道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

7/12 壊し屋が創る新党

2012年07月12日 | 日本の政治

消費税増税法案の衆院採決で反対し、民主党を除籍された小沢元代表らは11日、新党「国民の生活が第一」を旗揚げした。民主党を離党した衆院議員37人、参院議員12人の計49人が参加。小沢氏が党代表と選挙対策委員長を兼務している。

自民党を離党以来、93年6月に新生党、94年12月に新進党、98年1月に自由党、03年9月に民主党と合併と変遷し、今度の国民の生活が第一の結党である。

『特色』

①『党代表』

今回の結党で一番の特色は、小沢氏自身が党代表となったことである。これまでスクラップ〆ビルトを繰り返してきたが、自身が党代表となったのは、民主党での短期間を省いて皆無に等しい。演説下手で原稿を読むことしかできないので、党首討論などは決して出来なかったのである。そのため、陰の代表と言われ続けた由縁である。過去の結党時のように知恵袋もいないのである。

②『人材』

結党時の参加者は、1年生が33人、2年生が9人、3年生が3人と超若手集団である。この陣容で何が出来るのか。だから、小沢氏自身が党代表にならざるを得なかったのであろう。次の選挙でこれらの若手が何人再選されるのだろうか。その結果によっては、新党が消滅する可能性もある。

③『資金』

若手が多いので、資金不足である。年度途中の結党であるので、政党助成金もなく、有力後援者だった妻の実家の会社からの援助も無くなってしまうだろ。この状態で、49人の選挙資金を賄うのは大変である。小沢氏の影響力でいくら集められるかが焦点である。だが、国民のための生活が第一と言ってるが、人気低迷の中で幅ひろく集金できるのだろうか。

④『政策』

国民の生活が第一として、消費税増税に反対、脱原発、TPP交渉参加反対、月額7万円の最低保障年金の導入、などを党の主要政策としているが、具体的な施政方針もなく、財源をどのようにして捻出するのかが不明である。脱官僚で政治主導が出来ないことは民主党政権で証明されている。世論調査でも85%が期待していないとしている。

⑤『他党の反応』

小沢氏との連携を目指すのは弱小政党になり下がっている社民党ぐらいである。他の野党はすべて拒否反応を示している。小沢氏が期待を滲ませている「大阪維新の会」も難色を示している。連携を匂わせているのは風見鶏の鳩山氏のみである。孤立無援である。

●結局は、小沢氏自身の権勢欲のために49人が利用されたのではないか。何年もつのだろうか。