12日の原三溪市民研究会は、
三溪と交流のあったタゴールが今年生誕150年ということで、
記事のタイトルの記念講和会を催しました。
場所はいつもの横浜美術館で、今回は日本画家の岡倉天心記念会のメンバーや
その他の外部の方にもご参加いただきました。
第一部は スワーミー・メダサナーンダさんの講話。
日本ヴェーダンタ協会会長で、タゴールのことを話してくださいました。
第二部は荒井寛方のご子孫の河合力さんの講演。
なぜか私はこの荒井寛方に惹かれ、昨年も神宮外苑の絵画館に絵を見にいったり、
栃木県のさくら市にある寛方記念館に行ったりしました。
講演をとても楽しみにしていました。
「仏画の寛方」といわれる方ですが、
タゴールに招かれてインドに2年近く滞在して交流し、美術指導をしたり
アジャンタの壁画を模写したりしています。
インドに行った時につけていた「印度日誌」のことを話してくださいました。
4分の1の声ですが(笑)、と言って最後に
寛方がカルカッタに着いた頃の日記を朗読してくださった。
浪は静かにして油の如し
右手の水平線上に黄土の丘見ゆ見ゆ見ゆ
印度見ゆ見ゆ印度と思わず口ずさむ
あこがれのインドの地を踏んだ、寛方のあふれる喜びが伝わってきます。
以前本で読んで感動していたので、それをご子孫の声で聴けるとは、
たいへんにうれしかった。
講演が終り、美術館内のカフェでケーキと飲み物の懇親会がおこなわれ、
最後に記念写真をとって盛況のうちに終わりました。