海外のニュースより

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「米軍は、アフガニスタンの拠点を占拠するつもり」と題する『ニューヨーク・タイムズ』の記事。

2009年07月04日 | 国際政治
ワシントン発:オバマ大統領によって命令された追加の部隊でもって始まった最初の大規模な作戦は、南部のヘルマンド州にあるタリバンの根拠地を掃討するように工夫されている。村民に近い小さな基地に海兵隊の一群を残すことを目的にしている。
部隊の兵員数と火力にもかかわらず、この戦略にはリスクがなくはない。実際、木曜日、最初の海兵隊員が戦死した。
米軍と連合軍とは、以前にヘルマンド州を討伐し、しばしば、空中からの攻撃で、出来る限り多くのゲリラを殺したり、捕虜にした。米軍は、以前には作戦で反乱軍を殲滅した大きな地域を維持するだけ十分な地上部隊を持っていなかった。
今回は、数週間前に到着した4千名の海兵隊員に650名のアフガン政府軍兵士が加わった。
「本質的に、彼らはがやろうとしていることは、ヘルマンド州に生産的プレゼンスを作り出し維持することである。単にタリバンの影響を取り除くのではなくて、その影響を治安作戦と再建と置き換えることである」と将校は言う。「単に敵を殺すのではなくて、住民を保護し、彼らの生活を改善すれば、反政府軍的要素の復帰を阻止するのを助けるだろう。」司令官は、海兵隊は、かなりの数が残留し、多くの小さな作戦と補給基地を住民の中に作り出すことを約束した。この戦術は、イラクにおけるいわゆる部隊の高まりの成功にとって中心的であった。
海兵隊は、木曜日、ラシュカル・ガーの南方の75マイルに及ぶヘルマンド渓谷に沿った重要な三つの町に突入した。散発的な抵抗に出会った。ヘルマンド州中央のナワとアルムシル、および、ヘルマンド州南部のカーン・ネスリンにプレゼンスを持っていると海兵隊報道官のビル・ペレチエは言った。
この特別任務は、住民たちに部隊が彼らを保護し、NATO軍や米軍やタリバンによる民間人の死傷を防ぐために、そこにいるのだということを見せる意図をもっている。
作戦が敵を殺傷するよりも、住民の保護に焦点を当てていることを示すために、海兵隊は砲兵隊も航空機からの爆撃も利用しなかったとペレチエ大尉は述べた。(中略)
国務省の報道官であるイアン・C・ケリーは、ワシントンで、この作戦に二人の民間人が参加していると述べた。一人は国務省の職員でもう一人は、「国際開発局」の職員である。来る数週間にもう数名加わる予定だ。
5月、国防省のゲイツ長官は、オバマの命令を受けた2万名の追加兵士の先遣隊として、キャンプ・レザーネックに到着した数百人の海兵隊を訪問した。その当時、海兵隊の多くは、まだ、武器を受け取っていなかった。「われわれがこの戦闘のために資源を追加していなかったら、われわれはこの規模の作戦をこれほどすばやく行うことは出来なかっただろう」とこの特別任務に参観した高位の将校は述べた。
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