- Massy’s Opinion
・さて、日産とホンダの統合問題が協議終了に成った。先日、樫の会と言う経済理論勉強会の丸山理事長とお会いする機会があった。その日は、別の野球の話を懇談しようと言う会だったが、理事長が「Massy さん、日産どうなるんですか?」ワイフが何時も「Massy さんどう考えておられるのかしら?...と言う話をしているんですよ」と言われた。アメリカの大統領交代の問題、日本の石破総理の問題、八潮の陥没問題等大きな問題が多く日産の問題等は余りニュースにならない。一般の人も「もう日産はいい車は作れないな...」程度にしか考えて居られないだろう。
・新聞の記事によれば、日産の再建計画のスピードが無い、ホンダは子会社に成るなら良い...とかいろいろ問題がある様だ。しかし、今の日産の実態を見れば、もっともっとメーカーの経営者は広い視野で考えて欲しい物である。僕は、国内最大を誇った東京日産のOBである。「メーカーとディーラーの関係は異質であるが、対等であるべきだ」と思って居る。これは、1960年代から考えて居た事。そしてディーラーもその意味の自立性を持つべきだ。と言う考えである。日産の社内は、「士農工商」の儘である。そして、日産の国内営業の人々の定年後の天下り先はディーラーである。するとメーカーの優越性をよく解って居るので、メーカーの言う儘に成ってしまう。ディーラーの「自立意識」なんか全然考えやしない。これでは、一番不幸になるのは、売る車の無いセールス、そして、整備客の居ない整備工だ。メーカーが9000人の人員整理をしたら、その10倍位の販売関係の人員がいらなくなる。世の中は人手不足、人手不足と言って居るが、国民も甘えている人が多い事は無いのか?休日は増えるし、勉強はしないし、これでは日本の生産性は上がらない。強い販売力は、強い人間の集団でなければ駄目だ。僕は,小商人の家に生まれ、親父は52歳で小さい会社を残して死んだ。僕は、生活の安定を考えてサラリーマンを勤め上げた。親父が死んだ後の会社は、お袋や、ワイフが良い社員たちと頑張ってくれた。ご近所に同業者の親父の先輩が居たが、朝、8時半にオートバイが店先に出て居ないと、僕の処へ「弘...オートバイが出てないぞ」と会社に電話が掛かって来た。「商人は、店は何時も開けておくもの...」と言う意識が強かったものだ。そして同業者の中でもそういう先輩が居て心配をして呉れた。最近の世の中は、余りにも競争が激しすぎて自分勝手になり過ぎてしまったようだ。日産の問題は世の中の次の時代への移り変わりのスタートにしたいものだ。
・今日週刊ポストが発行されて、ゴーンへの取材が出て居た。興味があり直ぐ買いに行ってきた。多分彼は「俺は、立派にリバイバルをした...」と言う主張をして居るのだろう。確かに海外生産を増やしたかも知れない。然し、日本の工場を殆ど売却してしまった。日産の保有不動産は取得時期が古いから取得価格は安いので、利益は出ただろう。自分の給料を高くした。新しい時代の排ガス対応の方針は電気だけ...残した文化は、資産売却と役員の高額な報酬だけだ。ゴーン以降の経営者の給料を見たら解る。
・もっと駄目なのは国内の販売体制だ。販売店のマインドは自立心がない。まあ、残念ながら期待する復活は難しいだろう。
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