サクランボまたは桜桃は、バラ科サクラ属サクラ亜属の果樹であるミザクラの果実。
木を桜桃、果実をサクランボと呼び分ける場合もある。生産者は桜桃と呼ぶことが多く、商品化され店頭に並んだものはサクランボと呼ばれる。桜の実という意味の「桜の坊」の「の」が撥音便となり、語末が短母音化したと考えられる。
花を観賞する品種のサクラでは、実は大きくならない。果樹であるミザクラには東洋系とヨ-ロッパ系とがあり、我が国で栽培される大半はヨ-ロッパ系である。生食用にされるのは主にセイヨウミザクラの実であり、日本で食されるサクランボもほとんどがこれに属する。
ある種の桜桃は異なる種類で受精しなければ果実が実らない自家不和合性があり、他家受粉が必要である。また、品種間に相性があり、異なる品種なら何でも良いというわけではない。例えば、佐藤錦ではナポレオンとの相性がよい。サクランボの生産地としては山形県が全国の収穫量の7割を占めており、それに次ぐ青森県、山梨県を合わせた上位3県で全国の9割近くを生産している。近年は北海道でも生産が進んでいる。
品種には、中生種の高砂、佐藤錦、水門。晩生種にはナポレオン、紅秀峰、ダイアナブライト、アメリカンチェリ-などがある。
高砂
佐藤錦(ナポレオンと黄玉の交配)
水門
ナポレオン
紅秀峰
ダイアナブライト
アメリカンチェリ-