道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

7/18 あんぽんたん

2012年07月18日 | 豆知識

「あんぽんたん」とは、阿保・馬鹿などと同じ意味だが、それらより軽い気持ちで使われることが多い。

「あんぽんたん」は、「阿保」と愚か者の意味の「だらすけ」が複合された、「あほだら」「あほんだら」が、転じた言葉である。

「阿保」は「あっぽ」とも言われ、「蛇羅助(だらすけ)」という薬もあったため「反魂丹(はんごんたん)」や「萬金丹(まんきんたん)」という薬の名から、「安本丹」ともじられた。

「あんぽんたん」は近世に上方で生まれた言葉で、宝暦末年(1764年)頃には、江戸でも流行したことが、江戸時代の随筆に残されている。

「あんぽんたん」の語源として、1789年~1801年に江戸市中に出回った「アンポンタン」と呼ばれる魚(カサゴの一種)が、大きな割に美味しくなかったため、「独活の大木(うどのたいぼく)」と似たような意味で使われ、それが転じたという説もある。

しかし、「あんぽんたん」という言葉は、それ以前から存在していたため、その魚が「あんぽんたん」から付けられたとは考えられるが、「あんぽんたん」の語源とは考え難い。他には、フランス語で性交不能を意味する「アンポンタン」からとする説、江戸時代に渡来した外国人の名前からとする説もあるが、そのような文献は見当たらない。