friends

先日のブライダル仕事でのことである。
式に参列の新郎の友人10人くらいが式中ずーーーーーっとしゃべっていた。
声を落としてはいたけど、大きな会場でもなく普通の部屋なのでそれはうるさい。
スマホで自撮りなどして加工したのを友達同士で見せ合ったり、お祈りの間中もずっと。
こういう時に限ってもったいなくも良い牧師先生の良いお話だったりするのだ。
決して説教がましくもない、二人のエピソードを絡めた楽しくもためになる話し。
こんな時でなければ聞く機会もないような経験を自ら逃して、短絡的、日常的な快楽にしか興味を持たない。
今後もしかしてこんな人間ばかりになってしまうのかと思ったらゾッとした。
ちなみにこの新郎新婦もその親御さんもちょっといないほど良い方達であった。ほんとにほんとに人格者。
場所も都内の高級ホテル。その友人達も一見普通の若いサラリーマンだ。
例えば地方都市の結婚式場で、ヤンチャの果てに出来ちゃった結婚の若過ぎるカップルの
どう見ても悪そうな友人たちが式が始まるまでずっとザワザワしていることはある。
でもそんな人達だって式が始まるとちゃんと静まる。
友人である新郎新婦のためを思ったら、たまにコショッと笑い合ったりキスを囃し立てたりはしても
ずっと私語を交わすなんて常識知らずなことはしない。
でもスマホって、一部の考えなしにはそんなTPOすらぶっ飛ばしてしまう魅力があるのかも？
写真が撮れるから禁止するわけにも行かないし。
我々スタッフ一同は憤慨していた。なんか新郎新婦が気の毒でさ。
私ならそんな友人は要らない。