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海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ヒズボラは、ドイツに入り込んでいる」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事。

2006年08月27日 | 国際政治
8月26日発:、『フランクフルター・アルゲマイネ日曜版』の情報によると、多数の過激イスラム主義民兵のヒズボラは、8月初め、レバノンからのドイツ国民の短期的な避難行動を利用して、ドイツに入国している。その際問題なのは、個々の場合だけではない。
避難行動は非常に短期的に組織され、6千200人という数はあらゆる予想を超えていたので、詳しい吟味は、可能ではなかった。そういうわけで、一連のドイツ国籍を持たない人達がドイツ連邦に入国し、その中にはヒズボラのメンバーもいた。
 「連邦政府は、この状況で慎重に考慮しなければならなかった」と避難行動におけるベルリン政府のやり方をショイブレ連邦内務相は正当化した。「勿論、ドイツ国民が戦争から抜け出すのを助けなければならない。するとわれわれが入国の際パスポートの替わりの文書を発行した人達がやってくる」とショイブレは言った。「われわれはケチケチしている訳にはいかない」と大臣は付け加えた。
 シーア派の「ヒズボラ」は、ドイツに900人のメンバーを持っている。彼らはうまく機能している支援組織を利用し、ドイツを休息所として利用しており、イスラエルの外でテロはしないと言っている。「これまで治安当局は、ヒズボラがテロを企てていないということを前提にしていたが、彼らはここで寄付を集めるべきではない」とショイブレは憂慮して言った。
 レバノンからの帰国者は、大多数ドイツ系レバノン人である。「ついでに言うと、ドイツ国籍を持った人々もヒズボラのメンバーでありうる。彼らの入国を妨げることはできない」とショイブレは、連邦政府の困った立場を指摘した。内務省と治安関係の役所では、脱出作戦の前にヒズボラのメンバーも入国するだろうという憂慮があった。
 ショイブレは、7月末に週刊誌『シュピーゲル』との対談で、帰国者に注意しなければならないということを指摘していた。「その際、連邦警察は、外務省の同意を得て、特に監視する必要があるが、これまでは問題はない」と述べた。
 戦争状況のために徹底した吟味は十分でなかったと言われている。憲法擁護官は、本誌に対してヒズボラ指導者がメンバーの入国の背後にいたかどうかを疑っている。
 ショイブレは、ヒズボラに門戸を開放することを恐れて、レバノンからの避難者に一時的にドイツでの庇護を保証することに対して強硬に反対した。そのために、彼は「緑の党」の党首クラウディア・ロートに激しく批判された。「彼の態度は、精神的冷酷さとキリスト教的隣人愛の欠如と人道的責任の欠如の現れである」とロート女史は言った。
[訳者の感想]ドイツは中東諸国からの移民をいろいろな形で認めて来たので、ドイツ国籍を持ったレバノン人もパレスチナ人もいるはずです。先日のようなレバノン人による列車爆破テロ未遂事件が起こると、ヒズボラのメンバーがドイツ国内にいるということが一般のドイツ人の間にかなり不安を呼んでいるのも事実だろうと思います。
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「傲慢な戦争指導」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事。

2006年08月23日 | 国際政治
書類の上では、イスラエル陸軍は「第二次レバノン戦争」に負けなかった。だが、高望みの期待は裏切られた。ヒズボラの同盟者であるイランが間もなく原爆を所有し、地域全体を炎に包ませるかもしれないから、イスラエルの多くの人たちは、速やかな戦略と指導の転換を要求している。劇的にすることに関心のあるイスラエルの報道機関が、目下の信頼の危機をどの程度煽っているかは明らかではない。だが、パレスチナ人に対する彼らのしばしば意気阻喪させる投入を理由とする兵士による批判において将軍達と大臣達は連携しているので、今や批判はあらゆる方面から来ている。
いろいろな新聞の公開状では、予備役旅団のチームや将校は、司令官の指揮の拙さを批判している。「彼らの不決断は、実行されなかった作戦計画や取り消された戦闘命令において、受動性であることが明らかになった。戦争目標は一度も明確に規定されなかったし、戦闘行為の間に変更された。」「槍の穂先」旅団の手紙は、指導部に対する挑戦である。
彼らは「兵士としてイスラエル市民の防衛という正しい事柄のために命を危険に曝す覚悟をもって動員命令に従った。」
今や次のような気の滅入る感情が起こった。つまり、「われわれの上の階級には、不十分な準備と不真面目さと見通しの欠如と合理的決断への無能力が支配的である。このことは次のような疑問に導く。われれは何のために動員されたのかという疑問だ。」書簡は、「国家の委員会による徹底的で実質的な調査を要求することで結ばれている。「そのような調査でもって、戦闘者であるわれわれと高位の者達の間の信頼の危機は取り除かれる。」
元モサドの長官であったシャヴィットは、この問題を違った見方をしている。『マーリブ』紙に彼は次のように書いている。「イラン危機のせいで、イスラエルの国家はこの贅沢をするわけにはいかない。われわれはこの沼地が乾くまで、毎年沼地の中に立ち止まっていてはならない。」国家の委員会の調査結果が公表されるときには、本来何が問題だったか、誰も思い出さないだろう。自分はそのことを1973年の「ヨムキップル戦争」の後で出された「アグラナート委員会」についての経験から知っている。イスラエルの平和運動の父であるユーリー・アヴネリも『マーリヴ』紙で同じような意見を述べた。1982年の「第一次レバノン戦争」の後で出された「カハン委員会」も、それに対してなされた期待を満足しなかった。(中略)
ハルツ総参謀長は、ギヴァト・オルガでの兵士との会合で非難を耳にしなければならなかった。「総参謀長、私の兵士は、高位の司令官をもはや信じることができません。」最近の戦闘では、武器が不足しており、食糧や水の供給も不足していた。「水のない兵隊は、負傷した兵隊を助けるために、脱水状態で何キロも後退しなければならなかった」と将校の一人は言った。
二人の予備役兵は、オルメルト首相が辞任するまで、首相府の前に座り込むつもりである。オルメルト首相とペレス国防相は、国民の信頼を失った。「政府を置き換える以外の選択はない」と『イデフィオト・アハロノート』紙は書いている。(以下省略)
[訳者の感想]イスラエル国内では、今度の「レバノン戦争」がイスラエル人が期待したような結果をもたらさなかったことに対する批判がわき起こって、軍も政府も窮地に立たされているように見えます。
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「アラブ世界の沈黙は、過激派と呼ばれる人々に最後の言葉を委ねている」と題する記事。

2006年08月22日 | 国際政治
イラクでは人殺し達が毎日何ダースもの民間人を、スンニー派のムスリムだという理由で虐殺している。アフガンニスタンでは、自殺テロは日常茶飯事だ。ガザ地区では150万人のパレスチナ人が罠に捕まっていて、イスラエルの攻勢と直接の援助を凍結するという米国と欧州連合の決定によって妨げられている。イスラエルとレバノンとの敵意の突然のエスカレーションは、シリアとイランを地域紛争に引きずり込むかもしれない。そして、イランの核危機は未解決のままである。
 1967年以来、中東がこれほど多くの高度の危機にさらされたことはない。それらの危機は、多くの糸によって結びついていて、部分的解決をより困難にし、この地域をますます速やかに深遠に引きずり込んでいる。
 多くの西欧の観察者にとっては、被告人については疑問はない。被告人は、イスラエルを破壊し、西側陣営を不安定にすることを目指すヒズボラである。政治家やメディアの間の分析は、米国のネオコンの分析に近い。新たな世界大戦が始まったのだ。
 米国のネオコンのイデオローグであるウイリアム・クリストルは、誇らしげに「これはわれわれの戦争だ」と宣言した。その理由は、彼が西欧を不安定にしようという全面的な試みに直面して、エフド・オルメルト首相に率いられたイスラエル政府は、疑いもなく、「正しい側にある。」レバノンが爆撃されてもサンクトペテルブルグでの会合で出されたG8の声明は、「イスラエルに自衛の権利がある」ことを認めた。
 7月12日のイスラエル軍のパトロール部隊に対するヒズボラの攻撃は、死者6名、拉致された兵士2名という結果になった。これは孤立した事故ではない。イスラエルとレバノンの国境では、小競り合いはありふれたことである。5月26日にイスラエルはイスラム・ジハードの指導者を暗殺した。レバノンの武闘派は、まだ、イスラエルの監獄にいる。
 ヒズボラの急襲が非合法だったと認めても、レバノンの組織的破壊をどう考えたらよいのか?国際法のもとでは、このような作戦は戦争犯罪に数えられる。二人の兵士を救うためという目的がイスラエルの爆撃で引き起こされた死や破壊を正当化すると思う人がいるだろうか?レバノン人の命は、イスラエル人の命よりも価値がないのか?
 イスラエルの攻勢の結果はまだ不確かである。ヒズボラ(神の党)は、レバノンの最大の政党であって、12人の国会議員を出している。それはシーア派社会に深く根ざしており、2000年にレバノン南部を解放したという巨大な名声をエンジョイしている。それはミシェル・アウン将軍の率いる「自由愛国運動」や「レバノン共産党」や「シリア社会主義ナショナリスト党」と連携している。ヒスボラをイランあるいはシリアの手中にある手先だと主張することは馬鹿げている。
 ガザ地区、ヨルダン川西岸地域、東イェルサレム、ゴラン高原の占領は、殆ど40年続いている。国連安保理の多くの決議にもかかわらず、米国、ロシア、欧州連合、国連によって承認されたロードマップでは、パレスチナ国家は、パレスチナにおける状態が悪化しないならば、2005年の終わりには設立されていただろう。
 だが、2005年には進歩はなされなかった。イスラエル政府は、ヤセル・アラファトが平和の障害であると繰り返し説明した。だが、彼の死とマームード・アバスとの交替は、アリエル・シャロンに彼の一方的な政策を放棄するように強いることはできなかった。
 政治的指導者やメディアが勇気ある行為だと賞賛した、2005年のイスラエルのガザ地区からの撤退は、オスロ合意の中で残っていたものを破壊した。つまり、平和は両者の話し合いによって達成されるという原則を破壊した。ガザに居住するパレスチナ人にとって、イスラエル人の退去は、彼らの窮境を改善するものを何も残さなかった。それは彼らの立場を一層悪くした。西岸地域におけるイスラエルの定住のペースは加速された。「平和プロセス」は国際社会が使う空虚な言葉に過ぎなかった。これらの事情のもとでは、ハマスが1月の総選挙で勝つのは驚くに足りない。けれども、西欧は、選択を間違ったと言う理由でパレスチナ人を罰した。フランスの賛成を得て、欧州連合は、パレスチナ当局から直接援助を奪い、生活条件を悪くし、既に弱体化していた行政組織を邪魔した。(中略)
 このイスラエルの攻撃、発電所や官庁の爆撃、政治的指導者の逮捕、家々の破壊、民間人を人間の盾として使うことも、戦争犯罪であるとされる。ジュネーブ協定の管理人であるスイス政府は、7月4日に、「イスラエルが民間人と社会基盤を護るために国際法で必要とされている予防事項を守らなかったことは疑いない」と述べた。
 パレスチナ人とレバノン人に対する戦争は、同じ戦略の一部である。それはイスラエルの利害だけを満足させる解決を押しつけようとしている。けれども、過去40年間、イスラエルの政策は、これほど一致した西欧の支持を得てきた。ヴァティカン政庁など僅かの不同意の声しかわれわれには聞こえない。
 アラブ世界はまたもや介入することができないということを証明した。米国と同盟しているアラブ諸国は、ワシントンに圧力をかけることはできないと感じた。彼らがしたことは、ヒズボラとハマスとを非難し、暗黙の内にイスラエルの侵攻を正当化することだった。サウディ・アラビア外相のサウド・ファイサルは、非アラブ諸国に紛争に介入しないように要望した。これは明らかに米国ではなくて、イランを念頭に置いている。
 エジプトの新聞『アル・ハヤト』のコラムニストであるバドラカンは、次のように書いた。「大西洋からペルシャ湾にいたるすべてのアラブ人は、平和プロセスが死んだも同然だと言うことを知っている。だが、アラブ人達は、平和プロセスが死んだということを決して認めなかった。それは頑固さのためではなく、彼らが自分たちが沈み込んだ沼地からどうやって抜け出せるか分からないからである。そえゆえ、好むと好まざるとに関係なく、最後の言葉は、われわれが過激派とか冒険屋とか呼ぶ人々に任された。」
 ハマスは、20年間のイスラエルの占領の後、1987年に最初のインティファーダの波に乗り始めた。ヒズボラは、1982年のイスラエルのレバノン侵攻の後で、占領軍に対する戦闘を始めた。この新たなレバノンの廃墟からどんな新たな過激派が台頭するだろうか?
[訳者のあとがき]この論説の筆者であるアラン・グレシュは、『ル・モンド・ディプロマティック』誌の中東専門家です。彼の近著として、『イスラム、共和国、世界』という本が挙げられています。
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「ヒズボラ、歴史的勝利を主張」と題する『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の記事。

2006年08月15日 | 国際政治
ヒズボラの指導者であるハッサン・ナスララー師は、今日、自分のゲリラがイスラエルに対して「戦略的歴史的な勝利」を達成したとのべ、レバノン軍と国際部隊だけではレバノンを護れないと示唆した。
「われわれは大きなアラブの陸軍が以前に敗北した戦争で勝利した」と黒いターバンをした宗教者はヒズボラ系のテレビ「アル・マナル」でテープを通じて述べた。
彼の演説が終わった少し後で、祝砲を撃つ音ががレバノンの首都ベイルートの空に鳴り響いた。
「われわれは誇張なしに戦略的歴史的勝利を前にしている」とナスララーは言った。彼は、この日34日間のヒズボラとイスラエルの流血の戦闘を終わらせる停戦が行われると述べた。ナスララーは、この日を「偉大な日」と呼んだ。
彼のゲリラ戦士の武装解除を議論するときではないとナスララーは断言し、この争点は、イスラエルの利益に役立つのを避けるために、政府の秘密会議で論じられるべきだと言った。
「特に停戦前には心理的道徳的レベルではタイミングが間違っている」と彼は武装解除するためにゲリラを召集することに関して述べた。
「イスラエルが新たな攻勢をする場合に、誰がレバノンを護るのか?」と彼は尋ねた。「レバノン国軍と国際軍とはレバノンを護ることはできない」とレバノンとヒズボラの旗を傍にして彼は言った。
だが、ナスララーは、自分は適切な時期にはヒズボラの武器について対話する用意があると述べた。彼は彼の集団の武器がイスラエルにレバノンとの戦争はピクニックではないということを証明したと信じている。
「この戦争におけるイスラエルの目標は、ヒズボラの武器を取り除くことだった。これは家を壊すことでは達成されなかった。それは議論によって達成されるだろう」とナスララーは言った。
このシーア派の指導者は、何人かのレバノンの政治家は、ヒズボラを余りに早く武装解除したがっていると示唆した。
「彼らは空調のある部屋に座って、レジスタンスの武器について粗雑に語っている。レバノンの社会基盤はあらゆる場所で破壊されたが、南部とベイルート南部の人々の間で一番激しかった。これは最も抵抗を支え、抵抗を誇り、一番犠牲を払った社会の部分である。」
ナスララーは、一月に及ぶ戦闘の間にレバノンに加えられた「大量の蹂躙と破壊」は、イスラエルの「失敗と無能力」とを反映していると述べた。
彼は自分の組織がレバノン国民が再建するするのを助けるだろうと述べ、家賃を払ったり、新しい家具を買ったりする金を難民に与えるように懇願した。
「明日の朝から、町や村にいる兄弟たち(ヒズボラのメンバーを指す)は、家が壊された人々の所へ行き、彼らが家を建て直すのを手伝うだろう」と彼は言った。「今日は、われわれの約束を守る日だ。われわれの兄弟たちは、明日からあなた方のお役に立つだろう。」
彼は1万5千戸が破壊されたと見積もった。イスラエルがレバノンに加えた砲撃と破壊とは前例がない。特にレバノン南部とベイルート市南部では。」と彼は言った。
「敵は南部とベカー高原とベイルート市南部で何千もの家を破壊した。」
ナスララーは、再建の努力を軍事用語を使って記述し、レバノンの青年にボランティアとして復興を手伝うように呼びかけた。
「勝利を完全にするのは、再建によってなされる。誰もが再建のための戦闘に入ってい欲しい。
イスラエル空軍は、月曜日にジェバリア難民キャンプにある一軒の家を爆撃したと目撃者は述べた。爆撃は「イスラム・ジハード軍事グループ」のための司令部を狙ったものだとイスラエル軍当局は述べた。パレスチナ人の役人は、数名が負傷したと述べた。
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「間違った武器と間違った標的」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2006年08月10日 | 国際政治
イスラエルの軍事行動の第三週までに、指導者達はヒズボラを壊滅させないまでも、崩壊させることを望んでいただろう。だが、先週、一日に最多のロケットがレバノン南部から発射されただけでなく、イスラエル兵の死傷者数もかなり増えた。
7日の間に二つの戦線で三つの陸軍を撃破することで軍事的な名声を得たこの国にとって、この一ヶ月続く紛争は、予期されたようには終わらない。ヒズボラは、これまでになく強力で断固としており、憤激している市民からの支持を訴えている。反対に、イスラエル国民は、その軍事力がヒズボラに対してわずかな効果しかないのを見て、疑いと不満を示しているように見える。
問題は、通常の戦術と武器は武装勢力には役立たないということである。敵の戦闘員が民間人である紛争では、爆弾や砲撃は与えられた瞬間に彼らがどちらの役を演じているかを区別することは殆どできない。武装勢力が民間人の間を動いている場合は、われわれは同じサークルの中を動かねばならない。
増大する疑いや不満は、イスラエル軍が新しい司令官をレバノン南部に送り込んだという声明である。ウディ・アダム陸軍少将は、主導権を握る代わりに火を消す男だと見なされる。恐らくこの理由で彼はこの紛争を速やかで受け入れ可能な結末へと導く司令官ではないと感じられている。イスラエル政府が、軍が望む戦略を追求することを軍に許さなかった後で、軍事的な問題は軍に任せるべきだということを理解したということはありうる。
 事情がどうであれ、この変化は広範囲にわたる影響を及ぼすだろう。第一に、軍事的力量を自慢している国は、より劣った敵に対する司令官の目に見える失敗によって揺さぶられるだろう。第二に、もっと重要なことは、これはヒズボラ戦闘員にとって元気を与えるだろう。彼らはこれは彼らの敵のもつ弱みのサインだと認識するだろう。
 リタニ川まで及ぶ地域に追加の3万人の兵力を動員することを含む新たな攻勢でもって、イスラエルは、その戦術を適合させるようには見えず、軍事的な力でヒズボラを圧倒しようとするだろう。これはヒズボラの術中に落ちることだ。ヒズボラがイスラエル軍をさらに厄介な地上戦に引きずり込むならば、イスラエルにとって破滅的な帰結となるだろう。武装勢力グループは、土地に固執せず、それを通って移動する。ヒズボラは、レバノンのどこででも、イスラエル軍と戦うことができる。国連が合意に達して、イスラエル軍と入れ替わるとき、イスラエル軍がまだヒズボラ戦闘員をリタニ川まで追いかけているとしたら、イスラエルは負けである。イスラエルにとって、この新たな攻勢は、時間との競争である。
[訳者の感想]レバノン紛争は、イスラエルにとってかなり具合の悪いことになる可能性があります。
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「モンゴルは、中国の優勢を恐れる」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2006年08月09日 | 国際政治
ウラン・バートル発:モンゴルの首都ウラン・バートルでは誰が国民経済を握っているかが分かる。セメントでできた花形模様の水路用タイル、浴室の設備、薄手の白いタオル、全部中国製である。
 モンゴルの建築経済の80%は、中国がコントロールしている。モンゴルの輸出額の半分は中国向けである。特に原料資材の半分は中国へ輸出される。輸入額の4分の1は中国から来る。資源が豊富で「石炭のサウディ・アラビア」と呼ばれるこの国の最大の投資者は、中国である。中国は債権者であり、開発援助国であり、野菜の供給国である。商人は中国にカシミアの毛、ユキヒョウの毛皮、ゴビグマの足を密輸出している。中国は南にある大きな友人である。そして潜在的な敵である。その優勢を2千7百万人のモンゴール人は恐れている。
 「われわれはわれわれのパートナーを正確に定義したい」とミイェゴンビン・エンクボルド大統領は言い、西の方角を指した。意味するところは、NATO、ヨーロッパ、ドイツである。今年一月、41才の大統領は、当時の連立政府の破綻の後、権力を握った。少なくとも外交政策では、彼は不安を心配している。北京は、13ヶ国からの部隊の軍事演習についてぶつぶつ文句を言っている。こともあろうに、中国のライバルである米国がウラン・バートル近郊の「五つの丘」地区で8月11日から25日まで「カーン・クエスト2006」と銘打つ演習を組織した。山あり湖あり川ありの景色のど真ん中で平和維持の措置と災害援助と政治的混乱との戦いが演習される予定である。中国はその背後に「反テロを口実に、米国は共同の軍事演習を利用して、モンゴルにレーダー監視装置を設置しようとしている」と疑っている。中国は、ロシア、韓国、日本と同様、オブザーバーとしてしか招待されなかった。ウラン・バートルは、中国を演習に参加させようとしたが、アメリカ国防省が反対したと陸軍のトップであるツェヴェン・トゴーは言った。
 米国は、戦略的に都合よく中国と北朝鮮の前に置かれたモンゴルに激しく言い寄った。2005年11月にウラン・バートルを訪問したブッシュ大統領は、共産主義から民主主義へのうまくいった移行をえらくほめた。イラクの戦場に送られた131人の恐れを知らぬモンゴル兵の投入に心から感謝した。モンゴル人とアメリカ人には多くの共通点がある。どちらも馬で国を征服した。ウラン・バートル政府は、このお世辞に対して、「米国は第三の友である」と答えた。
 巨鯨ロシアと中国にはさまれたモンゴルは、西方に友人を求めている。両方の大国とはモンゴルは良い経験をしていない。ソヴィエトロシアの衛星国で、モスクワは、蒙古語の使用を禁じ、数万の仏教の僧侶を暗殺し、独立への願いを促進するすべてを窒息させた。800年前にモンゴル帝国の基礎をきづいたジンギスカンの名前に言及することは禁じられた。だが、モスクワは、モンゴルが1911年と1821年に中国人を追放しうるように、モンゴルに武器を供給した。
 信頼を享受しているのは、今年6月にウラン・バートルに大使館を開いた欧州連合である。ドイツは、特に重要なパートナーだと見なされている。「ドイツから来ましたか」と首都のモンゴル人はしばしば外国人に語りかける。人口の1%はドイツ語が話せる。以前の東ドイツが低開発国に関わっていた遺産である。1989年以後、西ドイツの援助組織は、以前の遺産の上に仕事をした。ドイツの援助組織は、環境保護、法治国家の建設、土地の私有化において助言を与えた。モンゴルほど開発援助を与えられた国は他にない。
 ベルリンは、小さな遊牧民の国にとって戦略的に重要なパートナーである。韓国と中国の圧力に抗して、モンゴルはドイツがそれを通じて国連安全保障委員会の常任国を目指しているG4イニシャティブを支持している。ドイツの外交筋では、モンゴルは上海共同機構の密接なパートナーであると言われている。ロシアと中国以外にいくつかの中央アジアの国々が参加しているSCOはmモンゴルにオブザーバーの地位を与えた。
 中国の優勢に対する不安にもかかわらず、モンゴル指導部は、北京が必要だということを知っている。「中国のブームは、われわれの所得を増やしている」と政権党「統治する民衆党」の議員ゴンボジャフ・ザンダンシャタールは言う。彼の携帯電話にかかってきた二つの電話の間に、この経済学者は、「中国の資源飢餓が天然ガス、石炭、銅の価格を高騰させている。これは銅の99%を中国へ輸出している国にとって良いことだ。」だが、36才のこの男は、中国人を引き合いに出すのをあきらめない。「彼らの会社はわれわれの環境を汚染している。」大臣は既に北京はモンゴルを奪い返そうとしていると警告している。
このようなポピュリズムは、友人だけでなく自分のアイデンティティを求めている大衆受けがいい。救い主はジンギスカンであるかもしれない。空港やビールやウオトカも彼の名前を付けている。国民の英雄は、最後に歴史上最大の帝国を作り上げたのだ。中国でさえ彼には屈服しなければならなかった。
[訳者の感想]キルスティン・ヴェンク記者の書いた最近の「モンゴル事情」です。
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「ヒズボラ、イスラエル北部に対してこれまでで最も激しい攻撃を行う」と題する『シュピーゲル』紙の記事

2006年08月07日 | 国際政治
テル・アビブ発:ロケット一発がキルヤト・シュモナの北にあるクファール・ギラディにいた予備兵の一群に命中した、とイスラエルのメディアは伝えている。兵士10人が死に、9人が負傷した。これは7月12日の戦闘開始以来一つの攻撃ででた犠牲者の数が最大であるこれまでに、ヒズボラの攻撃でイスラエル兵56人と民間人33人が死んだ。
ヒズボラは、8月6日、ガリラヤ湖北部に数ダースのロケット弾を撃ちこんだといわれている。あるラジオ放送によると、一発のロケット弾は、クファール・ギラディのユダヤ教会に命中した。
レバノン南部の地上戦闘では、昨夜ヒズボラ民兵12人とレバノン軍兵士1名が殺された。
戦闘機は、8月6日早朝、新たにレバノン南部と東部のベッカー渓谷の数目標を攻撃した。一晩で80機が攻撃に加わった。
イスラエルは今日、フランスが国連安全保障委員会に提出したレバノン決議に対して肯定的に反応した。イスラエルのメディアは、政府筋を引き合いにだして、草案は、イスラエルでは満足をもって受け入れられていると述べた。一日中米国との交渉で承認された草案は、イスラエルとヒズボラが戦闘を停止することを要求している。
ヒズボラは、イスラエルが完全にレバノンから撤退しない限り、決議を受諾しないと言明した。イスラエル兵は一人たりともレバノン領土に残留してはならない、とヒズボラの閣僚であるモハメッド・フネイシは述べた。
安全保障委員会は、6日晩に最初の協議で決議案を作成した。外交官は来週始めに、通過するものと予想している。だが、彼らはイスラエルとヒズボラの双方に決議受諾を説得することは非常に困難だということを認めた。
草案は、イスラエルとヒズボラとの間の「暴力行為の完全な停止」を呼びかけているが、イスラエルは、シーア派民兵の攻撃に対しては反撃で答える権利を留保している。これは、即時停戦に賛成したフランスや他の国に対する米国とイスラエルの勝利である。
草案は、イスラエルとヒズボラに長期的平和のための諸原則に基づく了解を要求している。その際、中心的な点は、政府を除くレバノンにおけるどの単位に対しても武器の輸送を禁じている。これによってヒズボラがイランとシリアからの武器供給を受け取ることを妨げている。
ヒズボラの武将解除もイスラエル北部からリタニ川河畔までの緩衝地帯の作成が予定されている。既に1978年以来レバノン南部に駐屯している国連監視団(Unifil)は、暫定的に計画された停戦の維持を監視するだろう。
メルケル・連邦首相は、決議草案は、戦闘行為の終結への重要な一歩であると歓迎した。
(以下省略)
[訳者の感想]やっと国連の停戦決議案ができたようですが、これをイスラエルとヒズボラが受け入れるかどうかが今後の問題でしょう。
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「ベルリンは、兵隊を派遣してくれというイスラエルの願いを断る」

2006年08月05日 | 国際政治
ベイルート/ベルリン発:エフド・オルメルト・イスラエル首相は、公には初めてレバノンへの国際軍のためにドイツ連邦軍が参加して欲しいという願望を述べた。「ドイツへの信頼は、印象深かった。だが、まだ全然与えられていない依頼を十分に検討した後にドイツの貢献について決定されるだろう」とドイツ外務省のゲルノート・エルラー外務次官は『ヴェルト』紙に述べた。連邦軍の直接的な軍事的課題は歴史的根拠からだけでもむしろあり得ない。「ドイツ人兵士が銃を持ってイスラエル兵士と対峙するということは想像するのが難しい」とエルラーは言った。「むしろドイツ人兵士の任務は、レバノン軍を訓練する際、あるいは警察的任務を遂行する際に専門家として投入されることにあるかもしれない。」国連の決議がうまく行けば、来週初めに承認されるかもしれないということを彼は楽観的に示した。平和部隊に対する包括的委託が明らかになる。「強力な軍事的成分が存在するだろう。そうすると、敵対行動が繰り返されないことが保証されなければならない。国境は監視され、シリアからの武器供給は防がなければならない。それは第一に警察的な任務である」とエルラーは言った。委託は、民間的任務と再建とを包括するだろう。
エフド・オルメルト首相は、その間に、レバノンにおけるイスラエルのやり方に対するヨーロッパからの批判を厳しい言葉で拒否した。「それらは偏見と間違ったものの見方の表れである。批判者は自分のことを反省すべきだ。彼らはどこからイスラエルに説教する権利があるというのか。ヨーロッパ諸国はコソヴォを攻撃して、1万人の民間人を殺した。これらの国々は、その前に1万発のロケットなんか撃たれていないのだ。コソヴォを攻撃したのは間違いだと言っているのではない。だが、待ってくれ、民間人の数についてはわれわれに説教しないでくれ。」
[訳者の感想]空爆する場合には、民間人が巻き込まれることなんか気にしていられないというのは第二次大戦から、あるいは日中戦争の頃から常識になってしまったように思います。ヨーロッパでは、未だに民間人を巻き込むことについては批判が強いようです。
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「国連軍にドイツ軍が参加することにイスラエル政府賛成」と題する『ネット新聞』の記事。

2006年08月04日 | 国際政治
エフド・オルメルト・イスラエル首相はレバノン南部に国連軍が展開する場合には、連邦国防軍が駐留することに賛成した。「ドイツが参加するなら私は嬉しいのだが」と彼は『南ドイツ新聞』に語った。目下、ドイツほどイスラエルに対して好意的に振る舞っている国はない。同首相は、自分がアンゲラ・メルケル首相と絶えず接触しており、彼女は「イスラエルの役に立つ女友達である」と言った。
過激なイスラム主義者であるヒズボラの社会基盤の大部分は、破壊されたとオルメルトは言う。「数日の内に、ヒズボラ民兵は、レバノン南部から消えているだろう。」イスラエル陸軍は幅10キロの緩衝地帯を築く予定だ。戦闘は、国際的介入部隊がレバノン南部に進出して初めて、停止されるだろう。
オルメルトは、イランがイスラエルの最大の脅威であると述べた。「イランが原爆を持つまで、私はここで座って待っているわけにはいかない。」イスラエルは先生攻撃の権利を留保するのかという問いにはオルメルトは直接答えなかった。「自分は政治的努力と最近の国連決議に賭けている」と述べた。
国連決議の公布は、ブッシュ大統領とメルケル連邦首相との木曜日の電話の内容でもあった、とホワイトハウスのトニー・スノウ報道官は述べた。対話のイニシャティブは、ベルリンから来た。「彼女は自分で現実の姿を作ろうと試みた。前進についてのブッシュの報告は彼女を喜ばせた」とスノウは言った。
「メルケルは、国連安保理のメンバー間の対話でも援助と支持を確保した」とスノウは言った。その際、第一に問題となったのは、米国とフランスの間に存在する意見の対立であった。また対話の際、イランとシリアの役割も問題になった、とスノウは言う。
金曜日に、中東は安保理の第一のテーマであった。米国政府は、レバノン決議が採択されることを希望している。流血を恒久的に停止するための基礎を作るのに、このような決議は、できる限り早急に必要であると国務省の報道官シーン・マッコーミックは木曜日にワシントンで述べた。「問題は非常に複雑な外交的課題である」と彼は言った。特に、重要なのは、フランスと共通な路線を見出すことである。
米国は、先に将来レバノン軍の訓練と装備を援助すると予告した。このプログラムは、すでにドナルド・ラムズフェルド国防長官とコンドリーザ・ライス国務長官によって承認されたと国務省報道官は述べた。
アメリカの援助によって、レバノンの軍隊はレバノン全域をコントロールできるようになる。レバノン国内の状況が許せば、援助は開始されるとマッコーミック報道官は述べた。戦争の終結についての見込みを新聞記者団に尋ねられると、マッコーミック報道官は、ヒズボラがレバノンの国軍よりもより大きな軍事的能力を持っている限り、それはしばらくは実現されないだろうと答えた。
[訳者の感想]イラクデも武装勢力に対して治安部隊が十分な抑止力をいまだに持ていないところから見ると、ヒズボラに対抗できる国軍を作るには相当な時間が必要だと思われます。イスラエルは、果たしてレバノンに対するアメリカの援助を黙ってみているでしょうか。
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「これはイスラエルが勝てない戦争だという懸念」と題する『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の記事。

2006年08月02日 | 国際政治
イェルサレム発:ヒズボラのミサイルがガリラヤ湖を越えて雨のように降り注ぐので、オルメルト首相はイスラエルが戦争に負けるがけふちにいるかもしれないという懸念に直面している。
月曜の夜のテレビで、オルメルト首相は、停戦は早すぎる、イスラエルはヒズボラの長期的な軍事的脅威をなくすために戦いつづけると主張した。
外交的努力に道を開いた2週間前のレバノン紛争についての演説とは違って、この呼びかけは、新たな敵意の宣言のように聞こえた。
だが、戦闘の緩慢さとカチューシャ・ロケットを発射するヒズボラを防げないことによって、イスラエルは、外交をするまえに戦闘するという戦争の伝統的な順序をひっくり返した。
 優れたイスラエル人のアナリストであるゼーフ・シッフの毎日のコメントは、毎朝、ヒズボラの指導者であるハッサン・ナスララにも届けられているはずであるが、彼は昨日、政府がその目標に到達することに失敗し、戦闘を誤導していると非難した。
 シッフがイスラエルの日刊紙『ハーレツ』で指摘したように、1982年の第一回レバノン戦争では、イスラエルの地上軍は、48時間でレバノン南部を制圧した。今回は、三週間かかって、国境から数キロにある一握りのヒズボラの拠点を制圧しただけである。
 シッフは、戦争は遥かに長引くだろうと予言した。地上戦闘は国際平和部隊が入るための道を作るために急速に拡大されなければならない。1982年の大規模の侵入の誤りを繰り返すことを恐れて、イスラエルは、地上軍の侵入はヒズボラのロケット・ランチャーを標的にしておらず、国境付近の攻撃を防ぐことに限定されたと主張した。
 イスラエルは、ヒズボラの長距離ミサイルの能力を減らし、数人の指導者を殺し、国境でのプレゼンスを減らしたと言うけれども、空中からの戦闘は、イスラエル北部の住民に対する脅威をおわらせなかった。日曜日に、ヒズボラは、ガリラヤ湖越しに140発のロケットを撃ちこんだ。
 リタニ川までの地上戦の到達は、イスラエルをそれが2000年まで占領していた安全地帯へと連れ戻し、大規模な地上侵入はないだろうというイスラエル政府のアナウンスの反対を記し付ける。
 初めから、イスラエルは、繰り返し、戦争は、何週間かかかるだろうと主張した。戦争は昨日までにすでに一ヶ月近くかかっている。
 この作戦が不運な第一回レバノン戦争と結びつくだろうという恐れを避けようと気をつけていた。むしろ1973年のヨム・キップル戦争と比較される。それは重大な損害を蒙り、約三週間続いた。あの戦争は、行き詰まりに終わり、1967年の六日戦争での完全な敗北の後でイスラエル周辺のアラブ諸国に自信を持たせた。
 1973年の戦争の後、陸軍参謀総長だったダヴィド・ハルツは辞任に追い込まれた。最近、現在の参謀総長ダン・ハルツは、腹痛で病院で診察を受けているところを写真に撮られた。戦争が今終われば、このイメージは、もっと深刻でもっと包括的な弱点を意味するようになるかもしれない。
[訳者の感想]ジョナサン・パールマン記者の記事です。どうも今度のレバノン戦争はイスラエルにとっては、命取りになる戦争だと言う印象を受けました。
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「おとぎの国の王様は、中東の現実を理解しようとはしない」と題する『ガーディアン』紙の論説

2006年08月01日 | 国際政治
イスラエルのレバノン攻撃について書かれたあらゆるおかしなことのなかで、確かに一番奇妙なことは先週土曜日にこの新聞に書かれたパディ・アッシュダウンの記事に含まれている。「この危機に対する唯一の解決が存在する。そしてそれはわれわれがイラクで見出さなければならないのと同じ解決である。つまり、より広範な中東問題の解決を目指すことであり、それを緊急に実行することである。米国にはそれができない。だが、ヨーロッパならできる。」
米国にできないだって?一体彼は何を意味しているのだろうか?一目で、彼の主張は単なる間違いであるように見える。イスラエルはパレスチナの領土の占領を維持しようとしているのだから、より広範な解決は不可能である。そこから帰結するのは、イスラエルに対する最大の潜在的影響力を持った国が平和を取引する最大の力を持った国だということだ。イスラエルの外交政策と軍事政策は米国の承認に依存している。
 イスラエルは、グローバルな開発指標の第23位を占めている。これはギリシャ、シンガポール、ポルトガル、ブルネイより上であり、アメリカの援助の世界最大の受け取り手である。米国政府は、2004年に110億ドル(1兆2650億円)の外国援助資金を支出した。そのうち、5億5500万ドルをイスラエルは受け取った。地球上で最貧の国であるブルキナ・ファソ、シエラ・レオネ、ニジェールは、6900万ドルを受け取った。もっと重要なことは、昨年、イスラエルは、22億ドルの軍事援助を受けた。
 イスラエルは、経済的にこの援助に依存していない。イスラエルの国民総生産は1,550億ドルに達し、その軍事費は、95億ドルに及んでいる。イスラエルは、それ自身の武器の多くを生産し、『ガーディアン』紙によると、その部品を英国を含む世界中の国から買っている。イスラエルは外交的にこれらの国々に依存している。米国の対外財政計画によって与えられた資金の多くは、米国で使われている。イスラエルは、その資金を使って、F-15やF-16ジェット戦闘機、アパッチ、コブラ、ブラック・ホークなどのヘリ、AGM、AIMやパトリオット・ミサイル、M-16型ライフル銃、M-204型榴弾砲、M-2型機関銃を購入している。プレストウイック・スキャンダルが暴露したように、レーザー誘導爆弾は、米国からイスラエルに送られている。
 これらの武器の多くは、パレスチナの民間人を殺すのに使われており、今日、レバノンでも使われている。米国の武器輸出コントロール法は、「その提供が米国の安全を強め、世界の平和を促進するのでなければ、米国政府によっていかなる国防武器も国防サービスも売られたり貸与されたりしてはならない」と述べている。武器は「国内的安全と合法的自衛と国際的平和と安全を維持し回復するためにのみ、友好国に売られる。」
 これらの武器を与える際に、米国政府は、あらゆる軍事行動は合法的自衛とアメリカの国益と世界平和のために行われると述べている。したがって、米国もイスラエルによる民間人の殺害に荷担している。
 1972年以来、米国は、国連安全保障委員会で、パレスチナ人の人権を擁護し、イスラエル政府の行き過ぎを非難することを求めた決議の通過を防ぐために40回も拒否権を行使した。これは同じ時期に他の常任理事国が行使したすべての拒否権発動回数よりも多い。最も最近の例は、ガザ地区におけるイスラエルの攻撃とパレスチナ人グループによるイスラエル兵の誘拐とを非難する7月13日の動議の押しつぶした例である。
 過去数日のうちに、米国は、英国に助けられて、即時停戦を導入しようとするあらゆる国際的試みをブロックし、イスラエルにレバノンに対する攻撃を継続する権利を持っているという明確な印象を与えた。(中略)
 イスラエルだけが、この危機に責任があるとして責められるべきではない。イスラエルの都市へのロケット攻撃は我慢できないテロリズムの行為である。だが、イスラエルを攻撃している人々がなぜ武器を手放さないのかを理解するために、このおとぎの国の王様(ブッシュ大統領を指す)は他の国民の国に対するイスラエルの占領と民間人の殺害、自分がやったイラクの侵入とその失敗などの帰結と向き合うように強いられなければならない。だが、彼にはそれができないのだ。その代わりに、彼の先週金曜日の答えが示唆するように、ブッシュは自由と民主主義の究極の勝利に導くために紛争をエスカレートするという世紀のお伽話を組み立てているのだ。
 そういうわけで、パディ・アッシュダウンが正しいかもしれないと私は恐れている。米国が中東でより広範な解決を追求できない理由は、米国が自分自身の御伽噺の世界に生きている男に導かれているからである。
[訳者の感想]ジョージ・モンビオットという人が書いた論説です。レバノン紛争を解決する力をアメリカは持っているのに、それを行使できないのは、「自由と民主主義を広めるためには紛争のエスカレーションも辞さない」という現実離れをしたブッシュ・ドクトリンのためだという大変明快な解説だと思います。
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「イスラエルは、レバノンでの地上攻勢をためらう」と題するドイツの『ネット新聞』の記事。

2006年07月28日 | 国際政治
イスラエルの国家安全保障閣議は、木曜日、レバノン南部での作戦の拡大に反対意見が出された。軍事作戦の現在の形態で攻勢は適切であるとオルメルト首相はイスラエルのラジオ放送で述べた。
確かに、レバノンでの部隊を交替させるために、補助的な予備役軍人を召集することが決定された。それに先立って、新聞『ハーレツ』は、大臣達は戦略に関して意見が一致しなかったと述べた。
メディアの報道によれば、数人の閣僚は、ヒズボラの牙城であるビント・ジュベイルを巡る戦闘で9人のイスラエル兵が戦死した後で、地上戦の継続に反対の意見を述べた。
政治的な観察者は、陸軍がイスラエル国境に沿ったヒズボラの陣地を攻撃するこれまでの戦術から距離を置いたことを前提している。レバノン北部の攻撃者を押し戻すために、暫定的に安全地帯を構築するほうが、より適切であると思われている。
攻勢の拡大に反対の意見を述べたのは、イスラエル法務相ハイム・ラモンである。「レバノン南部では誰も彼もがテロリストで、ヒズボラと結びついている」と彼は述べた。「ヒズボラに対するわれわれの長所は、われわれの火力であって、一対一の戦闘ではない。」
 エリ・イシャイ・労働相は、「抵抗している場所は、住民に予告した後で、空中から攻撃すべきだ」と述べた。「われわれが彼らを砂箱に変えてしまう前に、ヒズボラが隠れている村村に、足を踏み入れるべきではない。」
イスラエルの新聞『イディオト・アハロノト』は、陸軍はイスラエル北部へ向けてロケットが発射されるレバノン南部の村村を破壊するつもりだと述べた。「このようなヒズボラ村は、消されるべきだ」と名前を出さないである軍人の言葉を引用している。陸軍はこの新聞記事に対して抗議はしていない。
『ハーレツ』紙によると、政府筋では、シリアが攻勢の拡大を自分の領土への攻撃だと誤解するかもしれないとという心配が表明された。
レバノン南部とレバノン東部のベッカー高原にある目標に対する空襲で、少なくとも3人が殺された。イスラエル機の爆弾がベッカー高原のカルクの近くで何台かの車両に命中した際、レバノン人の警官1名と民間人3名が死んだ。
木曜日、ヒズボラのロケットがイスラエル北部の国境にあるキルヤト・シモナの化学工場に命中した。損害の程度については不明である。
前の晩に、イスラエル空軍は、ベイルートの北40キロにあるアムシットのレバノン軍兵営を攻撃した。過激派のヒズボラ民兵は木曜日午後までにイスラエル北部に30発のロケットを撃ちこんだ。陸軍の報道官は、サフェドの近くで少なくとも10発のカチューシャ・ロケットが着弾した。イスラエルのメディアは、攻撃によって、森林火災が起こったと報道した。
[訳者の感想]レバノン紛争はまだまだ収まりそうにありません。
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「停戦の訴えとローマ会議」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2006年07月27日 | 国際政治
ローマ発:コンドリーザ・ライス国務長官は、イェルサレムから直接ローマへ飛んできた。悪いニュースが超音速で夜のうちに彼女に追いついた。レバノンの国境地帯で国連の監視団の4人がイスラエルの爆撃で死んだ。ビント・ジュベルでは、イスラエル兵10人がヒズボラとの撃ち合いで死んだ。これは戦争を新たな段階に推し進めるだろうとナスララ師は隠れ家から約束した。停戦のための良い前兆ではない。ローマ会議で最後の可能性だと思われた国際平和部隊にとっては良い前兆ではない。
それゆえ、ローマでは、水曜日にヘリコプターのローターの音が夏空に鳴り響いた。ロマーノ・プロディ首相の招きで、永遠の都は、一日だけ、レバノンという迷宮の首都になった。朝早くから、世界中のジャーナリストたちがイタリア外務省の廊下を埋め尽くした。10時に会議が始まった。午後一時には記者会見で結果が報告される予定であった。しかし、午後2時半になってもそこまで行かなかった。
ライス国務長官からアナン事務総長にいたる15人の立役者が招きに応じた。それどころか、教皇庁のオブザーバーやロシア人やアラビア人やトルコ人もいた。主役二人だけが欠けていた。イスラエルはライス長官が代理を務めていたし、ヒズボラは、もちろん招かれなかった。シリアとイランもいなかった。したがって会議は「花婿のいない結婚式」に似ている。
結局、最後にレバノン大統領フアド・シニオラ、ライス国務長官、イタリア外相ダレマ、コフィ・アナンが合い並んで記者団の前に立った。彼らはまるで埋葬に立ち会っているかのように真面目だった。参観者がローマを去ったとき、彼らは「平和プロセスの仕事を継続するとアナンは言った。だが、次にはシリアとイランが招かれるだろう。ライス国務長官は彼らを「他の国々」と言い表した。この武装対立の後で、「以前の状態」が再現されてはならない。「新たな中東のために、この紛争からその政府があらゆる箇所でやっと「主権」をもったレバノンが出てこなければならない」とライス国務長官は言った。(以下省略)
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「自分たちを無視するのは、危険だとイランが警告」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2006年07月26日 | 国際政治
 昨日、イランは、今日ローマで開かれるレバノンの平和取引で仲介を引き受ける試みは、失敗に終わる運命にあると警告し、イスラエルの軍事力が直ちに抑制されなければ、アラブ世界全体の激しい反発を招くだろうと予言した。
 イランの政府高官は、サミットからイランとシリア、彼らの同盟者であるヒズボラを排除することは、どんな恒久的な安定も可能でないということを意味していると言った。
テヘランの外務省報道官であるハミド・レザ・アセフィは、「彼らが平和を望むなら、シリアとイランを含むこの地域のあらゆる国を招待すべきだった。彼らは、この地域あらゆる国の代表抜きで、どうやってこの重要な問題と取り組むことができるのか」と言った。
 ローマ会議に出席するのは、アメリカ、カナダ、英国、フランス、スペイン、ドイツ、トルコ、ロシア、レバノン、サウディ・アラビア、エジプト、ヨルダンと国連ならびに世界銀行である。可能な取引の広範な概要を決定する文書を公表することになっている。その中には昨日ヒズボラが拒否した国際平和部隊の派遣も含まれている。だが、ローマでの雰囲気は、昨晩イスラエルの空爆がレバノン南部に駐在した国連の監視所に命中し、オーストリア、カナダ、中国ならびにフィンランドの国連監視団のメンバーが死んだことで気まずくなった。コフィ・アナン・国連事務総長は、直ちに、イスラエルが直撃を調査するように要求した。彼は直撃は熟慮の上なされたと言った。
 「イスラエル国防軍が明らかに熟慮の結果、国連の監視所を標的にしたことにショックを受け、それを深く遺憾とする」と国連を巻き込む致命的な出来事について事務総長は述べた。
 紛争が中東全体に広がることを恐れて、サウディ・アラビアのアブドラ国王は、「平和の選択がイスラエルの傲慢の結果失敗すれば、残る選択は戦争である。誰も避けられない紛争においてこの地域が何を目撃するかは神のみぞ知る」と言った。
 トニー・ブレアの報道官は、首相が即時停戦を呼びかけるのに失敗したという批判に直面して、「彼は一週間以上もローマ会議の細部について検討してきた」と述べた。
 昨日行われた『ガーディアン』紙の世論調査に示されたブレアがブッシュと密接な関係にあることに対して広く感じられている不安に答えて、報道官は、世論調査の結果は矛盾していて、英国がブッシュから距離をおくべきだと言いながら、停戦について米国に対する彼の影響を行使すべきだと言っていると述べた。
 停戦、捕虜の交換、新しい国連平和部隊の派遣などが、ローマ会議の取引に含まれる予定である。米国は、レバノンに1982年以来イスラエルが占領しているシェバ農場地域の返還も申し出る用意がある。
 だが、イランは、西欧のどんな努力も、鍵となる国々が締め出されていては、成功しないと主張している。イランの政府高官は、テヘランからの電話で、「イランとシリアは、ヒズボラのスポンサーだからではなくて、この地域の勢力だから平和会議に含まれるべきだ。サウディ・アラビア、ヨルダン、エジプトが含まれるなら、イランとシリアもふくまれるべきだ」と言った。(以下省略)
[訳者の感想]核開発で西欧諸国から非難されているイランが自分の国際的立場を改善するために、この紛争そのものを企てたと言えるのかもしれません。国際紛争にはいろいろ裏があるようです。日本の外務省はいつまでだんまりを決め込むつもりでしょうか。小泉首相の中東訪問はただの修学旅行だったのでしょうか?日本政府には明確な中東政策はないものと思われます。情けない!
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「ヒズボラを巡って、反戦運動分裂」と題する『シュピーゲル』誌の記事。

2006年07月25日 | 国際政治
ベイルート発:彼らは、またやって来た。確かに、ベイルート中心にある殉教者広場に集まったデモ参加者は土曜日にはまだ70人そこそこだった。25人は白い服を着た女性で、40人は黒い服を着た抗議者だ。彼らは黙祷の時間には二週間前のイスラエルの爆撃以来殺された子供達を悼んだ。だが、レバノンに対するイスラエルの継続する空襲によって、ますます多くの人たちが街頭に繰り出すだろう。
 第一次大戦の終わりにオスマン帝国の軍隊によって処刑されたレバノン人の殉教者のための記念碑の周りが、「ベイルートの春」と言われた反シリアの集合場所となったのは、一年半前のことだった。今晩、もっと大きな集会がCNN放送が「レバノン杉革命」と呼んだ抗議運動と結びつくはずである。
 だが、ゼイナ・アル・カリは、参加者の数は2005年の集会の参加者の数に達するとは思わない。「あの当時の大デモを繰り返すというのはすばらしい夢です。でも、多くの人々は家を出るには不安があります」と30才の女性芸術家は言う。「その上、無数のベイルート市民は外国に避難するか市街の背後の山に避難した。」アル・カリは、先週水曜日のイスラエルの空襲に対する最初の抗議デモのオルガナイザーだった。約300人の若いレバノン人男女は、殉教者広場にある国連の司令部から、港に接している欧州連合の代表部まで行進した。
 デモ参加者は、「グッチ革命」とからかわれたシリアの占領軍に対する去年の反乱の参加者よりももっと色とりどりの服装をしていた。殉教者広場からキリスト教徒が居住しているゲマイゼ地区のヨーロッパ風の喫茶店までは、歩いて5分しかかからない。レバノンで「独立闘争」と呼ばれた抗議デモの参加者のかなりの人たちは、演説や歌の間にカプチーノ・コーヒーを煽り、その後で日常の仕事に戻った。
 約50あるNGOは、「命のために」という名称の下に連合した。彼らの最大の目標は、「即時停戦」である。「私達は、国際社会を動かして、できるだけ早く集中して人道の危機に反応してもらいたいの」とアル・カリは言う。
 イスラエル軍とシーア派民兵組織「ヒズボラ」との間の軍事的紛争が始まって以来、彼女は、ベイルートへ避難して来た難民の援助のために努力している。www.beirutupdate.blogpost.comで、彼女は戦争日記をつけている。「私は9.11のテロの際、ニューヨークにいた。テロ攻撃から二ヶ月たったニューヨークは、今日のベイルートと同じ臭いがした。」
 彼女の芸術家生活において、アル・カリは、いつも1975年から1990年までの内戦を題材にした。「将来は、私は花しか描かないだろうと思うわ」と彼女は笑う。流血のレバノン内戦が終わって15年たって普通の安定した社会秩序の中にいるという夢は、終わった。恐らく若いデモ参加者にとって主たる動機の一つは、戦争が早く終わって彼らの願望を街頭に実現することである。
 先週水曜日の最初のデモの際、裂け目は明らかであった。アル・カリは、NGO連合体の「命のために」と一緒に国連司令部から欧州連合代表部まで歩いたが、50人の同調者は、再建された歴史的な中心部の上のほうに置かれている国連司令部の前に留まった。イスラエル領内の砲撃停止を彼らは間違っていると考えた。なせならば、武装抵抗に対するヒズボラの権利は神聖であるからだ。
 彼のレバノン人の妻と同様、「フランス・レバノン技術大学センター」で若い技術者を教えているチエリー・レヴィ・タジネは、この分裂を「典型的にレバノン的」だと見なす。この夫婦は、ヒズボラ同調者のところに留まった。レヴィ・タジネが書いたビラを読むと、その理由がわかる。「最近の出来事は、イスラエル首相オルメルトがファシストであることを明らかにした。彼はそれよりももっと悪い戦争指導者だ。なぜならば、彼は平和には時があり、戦争にも時があることを知らないからだ。」
 ヒズボラによるイスラエル人の砲撃については一言も書かれていない。これでは、ヒズボラに批判的な「命のために」と同盟者になるわけには行かない。
[訳者の感想]フランス人がヒズボラを支持し、レバノン人がヒズボラにもロッケット砲撃をやめろといっているのが面白いと思いました。
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