茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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初荒神

2010年01月28日 | Weblog
今日は初荒神です。荒神(こうじん)とは、日本の悪神の一種です。
神様にも悪神がいたとはびっくりですが調べてみるとちょっと面白いことがわかりました。
それは悪神さまが民衆にとって受け入れられるわけというか現代までの伝承する考え方です。
まずは、荒神さまを見てみましょう。

日本の古典にある伝承には、和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)を対照的に信仰した様子が記されている。 民間伝承でも、温和に福徳を保障する神と、極めて祟りやすく、これの畏敬(いけい)の誠を実現しないと危害や不幸にあうと思われた類の神があった。後者が一般的な意味での荒神である。後者は害悪をなす悪神であったので、本来これを祀るものはなかった。
荒神信仰は、西日本、特に瀬戸内海沿岸地方で盛んであったようである。ちなみに各県の荒神社の数を挙げると、岡山(200社)、広島(140社)、島根(120社)、兵庫(110社)、愛媛(65社)、香川(35社)、鳥取(30社)、徳島(30社)、山口(27社)のように中国、四国等の瀬戸内海を中心とした地域が上位を占めている。他の県は全て10社以下である。県内に荒神社が一つもない県も多い。

荒神信仰には屋内に祀られるいわゆる「三宝(寶)荒神」と屋外の「地荒神」がある。

屋内の神は、火の神や竈の神の荒神信仰に、仏教、修験道の三宝荒神信仰が結びついたものである。
地荒神は、山の神、屋敷神、氏神、村落神の性格もあり、集落や同族ごとに樹木や塚のようなものを荒神と呼んでいる場合もあり、また牛馬の守護神、牛荒神の信仰もある。

御祭神は各県により若干の違いはあるが、道祖神、奥津彦命(おきつひこのみこと)、奥津姫命(おきつひめのみこと)、ホムスビ神、カグツチ神の火の神様系を荒神として祀っている。
神道系にもこれら火の神、竈の神の荒神信仰と、密教、道教、陰陽道等が習合した「牛頭天王(ごずてんのう)」のスサノオ信仰との両方があったものと考えられる。
牛頭天王は、祇園会系の祭りにおいて祀られる神であり、中国で密教、道教、陰陽思想と習合し、日本に伝わってさらに陰陽道と関わりを深めたものである。
疫神の性格を持ち、スサノオ尊と同体になり、祇園会の系統の祭りの地方伝播を通して、鎮守神としても定着したものである。

荒神とは、守護神・護法善神とされた風習が荒魂を祀ってできたことなのですね?
現代では守護神とはよく耳にしたり言葉でも理解できますが、信仰心から生まれ守られてきた言葉なのかとも思ったりします。
荒神さまに興味をもった今日でした。