堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

「坂の上の雲」の伊藤博文邸

2009-12-14 02:16:57 | 日記・エッセイ・コラム

またまた見ました「坂の上の雲」第3回。

陸羯南が正岡子規を新聞「日本」に雇い入れるエピソードは好きなので、映像で見てみたかったのですが、

私のイメージどおりで満足。


そしてロシア皇太子が大津で切りつけられる場面がありましたね。

この事件は堅曹さんの自叙伝『六十五年記』にも記述があって、先日の歴史WGで読んだばかり。


明治24年5月11日。

この日は松方総理大臣と陸奥農商務大臣が富岡製糸場に来る予定でした。

当時払い下げ問題で揺れている富岡製糸場の現状と、将来のことをしっかり話そうと速水堅曹が設定したものです。

しかしこの時、露国皇太子殿下に津田三蔵なる者切付け2ケ所の疵(きず)を負わしめたる事件に付、

大臣は皆御見舞いに大津に出立せられたるなり。

と書いています。

折角の国益を謀るいい機会だったのに本当に残念だったと記されています。



さて今回はドラマが中盤になっても、知ってるロケ地がないな、とおもっていました。

しかし伊藤博文、陸奥宗光、川上操六が話し合う首相官邸の部屋がどうも気になる。

壁紙が金唐紙(きんからかみ)のようなのです。


Imgp9547 金唐紙


セットではあそこまでしないだろうとおもうし、たぶんロケなんだろうけど、

金唐紙のある洋館は日本では2,3ヶ所しかないはず。

一つは上野の岩崎邸ですが、まだ行ったことがないので、なんともいえないな~。



そうして話はすすんで、山県有朋が伊藤博文の私邸を訪れる場面。

庭を散策して、小さな「あずまや」のようなところに来て話をする。

  「いい庭じゃ、だが、ちいと田舎くさいのが鼻につくのう。この庭なりの威厳がほしいところじゃ。」

  「参りました。山県さんの庭造りにかなうものはおりませんからな。

   今度手ほどきをお願いいたします・・」みたいな話のところです。


あそこは横浜の「三溪園」です。


Cimg3342 三溪園


あんな立派な庭をみて、あのセリフはないでしょう、なんておもいましたが、

確かに山県有朋は庭造りの名手でもありました。

京都の無鄰菴、東京の椿山荘は山県の私邸です。



ロケの場所は三溪園の中ほどにある「臨春閣」の前に池がありますが、

そこに架かっている小さな橋のちょうど真中にある「亭榭(ていしゃ)」がそうです。

亭榭とは「あづまや」とか「見晴し台」という意味。

三溪園の「亭榭」は京都高台寺にある観月台を模して大正時代に作られたものです。

屋根が四方唐波風で、とても印象的です。


Sankeien 三溪園 「亭榭(ていしゃ)」


Cimg0985 山県の座ったところ 奥に見えるのが「臨春閣」


Cimg3265 「臨春閣」の2階からみた「亭榭」


そこに座って池の上から庭をながめるととても気持ちがいいです。

映像は「臨春閣」の奥の「月華殿」のほうから歩いてきて、「亭榭」のところに来る、という感じでしたね。

初夏の季節に撮られたようで、庭の緑がとてもきれいでした。


今回も行ったことのある場所がロケ地になっててよかった。

次回はどうかな。


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1 コメント

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首相官邸はコチラ(・_・)つ (呉市民まりもん)
2009-12-16 00:31:40
首相官邸はコチラ(・_・)つ

入船山記念館
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