海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「テヘランのデモは、歴史的出来事」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年07月19日 | 国際政治
ハンブルク・テヘラン発:シリン・エバディは、イランの再び強められた反政府運動に感銘を受けた。「イランにとってだけでなく、全イスラム世界にとって歴史的出来事だ」とこのイラン人の女性弁護士でノーベル賞受賞者は、テヘランの金曜礼拝のための改革運動の行進を評価した。
「中国に死を、ロシアに死を」という宣伝文句は、重要だった」とエバディは、『シュピーゲル』に語った。「国民は数十年来誰が政府に味方してきたかを見抜いたのです。人権を大量に傷つけたこの二つの国です。」
エバディは、いくらかの限定つきで、大規模な操作があったと非難された6月12日の大統領選挙以来、一度も公式に発言しなかったラフサンジャニ元大統領の説教を歓迎した。「ラフサンジャニは、批判はしたが、十分断固たるものではなかった。」
最大の大衆抗議を伴って、ラフサンジャニは、ハメネイ師の指導下にある指導層を厳しく攻撃した。彼の金曜日の説教で、選挙の際の明白な違反行為について語り、現職のアフマディネジャドが当選したとする公式の最終結果に疑問を投げかけた。同時に、選挙戦ではホセイン・ムサビ候補を支持したラフサンジャニは、逮捕されたデモ参加者の釈放と新聞雑誌の検閲を緩めることを要求した。
エバディ女史は、政権と国民との間の和解は、「指導層が国民の意思を尊重しこれ以上改革運動に暴力で立ち向かわない場合にのみ」可能だと見ている。「イランの体制は、重大な危機に陥っている。政府が理性を持ち、人々に向き合う場合にのみ、対立の解決があるだろう。さもなければ、抗議運動が継続するということを私は疑わない」と彼女は言う。(後略)
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