ウナギの稚魚である「シラスウナギ」の生育過程が詳しく解明されていない現在、そのシラスウナギが極端に不足となり、ウナギが大幅な値上げとなり、将来的な資源の確保も不安増大している。この状況で見直されているのが「アナゴ」である。昨日の「土用の丑」にもアナゴの加工品が広く流通している。
【アナゴ】
「アナゴ」は、ウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称。ウナギによく似た細長い体形の海水魚で、食用や観賞用で利用されている。30以上の属と150以上の種類が知られいるが、日本では「アナゴ」といえば浅い海の砂泥底に棲息し、食用に多く漁獲される「マアナゴ」を指すことが多い。
体形はウナギに似た細長い円筒形だが、鱗が無い点で異なる。生魚の全長は30センチほどのものから1メ-トルを超えるものまで種類によって異なる。
食用になる種類が多く、特に「マアナゴ」は日本各地で多く漁獲される。その他の種類も魚肉練り製品の材料などにされる。「アナゴ」を対象とした日本の代表的な漁法は底引き網であるが、漁期によって小さなアナゴが逃げるように網目を大きくする資源管理の方法が試みられている。
「アナゴ」はウナギと同様に開き、天麩羅、蒲焼き、寿司種、八幡巻などで食べられている。1本を丸ごと揚げた天麩羅は天丼や天麩羅蕎麦などに乗せると丼からはみ出す様が見栄えするため、名物としている店も多い。
アナゴ重
アナゴ天丼