海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「集団レイプの犠牲者、米議会に助けを求める」と題する『シュピーゲル』紙の記事。

2005年11月03日 | 政治と文化
ワシントン発:「私の声を沈黙させようとあらゆる手段が使われている」と昨日、33才のパキスタン人女性ムクタラン・マイは、アメリカ議会で述べた。「パキスタン政府は、私を迫害している。私を支持しようとした警官達は、配置転換を余儀なくされた。」
このパキスタン女性の事件は、2002年に世界中でセンセーションを巻き起こした。彼女の12才の弟が裕福な家族の女性と恋愛関係を結んだ後で、集団的レイプは、村落の長老によって決定された。村落の長老達は、裕福な家族の名誉が汚されたと考えた。集団的レイプの後、彼女は見物人の前を裸で家に帰るように強いられた。
「私は、権利と正義のための闘争で支持を必要としているパキスタン女性の声なのです」とマイは、アメリカ議会の議員達の前で述べた。彼女が「抑圧」に対して逆らったために、彼女の家族は自分の命が奪われるのを恐れなければならないと彼女は述べた。いくつかの法廷がマイ事件で13人の容疑者を釈放した後、これらの人たちは、今年7月、最高裁判所の命令で再び逮捕された。
彼女が人権団体の前で話せば、外国でのパキスタンのイメージを落とすという理由で、パキスタンの大統領ペルヴェズ・ムシャラフは、もともと6月に計画されていたマイのアメリカ旅行を禁じた。膨大な国際的な抗議の後で、この決定は再び撤回された。ムシャラフ大統領が数名の女性は、レイプを外国へ出国する手段だと考えていると言ったために、9月にも抗議の嵐を呼び起こした。
[訳者のコメント]この事件、確かに一度、新聞か、雑誌で読んだ記憶がありますが、まだ、問題は続いていたようです。同じ村落の中で、家柄に上下の差別があることがこの問題の根底にあるようです。これも一種の復讐法なのでしょうか。人権を問題にする限り、アメリカ議会は、亡命を認めざるを得ないと思います。多文化主義者は、どう言うのでしょうか?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「フランス革命の継続が必要... | トップ | 「中国公安警察の長い腕」と... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治と文化」カテゴリの最新記事