あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

収益性と公共性をすり合わせるのは至難ねぇ・・・

2005-10-27 02:06:57 | Diary_7
今、何かと注目のTBS。今日は日本シリーズ延長の影響で、看板番組のニュース23が遅れて放送された。しかし今日のニュース23はちょっと酷すぎる。とにかく最初から最後まで凄すぎ。もはやニュースではないってレベル。

まずはトップニュースでは渦中のTBS買収問題から入ったのよ。ミキティーの記者会見なぞを放送しつつ筑紫の「放送ってのは公共性が云々」っていかにもはコメント。要約するなら「ネット会社なんぞにメディア様の培った公共性を守れるわけないだろ」。もっと要約するなら「三木谷ふざけるな」と…。

まぁここまでは「TBSの立場上の問題もあるわな」って白けて見ていたのよ。そしたら次の特集が凄かった。なんか「ネットに広がる愛国心」とかいう特集だったんだけど、その悪意に満ちた印象操作がすごかった。もともと「愛国心」なんてキーワードをTBS(筑紫)が一番嫌ってるのは知ってるけど、あの露骨な「右翼、カッコ悪い」は限度を超えている気がするぞ。

なんか二人の「ネット愛国者」を追いかけていたんだけど、一人は大人受けのきわめて悪そうなフリーター、もう一人は落ちこぼれエリート。すでに人選からして香ばしいんだけど、彼らの発する「愛国心」がまたイタイんだ。それを(悪い意味で)盛り上げるBGMに合わせて放送したのよ。誰が見ても「愛国心ってキモイよね」って結論に達するVTRになっていた。で、それをネット社会全般に拡大解釈して、「不安定な立場、社会に置かれている若者がそのはけ口をネットでの愛国心に求めている」と結ぶ。ようするに「ネット愛国者はかわいそうな社会の病なんだ」と結論づけたいみたい。

一応形上は賛成・反対両方の意見を盛り込んでいて公正中立なんだけど、その露骨な印象操作のせいで、そうは見えなくなっている。「右翼嫌い」「ネット嫌い」ってのは良く分かったけど、それを看板ニュースで、しかも汚い手口で表現する実に気持ち悪い放送だったな。

ちなみにこの特集の後は「番外編」と称して「国の歌」について特集してた。軍歌マニアのじいさんが薦める「軍歌」と、その辺の市民が歌う「TBS的にOKな日本の歌」をカッティングによって交互に放送。それを見ると「軍歌好き=キチガイ」って印象を受けるようになっていた。ついでに「今どき軍歌マニアぐらいしか国家を歌えないよ」て印象操作も忘れていない。

なんつうか今回の特集は右翼とか左翼とか関係なく、「キモイ」の一言に尽きる。こんな番組をニュースとして放送するTBSの気が知れない。しかもこれを放送している時間帯はちょうどロッテのビールかけの時間で、他局が生中継していたりする。別にビールかけを放送しろとは言わないけど、日本シリーズ最終戦の中継をした局が、ビールかけ生中継を辞めてまで特集を放送した事実が、そのキモさに拍車をかける。

もしこれが冒頭に筑紫が吠えていた「メディアの公共性」ならば、TBSは平壌にでも本社を移した方が良いな。楽天に買収されたらこのキチガイ体質、変わるかな?