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「ヒズボラ、歴史的勝利を主張」と題する『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の記事。

2006年08月15日 | 国際政治
ヒズボラの指導者であるハッサン・ナスララー師は、今日、自分のゲリラがイスラエルに対して「戦略的歴史的な勝利」を達成したとのべ、レバノン軍と国際部隊だけではレバノンを護れないと示唆した。
「われわれは大きなアラブの陸軍が以前に敗北した戦争で勝利した」と黒いターバンをした宗教者はヒズボラ系のテレビ「アル・マナル」でテープを通じて述べた。
彼の演説が終わった少し後で、祝砲を撃つ音ががレバノンの首都ベイルートの空に鳴り響いた。
「われわれは誇張なしに戦略的歴史的勝利を前にしている」とナスララーは言った。彼は、この日34日間のヒズボラとイスラエルの流血の戦闘を終わらせる停戦が行われると述べた。ナスララーは、この日を「偉大な日」と呼んだ。
彼のゲリラ戦士の武装解除を議論するときではないとナスララーは断言し、この争点は、イスラエルの利益に役立つのを避けるために、政府の秘密会議で論じられるべきだと言った。
「特に停戦前には心理的道徳的レベルではタイミングが間違っている」と彼は武装解除するためにゲリラを召集することに関して述べた。
「イスラエルが新たな攻勢をする場合に、誰がレバノンを護るのか?」と彼は尋ねた。「レバノン国軍と国際軍とはレバノンを護ることはできない」とレバノンとヒズボラの旗を傍にして彼は言った。
だが、ナスララーは、自分は適切な時期にはヒズボラの武器について対話する用意があると述べた。彼は彼の集団の武器がイスラエルにレバノンとの戦争はピクニックではないということを証明したと信じている。
「この戦争におけるイスラエルの目標は、ヒズボラの武器を取り除くことだった。これは家を壊すことでは達成されなかった。それは議論によって達成されるだろう」とナスララーは言った。
このシーア派の指導者は、何人かのレバノンの政治家は、ヒズボラを余りに早く武装解除したがっていると示唆した。
「彼らは空調のある部屋に座って、レジスタンスの武器について粗雑に語っている。レバノンの社会基盤はあらゆる場所で破壊されたが、南部とベイルート南部の人々の間で一番激しかった。これは最も抵抗を支え、抵抗を誇り、一番犠牲を払った社会の部分である。」
ナスララーは、一月に及ぶ戦闘の間にレバノンに加えられた「大量の蹂躙と破壊」は、イスラエルの「失敗と無能力」とを反映していると述べた。
彼は自分の組織がレバノン国民が再建するするのを助けるだろうと述べ、家賃を払ったり、新しい家具を買ったりする金を難民に与えるように懇願した。
「明日の朝から、町や村にいる兄弟たち(ヒズボラのメンバーを指す)は、家が壊された人々の所へ行き、彼らが家を建て直すのを手伝うだろう」と彼は言った。「今日は、われわれの約束を守る日だ。われわれの兄弟たちは、明日からあなた方のお役に立つだろう。」
彼は1万5千戸が破壊されたと見積もった。イスラエルがレバノンに加えた砲撃と破壊とは前例がない。特にレバノン南部とベイルート市南部では。」と彼は言った。
「敵は南部とベカー高原とベイルート市南部で何千もの家を破壊した。」
ナスララーは、再建の努力を軍事用語を使って記述し、レバノンの青年にボランティアとして復興を手伝うように呼びかけた。
「勝利を完全にするのは、再建によってなされる。誰もが再建のための戦闘に入ってい欲しい。
イスラエル空軍は、月曜日にジェバリア難民キャンプにある一軒の家を爆撃したと目撃者は述べた。爆撃は「イスラム・ジハード軍事グループ」のための司令部を狙ったものだとイスラエル軍当局は述べた。パレスチナ人の役人は、数名が負傷したと述べた。
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