道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

7/13 「一辺倒」と「一点張り」

2012年07月13日 | 豆知識

【一辺倒】

「一辺倒」とは、一方的にかたよること。

一辺倒は、第二次大戦後、毛沢東の論文から入った言葉といわれるが、それ以前に既に日本に入っており、毛沢東の論文によって有名になり流行した言葉というのが正しい。

一辺倒の語源は、中国宋学の入門書『近思想(1176年刊)』にある儒者・程顯の言葉「一辺を救い得れば、一辺に倒了す」からで、「小賢しい者と話をするのは、酔っ払いを抱え助けるようなもの。一方から助けあげると、一方へ倒れかかる」といった、酔っ払いにたとえた言葉として使われている。

そこから知識人は一つの考えにかたより、他の考えを退けるといった意味で「一辺倒」は用いられた。

現在では、「ビ-ル一辺倒」のように、好みがかたよっている意味で多く用いられる。なお、「お手本通り一方向に」の意味で「通り一辺」という表現が見られるが、「通り一辺倒」は、良く言えば「造語」、悪く言えば「誤用」で、そのような言葉はない。「通り一辺倒」は、形式的であるさまをいう「通り一編」と混同したものと思われる。

【一点張り】

「一点張り」とは、ひとつの事だけを押し通すこと。

近世後期の博打用語。さいころ博打や花札などで、同じところばかり賭け続けることを「一点張り」と言った。そこから、他の事をかえりみず、ひとつの事だけを押し通すことを言うようになった。

「仕事一点張り」と言えば「仕事ばかりしてつまらない人」といった意味、「仕事一筋」と言う場合は「ひたむきに仕事をする人」といった意味で使われるように、普通、「一点張り」はマイナス要素が含まれ、「一筋」にはプラス要素が含まれている。