茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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佐渡 多田港 「いこいの村まつり」

2010年08月14日 | Weblog
世界で雄一の海上能舞台。
「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」の疑問から興味がわき、この祭りが目的で佐渡に渡りました。
佐渡に渡るのにカーフェリーに乗り込んだのですが凄い人。
それもそのはず、カーフェリー一船故障で動かず一船で運航している為に「遅れる、人溢れる、帰れず!」と大変な文句が飛び交う状態でした。
それにしても佐渡に渡る人がこんなに多いのかと思ったくらい込み合っていたのに驚きました。
カーフェリーの収容人数、収容車はかなりのもので、感動です。

そもそもなぜ海上能舞台が祭りの一環として行われるのかどのようになのか?とても興味があってこの日を楽しみしてました。
いこいの村佐渡のオープン(昭和53年)と同時に始まって村おこしの一つで、地元住民による実行委員会が主体となっている祭りだそうです。
今年で33回?とかいっていました。
海上に浮かべた特設舞台で演じられる「海洋薪能」・鬼太鼓・大獅子ほか、郷土芸能・花火大会などが催されます。
なぜ?に対して解明できたのは、世阿弥を偲んでのことだったのでした。

「ここはと問ば さどの海 大田の浦に 着きにけり」

世阿弥が将軍義教の怒りにふれて佐渡に流されこの地多田に着いたのは永享6年のこと。
漁師の家で一泊、翌笠取峠を越えて長谷観音を拝み新保の満福寺に入ったそうです。
世阿弥を偲んで海上薪能は着岸の地として行われるようになったそうです。

この日は、雨や降ったりやんだりでしたので海上ではなかったですが能を観ることができました。
祭りなのにと思うくらい立派で本格的で驚きました。
途中嵐になったくらい雨がひどかったですが、会場は屋根付きゲートボール場でこれまた立派なところでしたので雨にあたることはなかったです。
ひどい雨はまるで世阿弥が舞い降りてきたような強さを感じました。能が終わると雨も上がり地元の芸能披露、そして花火と続きます。
雨が降ったのがうそのように花火が美しく綺麗に夜空に咲きました。
多田の花火には習わしがあるようで、「今年お祝い、新盆」があったうちがご挨拶に必ず花火を打ち上げるそうです。そして各暑中見舞いを兼ねて花火で御挨拶をしたり、メッセージをのせて打ち上げます。
なので一つ一つの花火には誰から誰へ、そしてひとことメッセージを読んで打ち上げるのです。
精霊花火から健康祈願の花火など色々でした。
最後まで聞き入ってしまいまた花火の凄さに見入ってしまいました。
多田のいこいの村まつりは、地元の人が一貫となって盛り上げ支え合って守っているお祭りですが、本当に団結の強さを伺えた町でした。
ちょっと人の篤さを感じいい街だな?って町と人に心打たれました。
楽しかったです。