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名古屋の汚れ

2005-11-29 02:07:50 | Diary_7
パチンコ「30兆円の闇」―もうこれで騙されない
4093797234溝口 敦

小学館 2005-09
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starパチンコ産業は、オーストリア一国の経済を上回る

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最近、こんな本を読んだ。パチンコ産業の腐敗ぶりが良く分かる一冊になっている。俺は個人的にアンチパチンコの立場で、日頃から「パチンコはダメだ」って主張している人間なんだけど、この際何がダメなのかを確かめる意味で購入した。今まで俺はパチンコ業界の利権構造がどのようになっているかを大まかにしか知らなかったのだが、この本を読むことによってかなり具体的に分かったよ。

警察・マフィア・朝鮮・政界と一通りの利権構造が解説してあって、良い感じだ。俺は元々パチンコはやらないけど、これを読んでますますやる気が失せたね。お上公認の非公認ギャンブルなんてふざけてるよな。大体、30兆円とかいうべらぼうな産業にもかかわらず、その金がなんら社会に貢献していないということが許せん。警察とグルになっているから権力による制裁が期待できない上に、「権力監視」をしなくてはならないはずのマスコミまでがスポンサーの形で丸め込まれている。

サラ金問題と言い、このパチンコ問題と言い、本来こういう所に切り込まなくちゃいけないマスコミが逆に尻尾を押さえられている。不況でなかなかスポンサーが集まらないにせよ、あまりに情けない。そのくせ姉歯やヒューザーみたいに恰好の餌食を前にすると、骨の髄まで虐め倒す。強者に弱く、弱者に強いマスコミに「第4の権力」を名乗る資格はないね。いや、むしろそういう所こそが「権力」なのか…。

話がちょっと逸れた。話をこの本に戻す。この本を読んでびっくりしたのが、「CR海物語」で有名な三洋物産の儲けって凄まじいな。入社1年目のヒラでもボーナスで200万円だって。従業員一人頭の売り上げが6億7千万円で、一人一億円稼ぐ奇跡の会社と言われた全盛期の任天堂ですらこの数字の前では鼻くそみたいに見える。如何にアコギな世界かって証明でもあるけどな。

とりあえず、もうパチンコ業界は「必要悪」ってレベルを超えている。この際過去の悪事は水に流してやるから、ちゃんとした法整備をしてもらいたい。

追記:本について
ゼミの教官のブログの記事を見て、俺も森永卓郎の「萌え経済学」と本田透の「萌える男」を読んだ。ただ、変な意地みたいのが働いてしまい、わざわざ教官のブログに貼ってあったアフィリエイトリンクを使わずに、改めて自分でamazonのトップページから検索をして本を購入した。自分で言うのもなんだけど、セコイ…。ちなみに肝心の内容はというと、「萌える男」は「電波男」の焼き直しであんま見るべきところがなかったなぁ。「萌え経済学」は卓郎のメイド喫茶好きがよく伝わった。それにしても何故に「タク八郎」にしろ「森永タク郎」にしろ有名オタクは名前からしてオタクなんだろ?