第93次座り込み行動 8月19日 16時~17時
継続する座り込み行動もサマータイム午後4時からでも蒸し暑い中第93次として取り組みました。先月の第92次行動は雨天に見舞われ15分の時間で終了いたしました。
都労委第3次事件39件の証人調べが第一回期日7月24日、第二回期日8月5日と集中的に開催されました。申立人側の主張・立証に対し、第一回会社側からの反対尋問は持ち時間の3分の1程度で残り放棄。第二回目の反対尋問は全て放棄しました。残る8月29日、9月4日で全て尋問が終了していきます。
京橋エドグランの中庭で準備されていく「盆踊り」への協賛金の掲示板が設置されていました。何と天下の「明治」の拠出金は参萬円です。長期争議を解決できないで、争議団、支援共闘会議、支援者などが訴えている行動は、京橋町会に多大な迷惑を講じているものに対し、明治から謝罪の意味を含めて加算金を願いたいものです。
中央通り歩道の植え込みには季節の花が咲き乱れており、目を楽しませていただきました。
主催者挨拶
明治乳業争議支援共闘会議・松本議長
明治HD,株式会社明治社前にお集まりの皆さんありがとうございます。私たちは、この争議を解決するために明治HD川村社長に、中労委命令・付言に基づいて他の大企業と同様に、話合いでこの長期争議を解決していただきたいと要請にまいりました。
食の安全と働く者の権利を守るために、真っ当な労働組合活動をしていた社員に対し赤組のレッテルを貼り、10年間で一人当たり1千万円もの賃金差別をしていたという不当労働行為事件です。到達点は」中労委が不当労働行為も賃金差別も人権侵害も認めた上で、殊に会社に対し話合いで解決をしなさい。これが、お国が会社に対する命令です。
しかし、明治HGDも株式会社明治も一切応じようとしていない。
・・・・・株価の下落、経常利益も低迷している。
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(故)加賀谷さんの活動紹介(申立人米元)
青森県北津軽郡で生まれ地元の高校を卒業後、東京の中小企業に短期間働いた後に、1961年明治乳業市川工場に入社しました。入社後1年労働組合員となり劣悪な労働条件の改善に取り組み旺盛な組合活動をおこないました。市川支部の執行役員、インフォーマル組織明朋会に乗っ取られた中でも、職場代議委員として職場要求実現のために頑張りました。賃金昇格差別が激しくなる中で、全国の職場から差別を一掃しようと全国連絡会を立ち上げ、差別是正の要求を突きつける運動など全国の先頭にたって奮闘してきました。・・・・・。
初代団長の沢口昇さんから引き継いで2代目の団長を務め奮闘してきました。・・・。
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(故)沢口さんの活動紹介(申立人小関)
初代の団長沢口昇さんは昭和6年生まれなんです。私たちより一回り上の方でした。東京の下町育ちで気っ風のいい、年の割には清々しい方でした。市川工場に来る前は戸田橋工場に勤務していて労働組合活動をおこなっていた。市川工場が昭和36年に操業開始されたことから、基幹要員として転勤されてきた。若い労働者が昭和39年迄100人、200人と入社してきた新入社員にベテラン労働者として教育をしてきた。
酪農家から受け入れる受乳職場で働き、若い社員が牛乳缶から牛乳を漏らしたりした時などは、牛乳の一滴は酪農家の血の一滴なのだから大切に扱うことを厳しく指導したりした方でした。ですから、酪農家にも会社にも信望が厚かった。職場では班長をしながら市川支部では支部長をやり、関東の地区委員長もやりとげているところに、大幅な人減らし合理化を強行する中でインフォーマル組織がつくられ、職場では鬼班長とまで言われていた沢口さんでしたが、班長職を解かれ余剰人員を集める青空職場に押し込められていく。・・・・・。
信望のあった沢口さんは職場で「縁結び神様」とまで言われ21組も仲人をやってきた人でした。・・・・・。66歳で亡くなってしまいました。
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東京地評・久保常任幹事
話合いで争議を解決してほしいと毎月この場所で座り込みをおこなっています。争議団員64名の内27名が他界してしまいました。先週はお盆でした。天国から1日も早く争議の解決をと望んでいると思っています。無念の思いもあるでしょう。皆さんと一緒にはらしていきたいと考えています。東京地評の定期大会が9月29日にその準備に追われていますが、人事院勧告が8月に出まして2.7%、今度は東京都人事委員会から都で働く仲間、区で働く仲間の賃金闘争がいま展開をされているところです。そして最賃につきましては全国の目安が出まして、東京都も方針が出ましたプラス50円ということで1163円がでています。人事院勧告、最賃引き上げに全力をあげているところです。争議の解決もいくつかあります。・・・・・。
若い労働者に労働組合に入ろうよ、一人では解決できないことも労働組合ならば解決できる組織ですよ、労働組合は憲法にも保障されていて団結ができ団体交渉もでき団体行動もできるからこそ人権が守られる。・・・・・。
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参加者へのお礼と決意・松下副団長
サマータイムで実施しています暑い中のご参加に感謝とお礼を申し上げます。
二つにわたって報告します。明治乳業差別事件の残存39事件を「併合」して審査する第1回証人尋問が7月24日開かれ、申立人小関証人が総論立証に応じました。尋問では、争点に添って申立人らの集団性、仕事における同質性・均質性、差別と格差の実態、108万円(年間)にもなる格差は労働組合活動を嫌悪したため生じたものかなどが整然と立証されました。
さらに今回、大きなテーマとなった新人事制度では定年までに誰もが(例外あり)4段階目の職分「基幹監督職」に昇格させるとする労使合意が反故にされた不当性と、その大きな要因となった「B考課」制度による差別の実態など事件の本質が解き明かされました。
現在、世界のビジネス界は人権擁護に向けた取り組みが高まっています。国際「ビジネスと人権」の指導原則により、海外進出を重点方針とする明治グループも「企業行動憲章」を策定し、社会的責任を果たすとしています。しかし一方では、半世紀以上も連続的に労働争議が続き、現在も40年になる人権争議が未解決のまま続きます。
この現実を憂え7月、争議団と同共闘会議は国連人権作業部会に「(株)明治による労働争議未解決は重大な人権侵害」とする個別の情報をレポートしました。
9月4日会社証人で結審と予定されています。長期争議解決に向け秋の陣でたたかいぬきます。一層のご支援を宜しくお願いします。
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シュプレヒコール
一、都労委の証人立証が進み、差別の仕組み、その具体的実態が明確になっています。残りの立証を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、都労委審査計画に、当事者間における自主的な和解に向けての努力を怠らないようお願いしますとあります。直ちに話合いの場をつくり争議を解決せよ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」に示されている解決の道筋に応えよ!
一、明治グループの企業行動憲章は、人権の尊重を掲げ、すべての人が生まれながらにして自由であり。かつ、尊厳と権利について平等であると定めています。ただちに、憲章を守り、争議を解決せよ!
・明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう
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