清水町から剣山方面に向かう途中にある「十勝千年の森」に併設されている「合掌建茶屋・ほおの木」。
「十勝千年の森」は日高山脈と十勝平野の境界部分に位置し、標高275~460m、敷地400㌶を有している。
1991年に設立された目的は、多様な動植物が生息する自然林の育成・保全と、在来種の植林による本来の十勝の森を復元し、その豊かな森の自然環境から、多くの事を学ぶ環境教育の場づくりをコンセプトとしている。
水を浄化・中和したり、匂いを吸着する能力のある石として人気のある「麦飯石」が、十勝千年の森の地下一面に埋まっている。麦飯石は花崗岩の一種「黒雲母モンゾナイト斑岩」もしくは「石英閃緑斑石」といわれている。中国の明時代の薬学書「本草網目」の中に「麦飯石は匂いが柔らかに甘く、無毒で、主として全ての悪性腫瘍を治す」と書かれたあたりから薬石として有名になった。
『料理やお茶を美味しくする天然水』なのです。
「ほおの木」では、安全・安心を第一に考え、ほおの木オリジナルの玄蕎麦(十勝清水町産)を自社で磨きから石臼挽き製粉まで行い、挽きたての粉を使用して打ちたてを提供している。素材を最大限に活かした自家製手打ち蕎麦の「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の蕎麦を提供している。
蕎麦粉1kgに対し芽室町産特別栽培の小麦粉(ホクシン)200gを使用、風味、歯応えのある蕎麦を提供している。加水は前記の天然水である。
天ざるとゴボウ天
薄暗い和風店内からの窓外の野草類を見る
中札内村にある「そば処・四季」。
村役場を定年退職後、2006年4月に、古い農家を改築して同店を開いた。
蕎麦粉は天日干しで自然乾燥した中札内産。これに幕別産をブレンドしたものを使用。加水は、4月のみ採取できるシラカバ樹液を使ったつなぎの量は気温、湿度などを見極めて決めている。蕎麦打ち歴20年で培った勘が頼りだ。40人前を2回に分けて手早く打つ。
シラカバ樹液はミネラルが豊富で、北欧やロシア、中国などで健康飲料として愛飲されている。
こうして打った蕎麦は、中細に切られ、コシがあり、甘みも感じられ、喉越しもよく、旨い蕎麦である。天麩羅はカラッと揚げられ、食材の良さを生かしている。
蕎麦汁と天汁を別々に提供しているが、蕎麦汁の「かえし」の熟成度が少し不足しているように感じられたが、ト-タルで旨い蕎麦でした。
長崎屋帯広店の4階でテナントとして営業している「石うすそば・一休」。
店内はス-パ-のテナントとして入居しているので、広くはないが、有名な「絵馬師・殿村進」のような作品の額が4-5枚掲示されていて、良い雰囲気を醸し出している。
看板に「石うすそば」と書いてあるので、石臼挽きの蕎麦粉を使っているのだろうが、今は、大手の蕎麦粉メ-カ-はほとんど「石臼挽き」である。自家製粉ではないと思うが、確かに、同店の蕎麦はコシがあり、食感もよく、旨い蕎麦でした。
天麩羅はカラッと揚がっていたが、エビ3匹と春菊だけで、量が少なかったです。
蕎麦汁は少し辛めで私好みの味で、蕎麦湯で割って呑むとよい「カツオ」の香りがして旨い汁でした。
横浜から3人の来客です。3人の中2人はリピ-タ-ですが、1人は初めての訪問でした。
旅行の目的は「ゴルフ」でしたが、3日間で5ラウンドの予定が台風の影響で、初日1ラウンド、2日目1ラウンド(大雨)、最終日は台風一過の晴天で2ラウンドで、合計4ラウンドでした。
初日の夕食は「カニ」と「刺身」などでしたが、初めての人は、「タラバガニ」の大きさと、初めて目の前で殻を剥いて食べる事に大変喜んでいました。
2日目は雨の影響で早上がりだったので、昼食は「みすず」のラ-メン、夕食は本人から帯広の「豚丼」との希望があったので、「いっぴん」の豚丼でした。
本人は、「豚丼」とは吉野屋の牛丼のように豚肉と野菜をタレで煮込んでいると思っていたそうです。帯広の「豚丼」は良質の豚肉にタレを付けながら網焼きすると説明すると大変驚いていました。美味しく食べていただきました。
再度の訪問をお待ちしています。
帯広市大正町にある「手打そば・飯の」。
帯広市の郊外の大正町の国道から道路1本入った中通りにあるため、来客はほとんど固定客であるので、昼は食堂、夜は居酒屋をやらないと、食べていけないそうです。昼は片手間なのか、店内は雑然としていて、落ち着いて食事できる雰囲気ではありませんでした。
昼のメニュ-は冷たい蕎麦10種類、温かい蕎麦11種類と丼物を提供している。
蕎麦は更科系で、外2の手打ちです。中細で歯応えがあり、喉越しも感じる旨い蕎麦でした。ただ、汁は私には少し甘かったです。天麩羅はカラッと揚がってたが、衣が多めでした。
写真の蕎麦は、最初に撮影するのを忘れ、途中に撮影したもので、少し乱れています。ゴメンナサイ。