海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

アメリカ政府の方針転換か。

2005年01月24日 | イラク問題
『ワシントン・ポスト』紙によると、現在アメリカ政府は、フセイン大統領時代のイラン軍の軍人を採用することで、イラク防衛軍を強化しようとしている。現在公称12万人のイラク防衛軍がいるが、彼らは元軍人でないものが多いため、抵抗勢力と戦う戦意が低く、しばしば脱走したり、抵抗側に武器を渡すなど、頼りにならない。アメリカ軍としては治安の正面に新しいイラク防衛軍を置き、自分たちは余り目立たないようにする必要がある。そこで、結局イラク占領の初期にブレーマー行政官によって解体された元イラク軍の将軍に指揮を取らせ抵抗勢力に対抗させようとする案が具体化されることになりそうだ。元イラク軍を解体したことが、抵抗勢力を増やし、治安が未だに回復できない最大の理由であるということだ。これで、ブッシュ政権がちゃんとしたイラク占領政策を立てないで、戦争を始めたことが一段と明らかになった。
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