道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

7/31 「イカサマ」と「八百長」

2012年07月31日 | 豆知識

【イカサマ】

「イカサマ」とは、偽物。いんちき。ペテン。

「イカサマ」の「いか」は、「如何(いかが)」「如何に(いかに)」などの「いか」で、「さま」は様子を見る意味「様」である。

この「如何」と「様」が足され、「如何様(いかさま)」となった。元々は「どのように」「どんなふうに」などの意味で使われていたが、「いかにもその通り」「間違いない」という意味に転じた。

更に、「いかにも本物だ」と思わせるものを意味するようになり、現在の意味になった。

【八百長】

「八百長」とは、事前に勝敗を示し合わせ、勝負をつけること。

「八百長」は、明治時代の八百屋の店主『長兵衛』に由来する。長兵衛は通称「八百長」といい、相撲の年寄り「伊勢海五太夫」の碁仲間であった。碁の実力は長兵衛が勝っていたが、商売上の打算から、わざと負けたりして勝敗をうまく調整し、伊勢海五太夫のご機嫌をとっていた。

のちに勝敗を調整していたことが発覚し、わざと負けることを相撲界では「八百長」と言うようになった。

やがて、事前に示し合わせて勝負する含めるようになり、相撲以外の勝負でも「八百長」という言葉は使われるようになった。


7/30 「ウナギ」と「ヤツメウナギ」

2012年07月30日 | インポート

【ウナギ】

「ウナギ」は、ウナギ目ウナギ科に属する魚の総称。蒲焼きや鰻丼などの調理法が考案され、古くから日本の食文化に深い関わりを持つ魚である。しかし、川と海を行き来(回遊)し、ある程度地上を這って移動するなど、その生態は意外と知られていない。また、研究者の間でも、近年まで産卵場すら正確には把握されていなかった。詳しい生態に関しては謎の部分が多い。

成魚は全長1メ-トル、最大で1.3メ-トルほどになる。細長い体形で、体の断面は円形である。目は丸く、口は大きい。体表は粘膜に覆われヌルヌルしているが、皮下には小さな鱗を持つ。

ウナギは淡水魚として知られているが、海で産卵・孵化を行い、淡水に遡ってくる「降河回遊」という生活形態をとる。

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【ヤツメウナギ】

「ヤツメウナギ」は、ヤツメウナギ目に属する脊柱動物の一般名。河川を中心に世界中に分布している。

広い意味での“魚”と見なされるが、現在生きている脊柱動物では我々ヒトを含む顎口類が圧倒的多数を占めるのに対し、「ヤツメウナギ」はこれとは別の系統である円口類に属している。「顎を欠く」「骨格が未発達である」など、顎口類から見ると「原始的」とも呼ばれる特徴を多く残しているため、進化研究において度々重要視されてきた。

「ヤツメウナギ」は全ての種が細長く、体の断面が楕円形といった言わば「ウナギ型」の外見であるため、一般にはしばしば我々にとってより身近なウナギと混同されがちである。顎口類に属するウナギ類とは無縁と考えても良い動物であり、その特徴も広くイメ-ジされる「魚類」とは大きく異なる。

「ヤツメウナギ」の体の両側には7対の鰓孔があり、それが一見眼のように見えることから本来の眼とあわせて「八目」と呼ばれる。食用とされるのは「カワヤツメ」である。脂肪に富み大量のビタミンAを含み、このため江戸時代から夜盲症の薬として出回っているが、蒲焼き、串焼き等でも広く愛好家に珍重されている。

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蒲焼き重と串焼き

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7/29 鱧(ハモ)

2012年07月29日 | インポート

「ウナギ」「アナゴ」と続いたからには、夏のスタミナ食の「ハモ」を無視できなくなりました。

【鱧(ハモ)】

ハモは、ウナギ目・ハモ科に分類される魚の一種。沿岸部に棲息する大型肉食魚で、京都では高級食材として扱われる。名前の由来には、食む(はむ)に由来するとみる説、「歯持ち」に由来するするとみる説。中国語の海鰻(ハイマァン)に由来するとみる説、マムシに姿が似にていたことから蝮(ハミ)に由来するとする説、口を張ってもがくことに由来するとみる説など諸説ある。

全長1メ-トルほどのものが多いが、最大2.2メ-トルに達する。体は他のウナギ目魚類同様に細長い円筒形で、体色は茶褐色で腹部は白く、鱗がない。口は目の後ろまで裂け、顎には犬歯のような鋭い歯が並び、さらにその内側にも細かい歯が並ぶ。「ハモ」という和名も、よく噛みつくことから「食む」(はむ)が変化した呼称といわれる。京都において「ハモ」は夏の高級食材であるが、スーパーにおいても鱧の湯引きなどは広く販売されており、生活に定着した食材である。特に祇園祭の暑い季節に長いものを食べると精力が付くとして、鰻とともに食べる習慣があり、夏の味覚の代表的なものとして珍重される。

一方関東では高級日本料理店以外ではあまり目にかかることはなく、生活に密着しているとはいえない。消費量も関西の十分の1程度である。

ハモの蒲焼きは、よくウナギの蒲焼きと対比される。需要があるため、日本産だけでなく韓国や中国などから輸入も行われている。

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ハモの湯引き

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ハモの蒲焼き

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ハモの薄造り

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7/28 アナゴ(穴子)

2012年07月28日 | インポート

ウナギの稚魚である「シラスウナギ」の生育過程が詳しく解明されていない現在、そのシラスウナギが極端に不足となり、ウナギが大幅な値上げとなり、将来的な資源の確保も不安増大している。この状況で見直されているのが「アナゴ」である。昨日の「土用の丑」にもアナゴの加工品が広く流通している。

【アナゴ】

「アナゴ」は、ウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称。ウナギによく似た細長い体形の海水魚で、食用や観賞用で利用されている。30以上の属と150以上の種類が知られいるが、日本では「アナゴ」といえば浅い海の砂泥底に棲息し、食用に多く漁獲される「マアナゴ」を指すことが多い。

体形はウナギに似た細長い円筒形だが、鱗が無い点で異なる。生魚の全長は30センチほどのものから1メ-トルを超えるものまで種類によって異なる。

食用になる種類が多く、特に「マアナゴ」は日本各地で多く漁獲される。その他の種類も魚肉練り製品の材料などにされる。「アナゴ」を対象とした日本の代表的な漁法は底引き網であるが、漁期によって小さなアナゴが逃げるように網目を大きくする資源管理の方法が試みられている。

「アナゴ」はウナギと同様に開き、天麩羅、蒲焼き、寿司種、八幡巻などで食べられている。1本を丸ごと揚げた天麩羅は天丼や天麩羅蕎麦などに乗せると丼からはみ出す様が見栄えするため、名物としている店も多い。

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アナゴ重

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アナゴ天丼

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7/27 「鰻重」と「ひつまぶし」

2012年07月26日 | 食・レシピ

【鰻重】

「鰻重」とは、一般には木製の四角い箱に漆塗り等の塗りをかけた蓋のついた食器である重箱の中にご飯を入れ鰻の蒲焼きを載せ、上から蒲焼きのタレを掛けた日本料理。

用いる食器が丼であれば「鰻丼」、重箱なら「鰻重」と呼ぶ。鰻重の場合、料亭では鰻と飯を別々の食器に盛って供する店もある。鰻重とは鰻が重なった状態の鰻重ね(うながさね)を意味するとして、ご飯と鰻の蒲焼きをサンドイッチ状にし表面の鰻の下のご飯の下に更に蒲焼きが入った合計2匹分の蒲焼きが入ったものを「鰻重」と呼ぶ地域や店舗もある。

大抵の鰻重は高い順に松・竹・梅等の序列でコ-スが分かれている。鰻重単体で比較した場合、鰻の個体差により若干の差が生じるが鰻の大きさによってランク付けする場合、半身か1匹かで分ける場合、鰻が天然か養殖かでランク付けする場合等様々なランク付けがある。

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【ひつまぶし】

「ひつまぶし」とは、鰻の蒲焼きを細かく刻んでご飯にまぶした料理で、名古屋名物。

「ひつまぶし」の語源は、細かく刻んだ鰻の蒲焼きをお櫃のご飯にまぶすことからで、漢字で書くと「櫃塗し」となるが平仮名表記されることが多い。

「ひつまむし」とも呼ばれるため、京阪地方で「うなぎ」や「鰻飯」をいう「まむし」を語源とする説もあるが、名古屋周辺地域では「まぶす」を「まむす」とも言うことから、京阪地方の「まむし」は関係ないと思われる。

「ひつまぶし」の食べ方は、お櫃から茶碗に取り分け、1杯目はそのまま、2杯目にネギやワサビなどの薬味をのせ、3杯目にお茶もしくは出汁をかける食べ方が一般的。

明治時代から作られるようになったものだが、発祥については、賄い料理であったとする説。鰻の皮は冬になると固くなるので美味しく食べるための工夫であったとする説。大きなお櫃に鰻をまぶしてお座敷で小分けした出したとする説がある。

最初に始めたお店についても、名古屋市熱田区の「あつた蓮菜軒」とする説と、名古屋市中区錦の「いば昇」とする説がある。なお、「ひつまぶし」は1987年「あつた蓮菜軒」が商標登録している。

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7/26 「土用の丑」と「ウナギ」

2012年07月26日 | 豆知識

「土用の丑」とは、土用の入りになって最初に来る丑の日(7月27日)のことで、夏バテ防止にウナギの蒲焼きを食べると良いとされている日。

「土用の丑」にウナギを食べる習慣は、江戸時代の蘭学者「平賀源内」が、知人の鰻屋のために「本日、土用の丑の日」と書いて店頭に張り出したところ、大繁盛したことが一般的に有名な起源説である。

同じような説に、大田蜀山人が「神田川」という鰻屋に頼まれ、「土用の丑の日に、ウナギを食べたら病気にならない」という内容の狂歌を作って宣伝したという説もある。

その他の説では、文政年間、神田泉橋通りにある鰻屋「春木屋善兵衛」のところに藤堂という大名から大量の蒲焼きが注文され、「子の日」「丑の日」「寅の日」の3日かけて蒲焼きを作ったが、「丑の日」の鰻だけが変質しなかったという説がある。

『万葉集』の大伴家持の和歌には「ウナギを食べて健康を維持しよう」といった内容のものがあり、当時、言葉自体は存在しないが、「土用の丑」の頃をさしているため、古くからの言い伝えを元に平賀源内や大田蜀山人がキャッチコピ-にしたとも考えられる。「土用の丑」には、ウリや梅干し・うどんなど「う」の付く物を食べるところもある。

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7/25 アシカ・オットセイ・アザラシ

2012年07月25日 | 豆知識

【アシカ】

「アシカ」とは、食肉目アシカ科の海生哺乳類の総称。トド・オットセイなどもその一種。

「アシカ」の語源には、葦の生えるところに棲む鹿の意味で「アシシカ」が転じたとする説と、海に棲む鹿の意味で「アマシカ(海鹿)」が転じたとする説がある。「アシカ」の「シカ」が「鹿」と考えられるのは、頭部が角のないメスの鹿と似ているためで、これを語源として間違いないだろう。漢字の「海驢」は海に棲むロバの意味である。

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【オットセイ】

「オットセイ」とは、食肉目アシカ科の海生哺乳類。海岸に近い場所に一夫多妻の集団をつくり繁殖する。

「オットセイ」はアイヌ語で「onnep(オンネップ)」といい、中国で「膃肭(オツドツ)」と音訳された。

中国ではオットセイの陰茎が強精剤として珍重され、陰茎がへそに近い位置にあることから「臍」の字を代用し、薬名を「膃肭臍(オツドツセイ)」といった。

この「膃肭臍」が日本に入り、動物そのもののも「オットセイ」と呼ぶようになった。

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【アザラシ】

「アザラシ」とは、食肉目アザラシ科の海生哺乳類の総称。多くは極洋に群生し、魚・貝・甲殻類などを食べる。アイヌ語で「トッカリ」。

「アザ(痣)」「ラ(之)」「シ(獣)」。「ラ」は接辞で、接尾語の「ら」が発達した語である。

漢字の「海豹」は、異名「かいひょう」からの当て字。異名には「水豹(すいひょう)」もあるが、「アザラシ」と読むのは「海豹」のみである。「海豹」は「海に棲む豹」、「水豹」も「水に棲む豹」で、ヒョウのように斑点のあることに由来し、アザラシの語源と基本部分では同じ由来となる。

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7/24 「ライスカレー」と「カレーライス」

2012年07月24日 | 食・レシピ

「ライスカレー」と「カレーライス」の区別を知らず、同じ物と思っている人が非常に多いようです。はっきりとした区別があります。

インドを植民地支配していたイギリスのカレーが日本に伝わり、さらに日本式に変化した料理である。イギリスのカレーはロ-ストビ-フを味付けするソ-スという性格が強かったが、日本のカレーは米飯にかける汁という性格が強くなっている。イギリス海軍のメニュ-に採用されたとき、揺れに対応するために小麦粉を使ってトロミを付けるようになったという説がある。

『カレーライスとライスカレー』

「カレーライス」は、かって「ライスカレー」という呼び方が優勢だった。2つはどう違ったのか。また名称がカレーライスに統一された理由について諸説ある。

■両者は元来異なるものを指すとみる説

□米飯とカレーが別々に、あるいは横長の深皿で左右に寄せて出されるハイカライメ-ジのものが「カレーライス」、ご飯の上にカレーをかけた大衆的にものが「ライスカレー」。

□和風の出汁を用いたものが「ライスカレー」、洋風のス-プを用いたものが「カレーライス」

□黄色見が強いものが「ライスカレー」、茶色っぽいものが「カレーライス」。

□とろみの強いものが「ライスカレー」、さらっとしたものが「カレーライス」。

□「ライスが多けりゃライスカレ-、カレーが多けりゃカレーライス」。(ククレカレー発売当時のCM)。

歴史的に見ると、イギリス人から「カリ-ドライス」として紹介され、明治後期から大正時代にかけ新聞や雑誌では「ライスカレー」と呼ばれる事が多かった。1872年、北海道開拓使の公文書で「タイスカリ」(ライスカレー)という語が、樺太の医師・三田村多仲の日誌『三田村多仲日誌』1875年1月3日付けの記録で「カレーライス」という語が使われており、日本では当初から2つの言葉が使われていたことが分かっている。戦前の軍隊においては、ほぼ同じ料理が陸軍では「ライスカレー」、海軍では「カレーライス」と呼ばれていた。一般市民の間では出身者の多い陸軍式の「ライスカレー」という名称が優勢であった。

敗戦によって日本軍が解体され、高度経済成長を迎えると共に「カレーライス」という呼び名が台頭してきた。高度成長期の昭和30年代以降に品質が格段に向上したカレ-ルウが市販されるようになると一般的に「カレーライス」と呼ばれるようになったと推定され、時期的には東京オリンピック開催(1964年)前辺りから「カレーライス」呼称が優勢になったとされる。

同一店舗において、「ライスカレー」と「カレーライス」を別メニュ-として掲げる例も存在した。『阪急百貨店25年史』によれば、昭和34年のメニュ-において、大食堂の「ライスカレ」が70円、グリルでは「カレーライス」が100円で供されていた。

カレーライス

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ライスカレー

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7/22 どでから~めん

2012年07月22日 | 食・レシピ

店名「どてから~めん」。豊富なメニュ-が人気の店。「きちんと数えたことはなけど、260種類は超えているね」と、言う店主。なかでもラ-メン以外のメニュ-で一番人気を誇るのが「五目あんかけ焼きそば」です。

30センチほどある大皿に香り豊かな細めの縮れ麺を炒め、たっぷけの具材を醤油ベ-スで味付けしています。混ぜるとあんが水っぽくなるので、そまのの食べるのがツウだとか。量が多い(他店の2人前程度)ので数人で取り分けて食べる人もいるそうです。

店内には昔懐かしい玩具が並び、子供たちが大喜びしていました。元気をもらえる雰囲気が幅広い世代に親しまれている店です。

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店内に展示されている玩具類(ほんの一部です)

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店頭

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私の好みを言うと、餡が少し緩かったです。もう少し粘度があればベストでした。



7/21 「エイ」と「オニイトマキエイ」

2012年07月21日 | インポート

【エイ】

エイ(鱏)は、軟骨魚網板鰓亜網に属する魚類のうち、鰓裂が体の下面に開くものの総称。鰓裂が側面に開くサメとは区別される。約530種が知られている。世界中の海洋の暖海域から極域まで広く分布し、一部は淡水にも適応している。一般的に上下に扁平な体形で、細長い尾、5対から6対の鰓(えら)を持ち、多くは卵胎生である。尾に毒を持つ種類もいる。サメの一部の系統から底生生活に適応して進化した系統のひとつと考えられるが、トビエイのように二次的に遊泳生活に戻ったものもある。

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【オニイトマキエイ(マンタ)】

オニイトマキエイ(鬼糸巻鱏)は、トビエイ目トビエイ科に属する世界最大の鱏。マンタと呼ばれることが多い。大きいものでは体の横幅8メ-トル、体重3トンに達する。熱帯の海のごく表層を遊泳し、泳ぎながらプランクトンを食べる。ダイビングの他、いくつかの水族館で見ることができる。マンタには毒針は無い。

世界中の熱帯・亜熱帯海域、とくにサンゴ礁周辺に生息する。普段は外洋の表層を遊泳するが、沿岸域でも見られる。日本近海では石垣島の周辺海域でよく見られる。

巨大な体躯で、体の形は他のイトマキエイ類と同じく扁平な菱形で、細長い尾を持つ。体色は基本的に背側が黒色、腹側が白色だが、各々の個体によって異なる斑点や擦り傷などが見られ、個体識別の際の目印となっている。まれに全身が黒色の個体も見られ、ダイバーの間ではブラック・マンタと呼ばれている。頭部先端の両側には、胸鰓由来の頭鰭(とうき)と呼ばれるヘラ状の特殊な鰓が一対ある。これを伸ばしたり丸めたりと自由に形を変形でき。餌を取るのに役立っているものと考えられている。プランクトン食という摂餌形態に対応して、他のエイと異なり、口は頭の正面に開く。

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7/20 「男前」と「イケメン」  

2012年07月20日 | 豆知識

【男前】

「男前」とは、男らしい顔つきや態度。男振りのよいこと。

男前の「前」は歌舞伎の世界で「動き」を意味し、男の役者は動いている姿の美しさが評価の大きな基準だったため、男に「前」を付けて「男前」と呼ばれるようになったとする説がある。

「前」が「動き」を表す理由は、「前に出る」という位置的な関係からである。しかし、「前」は「腕前」や「一人前」などと同じく接尾語で、その属性や機能を強調する意味として、人に関する名詞の後に付けられるものと考えられるべきである。

接尾語の「前」も位置的な「前」の意味が派生したものではあるが、男前の語には「前後の意味を求める必要はない。

歌舞伎の説は、掛け声に使われることが多いことから、語源に関連するものとして作られた説であろう。

【イケメン】

「イケメン」とは、主に若者言葉でかっこいい男性を意味する。

「イケメン」の語源は、いけてる(=かっこいい。容姿の素敵な)の略に、「面」あるいは「men」をつけたものといわれる。

通常、男性を意味するならば「man」になるため、「イケてる面」の略とする説もあるが、俗語に正しい英語の用法を求めることは間違いである。

イケメンは男性のみに使われる言葉で、この語が生まれる以前に「イケてるメンズ」といった例が見られることから「メン」は「men」、もしくわ「面」と「men」かけて生まれた言葉と考えられる。

また、イケメンはイケメンでも「逝け面」という新語がある。

逝け面は、上記のようなイケメンとは意味が全く異なり、不細工な男性の顔や、その男性をさす言葉である。「逝け」という字が使われるのは、「2チャンネル用語」による影響と思われる。


7/19 「ところてん」と「こんにゃく」

2012年07月19日 | 食・レシピ

【ところてん】

「ところてん」とは、テングサを煮て溶かし、型に流して冷やし固めた食品。ところてん突きで細く棒状に突き出し、醤油や醋をかけ、辛子などを添えて食べる。

「ところてん」の歴史は古く、テングサを煮溶かす製法は遣唐使が持ち帰ったとされる。当時は、テングサを「「凝海藻(こるもは)」と呼んでおり、ところてんは俗に「こころふと」と呼ばれ、漢字で「心太」が当てられた。

「こころふと」の「こころ」は「凝る」が転じたもので、「ふと」は「太い海藻むを意味していると考えられているが、正確な由来は未詳。

室町時代に入り、「心太」は湯桶読みで「こころてい」と呼ばれるようなり、更に「こころてん」となり、江戸時代の書物では「ところてん」と記されている。

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【こんにゃく】

「こんにゃく」とは、サトイモ科の多年草。インドシナ原産。多くは、この植物の地下茎を粉にして水を加えて練り、石灰を加えて固めた食品。

「こんにゃく」は奈良時代に薬用として中国から伝来した植物で、漢語「蒟蒻」も一緒に伝わったようである。

「蒟蒻」の読みは、『本草和名』に「古爾他久(こにやく)」、『和名抄』に「古迩夜久(こにやく)」とあるように、古くは「コニヤク」と読まれていた。「コニヤク」が中世に音変化し、「コンニヤク」になったとされ。

また、「蒟蒻」を呉音で「クニヤク」と言ったものが、日本で「コニャク」となり、「コンニャク」になったとする説もある。

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7/18 あんぽんたん

2012年07月18日 | 豆知識

「あんぽんたん」とは、阿保・馬鹿などと同じ意味だが、それらより軽い気持ちで使われることが多い。

「あんぽんたん」は、「阿保」と愚か者の意味の「だらすけ」が複合された、「あほだら」「あほんだら」が、転じた言葉である。

「阿保」は「あっぽ」とも言われ、「蛇羅助(だらすけ)」という薬もあったため「反魂丹(はんごんたん)」や「萬金丹(まんきんたん)」という薬の名から、「安本丹」ともじられた。

「あんぽんたん」は近世に上方で生まれた言葉で、宝暦末年(1764年)頃には、江戸でも流行したことが、江戸時代の随筆に残されている。

「あんぽんたん」の語源として、1789年~1801年に江戸市中に出回った「アンポンタン」と呼ばれる魚(カサゴの一種)が、大きな割に美味しくなかったため、「独活の大木(うどのたいぼく)」と似たような意味で使われ、それが転じたという説もある。

しかし、「あんぽんたん」という言葉は、それ以前から存在していたため、その魚が「あんぽんたん」から付けられたとは考えられるが、「あんぽんたん」の語源とは考え難い。他には、フランス語で性交不能を意味する「アンポンタン」からとする説、江戸時代に渡来した外国人の名前からとする説もあるが、そのような文献は見当たらない。


7/17 ラベンダ-

2012年07月17日 | 日記

今日は、ラベンダ-で有名な富良野方面へのドライブでした。

『ラベンダ-』

「ラベンダ-」とは、シソ科の背丈の低い常緑樹で、原産地は地中海沿岸とされる。主にポプリ・ハ-ブティ-・アロマセラピー・観賞用などに利用される。春に紫や白、ピンクの花を咲かせる様々な品種がある。中でも紫色の花が最もポピュラ-である。ちなみにラベンダ-色とは薄紫色を意味する。

中富良野-ファ-ム富田

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美瑛町-深山峠

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富良野市-ラベンダ-の森

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7/16 「脱税」と「申告漏れ」

2012年07月16日 | 豆知識

国税庁は、「平成23年度 査察概要」を公表した。査察(マルサ)とは、一般の税務調査と異なり、大口・悪質な納税者に対して強制調査を行い、刑事責任を追及する特別な税務調査。

23年度中に処理した件数はむ189件で、うち検察庁に告発した件数は117件となり、告発率は13年ぶりに70%を下回る61.9%であった。また、脱税額の総額は約192億円(うち告発分は157億円)となっている。

脱税の手段・方法は、売り上げ除外や架空原価・経費を計上のほか、消費税の課税仕入れに該当しない人件費を課税仕入れとなる外注費に科目仮装していたケ-スや、国内で行っていた取引を海外法人の取引に仮装したケ-スなどがあった。

「脱税」とは、偽りその他不正な行為により意図的に納税を免れることをいい、「申告漏れ」とは、計算の誤りや税法の会社の相違など、意図的な税金逃れではないものをいいます。

また、申告漏れの指摘を受けた場合、ペナルティとして過少申告加算税や延滞税が課せられるが、仮装・隠蔽を図ったと判断された場合は、過少申告加算税に代えて重加算税が課せられる。

なお、新聞やテレビなどでは主に、税務調査により指摘を受けた所得金額(増差所得)を「申告漏れ」、申告漏れのうち重加算税を課せられた部分を「所得隠し」、国税庁が検察庁に告発したケ-スを「脱税」として、報道している。