養殖の方言にガッカリ

方言マニアな俺。
方言こそ言語文化の宝。

「地方の時代」が叫ばれる今だからこそ方言を大事にしたい。
いっそ地方のローカルニュースは地元の方言を使えば良いのに。

ちなみに俺は最近NHKドラマの「坂の上の雲」にハァハァしているぞな。

さて、そんな方言大好きな俺がノリとネタで買ってしまった
「妄想列島☆旅人編～地方の言葉で癒されるわ～ん!～」

キャスト：
田中理恵（北海道出身）
平間葵（仙台出身）
天神有海（栃木出身）
今井麻美（山口出身）
こやまきみこ（徳島出身）

りえりえがいる！きみきみもいる！そして今井麻美が俺のフェイバレット方言のひとつである山口弁をしゃべる！

…ガッカリした。違う。このCDは俺の求めていた物ではなかったよ。

理由はすぐに分かった。
キャストはたしかに方言を話しているんだけど、イントネーションが「声優」なんだよね。
声優のイントネーションに方言を乗せるから、自然に聞こえない。
ニセモノは言いすぎかも知れないけど、養殖な感じは拭えない。

ドラマCDやアニメとかでは声優イントネーションが必要なのは分かっている。
この手のメディアではオーバーに抑揚を付けないと、逆に不自然になる。

つまりこの企画にそもそも無理があったんだな。
いうなれば、「声優イントネーション」という一種の方言に、
また別の方言が乗っかっている状態。
そこが違和感になってしまうんだなぁ。

難しいところだ…。
やはり方言は、地元の人が日常会話で使わないと輝かないんだね。

このCDを聞いて、ますます方言≒地元を大事にしたいと思った俺でした。