【ショ-トケ-キ】
「ショ-トケ-キ」は、洋菓子のケ-キの一種。ただし、その形態は国によって異なる。
『日本式のショ-トケ-キ』
日本では、スポンジケ-キを土台にして、ホイップクリ-ムをつなぎと外装に、そしてイチゴを味付けに使ったものを「ストロベリ-ショ-トケ-キ」といい、一般にこれを単に「ショ-トケ-キ」ともいう。
この「スポンンジケ-キ+ホイップクリ-ム+イチのケ-キ」を大正時代に日本に紹介して広めたのは「不二家」だが、発案者が誰なのかは伝わっていない。有力な説は、フランス菓子をアレンジした角倉国暉(コロンバン創業者)またはその周辺説、アメリカのケ-キをアレンジした不二家説など諸説あり、またそれぞれに交流があったとされる。
なお「不二家」がショ-トケ-キを販売したのは1922年とされており、日本にショ-トケ-キが広まるのはそれから30年後、冷蔵設備が一般家庭に普及する1955年以降となる。
『アメリカ式のショ-トケ-キ』
アメリカ式のショ-トケ-キは日本式に見られるスポンジケ-キではなく、「ビスケット」と呼ばれるパンとケ-キの中間のようなものを土台にしている。これは小麦粉の生地にショ-トニングやラ-ドを加え、重曹とベ-キングパウダ-で膨らませた、外側はサクサクとして内側はふっくらとした食感のあるパンケ-キであり、英国のプレーンのスコ-ンとよく似ているが、スコ-ンと比べてあっさりしているのが特徴である。
『フランス式のショ-トケ-キ』
フランスにおけるショ-トケ-キは、スポンジはア-モンドペ-ストが入ったしっかりしたもので、つなぎや外装にはクリ-ム、バタークリ-ム、クリ-ム・ム-スリ-ヌなどが使われている。日本でも本格フランス菓子を標傍する店では、このフランス式ショ-トケ-キを「フレジエ」として出しているところが多い。中には主にイチゴをはさみ、ピンク色に染めて薄く伸ばしたマジパンで表面を覆うのが一般的である。イチゴとバニラを使ったム-ス状のショ-トケ-キをフレ-ズ・バニ-ユと呼ぶ。
【ロ-ルケ-キ】
長い長方形に焼いたスポンジケ-キに、ジャムやクリ-ム類(ホイップクリ-ム、バタークリ-ム、貸す多度クリ-ムなど)、細かく切った甘露煮にした果物などをのせ、渦巻き状に巻いたもの。スポンジ生地にはココア、コ-ヒー、抹茶などを混ぜて作られる場合もある。スポンジを巻いてつくるため基本的に完成時は円柱むで、食べる時にには原則として適当な厚さに輪切りする。
英語では「スイスロ-ル」と称し、ジャムを巻いたものを特に「ジェリーロ-ル」と称する。
日本では山崎製パンが昭和30年代に発売した「スイスロ-ル」が一般家庭のおやつとして普及した。
果物やチョコレ-トなどでデコレ-トされたロ-ルケ-キ