場だけの快楽もいいけれど、
たまには、頭を使って、自分に投資してもいいのでは?


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