茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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白水阿弥陀堂

2009年06月22日 | Weblog
白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)は、福島県いわき市内郷白水町にある阿弥陀堂である。
平安時代末期の建築で、国宝に指定されている。国宝指定名称は単に「阿弥陀堂」。所有者は真言宗智山派願成寺で、正式名は願成寺阿弥陀堂である。また、その領域は白水阿弥陀堂境域(しらみずあみだどうきょういき)として国の史跡に指定されている。
白水阿弥陀堂は、平安時代末期の永暦元年(1160年)に岩城則道夫人・徳姫(藤原清衡の娘)によって建立された。徳姫は、夫・則道の菩提を弔うために寺を建てて「願成寺」と名付け、その一角に阿弥陀堂を建立したのである。

御堂は、方三間の単層宝形造で屋根は柿葺(こけらぶき)。堂内の壁板には壁画が描かれていたと思われるが、現在は一部に僅にその面影が残っているのみである。内部には阿弥陀如来像を中心に、両脇侍の観世音菩薩像と勢至菩薩像、ならびに二天像(持国天像、多聞天像)の5体の仏像が安置されている。

また、阿弥陀堂は東・西・南の三方を池に囲まれており、正面に当たる南から中ノ島を経由して御堂にいたる参拝道が設けられており、更に北・東・西は山で囲まれており、阿弥陀堂を中心としたこれらの空間は、正に平安時代末期に盛んだった浄土式庭園の様を成している。これらの構造は、徳姫が奥州藤原氏の娘であることも手伝って、毛越寺や無量光院といった平泉の寺院の構造に影響を受けている。実際に、「白水」という地名は、平泉の「泉」という文字を2つに分けた物で、いわき市の「平」という地名の由来に、平泉の「平」を取った物だという説がある。

阿弥陀堂はその後、後鳥羽上皇により勅願寺とされた。江戸時代には、徳川将軍家より寺領10石を与えられるなど、歴代の為政者に保護され、現在に至っている。

毎月第4水曜日(12月は第2水・木曜日)は休みなので注意が必要。橋を渡って境内に入れない。この時ばかりは池の回りを周回する道より阿弥陀堂を眺めるしかできない。

阿弥陀堂
桁行と梁間はともに3間、一重の宝形造である。屋根はとち葺である。1952年(昭和27年)3月29日、国宝(建造物)に指定された。

今日の天気にもなんとか恵まれました。