熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

コダック

2012-01-06 19:51:57 | Weblog
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は4日、写真用品大手のイーストマン・コダック社が1月中にも、米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用申請を行う方向で準備していると報じました。

1880年代に創業したコダック社は、写真用フィルムで圧倒的なシェアを誇りましたが、デジタルカメラへの対応が遅れ、業績が低迷していました。

資金調達のための保有特許の売却交渉が失敗した場合には、破産法の適用を申請する可能性があるそうです。

コダックは、破産手続き中の運転資金の確保に向け、複数の米大手金融機関とつなぎ融資を受ける交渉も行っていますが、かなり難しいということです。

あのコダックが倒産の危機ですか。

私が企業の研究者だったときに、親会社があるニューヨーク州ロチェスターに国際会議出席のために出張しました。

そのロチェスターにコダックの本社、研究所があり、その大きさに圧倒されたことを鮮明に思い出します。

当時のコダックの勢いは凄いもので、銀塩写真だけでなく電子写真の事業まで進出して、多くの特許を出願していました。

私は、研究者として、知財担当者として、このコダックの特許に如何に立向かうかに大変苦労したことを懐かしく思い出します。

USPの権利解釈、訴訟の準備等々、この時期に米国特許法を真剣に学びました。
やはり、事業を進めるか、撤退するかを決断するという、大きなプレッシャーの中で仕事をしないと、本当の経験は詰めないでしょうね。

コダックの破産適用申請検討のニュースを聞いて、30年前にタイムスリップしたような気になりました。

コダックが不死鳥のように蘇って欲しいですね。




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