うれしい報告です。
昨年リヨンに行ったとき、私は、堅曹さんが作った生糸直輸出の会社「同伸会社」の
リヨン支店のあった場所を見たかった。
リヨンは300年も住所も建物も変わっていないので、番地がわかれば、その建物を確定することができるのです。
行く前に必死に調べたけれど、住所は探しきれませんでした。
時間切れでフランスへ旅立ちました。
旅行の最終日、
やっぱり、もう少し調べを早く始めて住所がわかれば・・・。
折角リヨンまで来て、もう二度と来れないかもしれないのに・・・。
建物とその場所を確認したかったな~・・・。
と中途半端な自分の仕事ぶりに、うつうつとしたものを抱えていました。
夜に市民交流会が開かれ、地元の方と話す機会がありました。
滞仏6年になるソノコさんと知り合ったのは、その時でした。
美術の勉強をなさっているソノコさんは織物や生糸にも詳しく、
見学してきた織物博物館や織物工房の話をしていました。
たいぶ経ったところで、
私がどうして富岡製糸場にかかわるようになったのか、
先祖調べでフランスまで来て、できればリヨン支店のあった場所を確認したかった、
ということを話しました。きっと残念なおもいがいっぱいで話したのかもしれません。
私の調べた横浜正金銀行のリヨン支店の住所にとても興味をもってくれ、
それなら、明日にでも行ってその建物の写真を撮ってきますよ。そしてメールで送りましょう。
調べがつかなかった同伸会社のリヨン支店の住所もこちらならわかるかも知れないので、
時間ができたら、調査しましょう、と言ってくださいました。
驚きました。こんなことってあるのでしょうか。(私が先祖調べをしてから何度もつかってしまう、フレーズです)
見ず知らずの、初めて会った日本のおばさんの先祖調べに協力しようだなんて。
そんな出会いをしたソノコさんから、
今朝 「住所!」 というメールが届きました。
みつけました!
古文書館というのでしょうか、リヨンに関わる古い資料を保管している図書館の
ようなところがあるのですが、そこで。
1881年版の総覧みたいなものに載っていなくて、次の1882年と1883年は冊子がなく、
1884年版を見てもわからなくて、うーん。。商工会議所かなぁ。と思いながら、
じゃ~、横浜正金銀行は載ってるの?と見てみると、1884年版にはなく、
1887年版に正金銀行は載っていました。
Speci-Bank de Yokohama (Japon) として。 ○○ rue ○○○
絹の関係のところには Doshin という名前はなくて、やっぱり商工会議所かなぁ。と
思いながら、他にはどういう会社があったんだろう??と興味本位で見ていたら、
Foukouda et M. Gontharet, ○○○.○○ Repr. de la Societe japonaise
Doshin-Kuwaisha, de Yokohama.
という表示が!
以前、駐在の方のお二人(福田さんと中山さん)の名前を伺っていたので、「これだ~☆」と。
現在の住所の書き方なら、 rue ○○ ○○○ ○○○○○ Lyon となりますね。
(リヨン○区 ○○○通り ○○番地)
上記の表示は、Foukouda さんと Gontharet さん、○○○通り○○番地 横浜の日本企業、Doshin-Kuwaisha の代理
すばらしい!
ソノコさんすごい!
ありがとう!
すぐにりヨンでソノコさんにもらった通りの名前が全部はいっている地図を広げ、確認しました。
なんか、自分のことのようにうれしくて、お昼に戻って、ワイン1杯で乾杯しちゃいました。
写真はこれから送ってくれるそうです。
いま、向こうは夜中です。
私もうれしくて、うれしくて。
これからお昼ですけれど、私も例のホットワイン(glogg)で乾杯です
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