道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

7/10 「ぞんざい」と「曖昧」

2012年07月10日 | 豆知識

【ぞんざい】

「ぞんざい」とは、いい加減なさま。粗略。言動が乱暴なさま。礼儀にかなっていないさま。無作法。

「ぞんざい」の語源には、「そざつ(粗雑・麁雑)」の転とする説と、「存在のまま」を略した「存在」の意味とする説があるが未詳。

「ぞん」は「そ(麁・粗)」の意味と考えるのが妥当であるが、「そざつ」が変化したとは思えず、同じ語幹とだけ見る方が良い。

「存在のまま」の説は「存在のまま=あるがまま」で、「あるがまま勝手にふるまう」ところから、いい加減なまを表すようになったというものであるが、強引に意味づけされた感が強いため、あまり良い説とは言えない。

現在では「ぞんざいな口をきく」や「ぞんざいに扱う」など、形容動詞として用いられるのが一般的であるが、古くは「ぞんざいして」のようにサ変動詞として用いられているため、この点でも「存在のまま」から変化したとするのは難しく思える。

漢字が無いため「存在」を当てることもあり、夏目漱石も「ぞんざい」に「存在」を用いているが、借字として使用しているだけで語源とは関係ない。

【曖昧】

「曖昧」とは、はっきりしないこと。あやふや。いかがわしいさま。

「曖昧」は漢語に由来する言葉である。「曖」も「味」も「暗」を意味する字で、暗くて確かでないというとから、「はっきりしない」や「いかがわしい」といった意味が生じた。