海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「容疑者、部分的に自白」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2006年08月26日 | テロリズム
ベイルート/コンスタンツ発:二つのローカル列車に爆弾が置かれて三週間半がたったが、テロ容疑者のジハード・ハマドは、ベイルートでの尋問で部分的白状をした。レバノン内相アーメド・ファトファトは、「われわれは彼がトランクを列車に置いたというハマドの自白を得た。だが、彼はその中に何が入っていたか知らないと述べた」と言った。まだ、何も明らかになっていないが、ハマドのコンピューターの中に捜査官は、テロネットワークのアルカイダとの結びつきを示すものを発見したそうである。
ファトファト内相は、前日、警察に出頭したハマド容疑者の尋問が継続されていると述べた。
ドイツ人の捜査官が尋問に同席することを許可したと彼は言った。尋問は、容疑者がよく知られた過激派組織に属しているかどうかに集中している。レバノンの治安当局からの情報では、ハマドが目下主たる容疑者である。
コンスタンツとレバノンにおけるもう二名の容疑者の逮捕は、最初に逮捕された二人に共犯者がいたという推測を強めている。連邦刑事局局長のイェルク・ツィールケは、テロリストの広範なネットがあることを前提にしている。ドイツに共犯者と援助者がいることは確からしい。
 金曜日にコンスタンツで逮捕された男は、あるテロリストグループのメンバーで数件の殺人未遂と爆発物の爆発未遂容疑で逮捕された。彼はキール中央駅で逮捕されたユスフ・モハマド・アル・ハジディブ容疑者の周囲にいたと連邦検事局は、述べている。逮捕命令については、週末に決定される。ボーデン湖にある学生寮が捜索された。
 連邦検事局の伝えるところによると、この容疑者が失敗に終わった列車爆弾テロに荷担しているかどうかは、まだ決定されない。役所は、コンスタンツで更に二人の兄弟が逮捕されたという『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事については、金曜日夜に、否認した。「ドイツ通信社」(dpa)の情報によるとコンスタンツでは、ラップトップが一台押収された。そのコンピューターは、アル・ハジディブ容疑者のものだという疑いがある。
7月31日に二つのトランク爆弾がノルトライン・ヴェストファーレン州で二つのローカル列車に載せられたが、技術的な失敗で爆発しなかった。ツィールケは、ARD放送で、これまでの捜査で、連邦刑事局はドイツ国内にテロリストの細胞があることを前提にしていると述べた。それがレバノンの「ヒズブ・ウト・タハリル」という組織と繋がりがあるかどうかは、まだ明らかになっていない。
ハマド容疑者は、爆発しなかったトランク爆弾が発見された直後にレバノンへ旅行した。
彼の父は自分の息子は政治的な活動家と何らの連絡を持っておらず、過激なイスラム主義組織である「ヒズブ・ウト・タハリル」とも結びつきはなかったと述べた。
[訳者の感想]最初は列車テロは、素人に近い若者のとっさの犯行のように見えましたが、その後の展開を見るとかなり大きな組織があるように見えます。
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