海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ミッキー・マウスを使ってイスラム主義の宣伝」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2007年05月11日 | イスラム問題
ファルフールは、本当に可愛い子だ。彼は子供達が好きだし、子供達も彼が好きだ。大きな耳をもったネズミは、パレスチナの「アル・アクサテレビ」で、どうしたら、食事の際、衣服にシミを付けないで済むか、教育的に価値のあることを教え込んでいる。ファルフールは、とても美しいお話しもできる。遊びながら、子供達は、人生の厳しさも学ぶ。
私が幼くても、どのようにお祈りを正しくするか、大人になったとき、どうやってユダヤ人やアメリカ人や西欧人を殺すか。
かなり多くの信心深い人は、パレスチナ政府の情報相であるムスタファ・バルグティがこの放映を「新たに吟味する」ことに決めたとき、彼を検閲者だと感じるだろう。彼はイスラエルの占領に反対するこの放映をお門違いだと思っている。「われわれの省は、今後も、報道の意見の自由に賛成するが、法律を破るメディアは、処罰を覚悟すべきだ。」
外国の放送局がパレスチナのテレビ放送に注意した後で、バルグティは介入した。同時に彼はメディアの関心が不釣り合いに活発になったことを遺憾だと言った。パレスチナ情報省が流すイスラエルによる人権侵害についてのニュースなら、遥かに僅かな注目しか浴びなかっただろうと彼は言った。
ミッキーマウスを使った放送は「明日のパイオニア」という名前であって、ミッキー・マウスが「君と僕とはイスラム教の指導の下で世界の基礎とエルサレムの解放を担うのだ。そうアラーは望んでおられる」としゃべる。
このシリーズの立案者は、もともとあからさまな狂信者には属さなかった。そうでなければ、ミッキー・マウスを選ぶなんてことはあり得なかっただろう。『コーラン』は、清浄な動物と不浄な動物を区別しており、ネズミは不浄な動物に属しているのだ。だが、ミッキーにこの役を演じさせたのは、諧謔のつもりではないだろう。
[訳者の感想]子供達のミッキーマウス好きを利用して、イスラム過激主義を宣伝させたのでしょうが、ちょっと滑稽です。ディズニーにキャラクター使用料を払ったのでしょうか。
コメント
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