メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Dream Theater の Awake

2007-02-27 22:58:59 | メロディック・ハード
Angraのベーシストであるフェリッペが一番影響を受けたアルバムだという。
ライブでの、リズミカルでありながら柔軟な指の動きで、素晴らしく早弾きしていたテクニカルさは、Dream TheaterのJhon Myungのようだった。
素早くいいかげんに押さえているようでいて、驚愕のサウンドを鳴らしているのだ。

私自身は、Awakeはそれほど好きではない。
Metropolis Pt.2、Images&Words、と続いて聴いたので、あまりメロディアスでなく、フックも足りないサウンドは、ただメタルをやっているように聴こえた。
Dream Theaterは、こんなにHeavyな面があるのねで、おしまい。

が、デス声も一部なら聴けるようになったし、Heavyの中にメロディを捜すようになったので、今なら大丈夫かも知れない。。
ってことで、レビューを書く気になった。

わかりやすかったImages&Wordsと比べると、確かにわかりづらさはあるが、こんなの、AngraのTemple~や、Aurora~に比べると、遥かにわかりやすいじゃな~い。
しかも、ケヴィン・ムーアによるプログレシッヴさが薄まったと思っていたが、普通のパワー・メタルに比べると、ずっとプログレっぽいよ。
というより、コマーシャルな部分を削ぎ落とし、ギターオリエンティッドにしていると言えよう。
とっつきにくさは出てきたが、真髄はDream Theaterだ。何ら変わることはない。
回数聴けば、理解できるようになる。
「Train Of Thoughts」的サウンドは多いが、それよりもヘヴィーじゃないじゃ~~ん。

“Lie”のギターソロは、さすがジョン・ペトルーシだ。
テクニックとエモーショナルの両方がある。
“Voices”は、派手さはないが、重低音のリフに向かって、ジェームズ・ラブリエが魂の叫びをする。
また、緩やかなパートは、緊張感を漂わせながらも意外とキャッチーだったりして聴きやすい。聴きこなせば素晴らしい曲だ。
“The Mirror”は、これぞメタル。
が、プログレっぽさが入って中途半端な印象だ。
テンポを速めてマイクのドラムスをより生かし、キーボードを抑え、徹底的にメタルやったら最高だ。
“Space Dye Vest”は、暗く閉塞感があるが、「Octavarium」と同系列の流れで、空虚さの中に美しさがある。

製作時間があまり取れず、煮詰められなかったと聞く。
そのためか、キーボードとギターが乖離してるのが残念だが、質は高いと思う。
その後のケヴィンの脱退は、ペトルーシとのズレを感じるし、仕方なかったのかな。

とはいえ、その後の作品中にしっかりと「Awake」が根付いている。
彼らにとって、重要な作品だったんだろう。

Sunstorm の Sunstorm

2007-02-24 23:33:58 | メロディック・ハード
ボーカリストが、Joe Lynn Turner!!
これだけでも、十分な内容なのに、さらにソングライティングが、元SurviverのJim Peterik、プロデュースが、Angraを手がけたDennis Wardという豪華さ。

これを、こともあろうか、私は何も考えずにぼ~っと聴いていた。
すると、ハスキーだが甘さのある声で、高らかに歌いまくってると感じた。
誰だろう?80年代後半の上質な産業ロックを、その頃のように歌ってる、高音がよく出ていてかなりうまいなと思った。
途中で、ジョーだと気づいてびっくり!
繊細な部分もいいが、突き抜け方が最高だ。
いつからこんなにうまくなったんだろう。
Rainbow Tributeの時も、十分うまくなったと思ったが、その比じゃない。

楽曲は、なるほどSurviverだ。
曲に展開と力強さがある。産業ロック特有の一本調子じゃない。
基本はHR/HMだが、POPっぽくてキャッチーで聴きやすい。
バラードナンバーが、これまた胸を焦がすような甘さを含み、洒落ている。
ギターがDennis WardとPink Cream69を組んでいたUwe Reitenauerで、これがHMっぽいギターソロを弾くからゴキゲンだ。
適度にメロディアスで、わかりやすい。
楽曲に懐かしさはあるが、ギターソロによって新風を送っている。

クサメロ??
いえいえ、心地いいのでありますよ♪

Leave's Eyes の Legend Land

2007-02-23 22:44:28 | メロディック・ハード
ノルウェーのゴシック・メタル・バンドのミニCD。
2作目の後に発売された。

セカンドの「Vinland Saga」でも感じたように、リヴ・クリスティンの透明感のある歌声が素晴らしい。
優しく、儚げだ。
まるで北欧の嵐にそのまま負けて消え入りそうだ。
が、芯は凛としてその存在感をアピールしている。

演奏は、いかにものゴシック・メタルだ。
重低音の効いた、シンプルなリフに、シンフォニックなシンセが覆う。
やっぱりWithin Temptationを彷彿させる。

ジャケの背景のように、猛り狂う荒海をものともしないバイキングっぽさが加わっているのが、セカンドとの違いだ。
つまり、北欧トラッドをうまく加味し、壮大なオーケストレーションとデス声の男性ボーカルをちょっぴり(ちょっぴりがポイント)入れているのだ。
これにより、スケールの大きい世界観を表現するのに成功している。

かなり癒されて良い。

俊輔の挑戦 番外編 

2007-02-20 20:54:32 | 中村 俊輔
-日刊スポーツの紙面記事です-

沢登正朗 ピンポイント

★GKの心理読めばFKはPKと同じ
 FKは、キッカーと相手GKとの心理戦だ。
中村ほど精度の高いボールを蹴る技術があれば、後はどこを狙うかだ。
GKが最も捕りにくい、反応しにくいところに蹴るためには、その動きを読むことが必要。
体の重心の位置や足の向き、さらに方の微妙な動きで、コースを決める。
GKの動きを読み切れれば、ゴールすることは難しくない。
FKはPKと同じになる。

 心理戦だから、重要になるのは経験。
GKもキッカーの心理を見抜き、蹴る方向を読んでくる。
フェイントの掛け合いもある。
そういう駆け引きに必要なのが経験。
ミランのGKは急遽補強されたストラーリだろう。
ジダやカラッチを相手にするよりは、FK成功率は高くなるはずだ。

 しかし、相手はミラン。不振でも、CLになれば必ず立て直してくる。
前評判での振りは免れない。
そういう状況での、この日(2/19付け)のFKゴールは大きい。
当然ミランはスカウティングをしているはずだ。
相手が警戒してゴールに近い位置でのファウルを怖がれば、それだけでセルティックは有利になる。
カウンターを仕掛けることができれば、前評判を覆すのも夢ではない。
 

俊輔の挑戦 5つのキーワード ⑤

2007-02-20 20:29:02 | 中村 俊輔

FK

★伏兵チームで養われた「飛び道具」
 中村の代名詞といえば、言わずと知れた正確なFKだ。
欧州CLで16強まで勝ち上がったセルティックだが、あくまで欧州では伏兵的存在のチーム。しっかり守り、チャンスを確実に生かすやり方だ。
そのため、中村のセットプレーは大きな得点源になる。
そのルーツは小学生時代にあった。

 中村が在籍していた横浜市の御園(みその)SCは、決して強いチームではなかった。
当時の若林可夫監督は「点の取れるチームでない分、守備を頑張った。そして少ないチャンスを生かすにはセットプレーが有効だった」と振り返る。
練習のミニゲームではFK、CKなどのリスタートから開始。
セットプレーにこだわりを持って取り組んだ。
もちろんプレースキッカーは中村だった。

 俊輔少年は、いつも居残り、工夫を凝らしながらボールを蹴り続けたという。
「体が小さかった分、強く蹴るために体を軸に回転するようなキックをしていた」と若林監督。
職人技と呼ばれるピンポイントボールは、長年の努力と工夫のたまもの。伏兵チームゆえ、中村は「飛び道具」の重要性に目を向けた。

 俊輔少年の姿は、セルティックでの今の姿にも重なる。
強いチームでないからこそ、勝利のために工夫を凝らす。
中村のFKは、左足でなく「頭で蹴っている」と言っていい。
(佐藤隆志)


★中村のFK弾
17日のアバディーン戦の得点で、プロ通算31ゴール(各年代代表、クラブ公式戦)となった。
海外クラブ公式戦で12点。レッジーナ、セルティックで通算27得点しているが、約半分がFKゴールという高率を誇る。
今期は特に多く、9得点中5点を占めている。


俊輔は、決してFKだけの選手ではないが、やっぱりFKは魅力的です。
世界有数レベルだと思います。
近年、それにさらに磨きをかけ、俊輔のFKシーンのたびに心ときめきます。
どのコース、どこの壁を越えるのか、スピードはどうなのかと、興味は尽きません。
マンU戦であげた2得点は、俊輔の金字塔になるでしょう。
これからもさらに“歴史”を作り上げていってほしい。自らの左足で。


俊輔の挑戦 5つのキーワード ④

2007-02-20 18:19:17 | 中村 俊輔

ACミラン

★2発ロナウドCL出られず瀬戸際
 昨年12月6日、欧州CL1次リーグを終えた中村は、決勝トーナメントでの対戦相手にACミランを熱望した。
レッジーナ時代の3期で1ワケ3敗と1度も勝てなかった。
同15日の注戦後派「予言的中」を喜んだ。

 名門ミランも今期は元気がない。
昨季の不正問題による勝ち点8の減点と、FWシェフチェンコ放出での決定力不足から、セリエAでは優勝争いから脱落。
目標を、来期の欧州CL出場権圏の4位確保に切り替えるのが精一杯だ。

 17日には前節まで12位のシエナに4-3と大苦戦。
マルディーニをセルティック戦に向け休ませたことが裏目に出た。
新加入のFWロナウドは2得点1アシストしたが「失点し過ぎ。全体にミスも多い」と不安を口にした。
前所属のRマドリードで出場歴があるため、今期はもう欧州CLに出られないだけに、歯がゆそう。
GKジダら守備陣の故障者に加え、FWジラルディーノ、インザーギが痛めており、セルティック戦出場は微妙だ。

 アンチェロッティ監督からは「マークが甘い。それに攻撃陣で試合に出られる選手は限られるので、ロナウドを使えないのは本当に残念」と本音が漏れた。
復活のきっかけをつかむのか、セルティックの強気な攻めに屈するのか。
ミランは瀬戸際に立たされている。
(村上幸将)


★中村とACミラン
レッジーナ時代にリーグ戦で4度対決している。
初対決は02年11月3日、サンシーロ・スタジアムでのアウエー戦だったが、前半23分で途中交代。
見せ場もなく、試合も0-2で敗れる屈辱的なものだった。
それから約2年後の04年10月3日、再びアウエーで戦ったときは、後半14分に同スタジアムでの日本人初アシストを記録。
試合は1-3で敗れたが成長を見せた。


ミランとの対戦は、本当に楽しみ。
なぜって、ミランもまた好きなチームだからです。各国を代表するスタープレーヤーが揃っています。(特にピルロやカカ)
今シーズンは調子が悪く、負傷者が多いです。けど、腐ってもミラン。
本番の勝負では、実力をいかんなく発揮してくると思います。
正面切って戦ったのでは、とても敵う相手ではありませんが、セルティックにも勝機はあるはず。
ミランの胸を借りて、堂々と力いっぱい戦ってほしい!
思わず祈らずにはいられません。


俊輔の挑戦 5つのキーワード ③

2007-02-19 21:27:21 | 中村 俊輔

ホーム神話

★サポーターに後押しされ確かな自信
 37戦32勝5分け。
中村が過去に出場したセルッティックパークでの公式戦(リーグ戦、カップ戦)の数字だ。
今期欧州CL1次リーグでも、名門マンチェスターU戦を含め3戦全勝している。
なぜ、これだけホームになると強いのか。そこには選手とサポーターとの密接な関係がある。

 セルティックパークの収容人数は6万832人。サッカー専用競技場で、ピッチに近いサポーターの声が選手の背中を90分間押し続ける。
また、CKの場面で中村がコーナーフラッグへと歩み寄ると、一段と大きな声援と拍手が飛び交う。
今期リーグ戦8アシスト中、半分の4本がCKから。
期待感が相乗効果を生み出し、結果に表れた。

「いつもサポーターが何かを支えてくれる。それが勇気を与えてくれる」と中村。
カトリック教徒の移民たちが創設したクラブという背景も手伝い、スタジアムを覆う一種の宗教的な一体感が選手に力を与えている。
相手にとっては最大の脅威となっている。

 「ホームでのセルティックはとても手ごわい」と敵将アンチェロッティ監督は警戒。
中村は多くの声に後押しされ、勇敢な獅子のごとく攻撃性をむき出しにする。
汚れなき「聖地」での初戦、確かな自信を胸にピッチへと飛び出していく。


ホーム戦強し
 前身の欧州チャンピオンズ杯を含めると、セルティックは57戦で5敗しかしていない(41勝11分け)。
欧州CL以降でも、19戦(予備予選含む)して2敗だけ。
ただし、2次リーグ廃止で現行方式となった03-04シーズン以降、決勝トーナメント(34試合)で第1戦をホームで勝ったチームの8強入りは6度だけ。
この逆風データを打ち破るか、中村の真価が問われる。


セルサポは本当にすごい!
得点に絡まなくても、いいプレーには拍手と声援を送るという態度は、選手を後押しし、最後まで手を抜かないように、集中力を持続させます。
ひとつひとつのプレーにですよ~。
決して甘やかしではなく、むしろ勇気あるプレーを果敢にトライさせてます。
あれなら、失敗を恐れずに、堂々と戦えるよ!!
私も、お金とヒマがあれば、セルティック・パークで観戦したいっ!!


俊輔の挑戦 5つのキーワード ②

2007-02-19 21:03:24 | 中村 俊輔

走りの進化

★ずばぬけた移動距離「質」にこだわり
 今期、中村が意識的に取り組んでいることに「オフ・ザ・ボール(ボールに触れていない時)の動き」がある。
いつ、どこで動くのか。常に走りの質にこだわり、プレーしている。

 1月20日のセントミレン線でクラブは、選手のプレデータを採った。
中村の90分間の移動距離は12.6km。MFの一般的な平均は10km強といわれる内でもずばぬけた最長記録だった。
さらにドリブルスピードは速く、ボールカット数も最多。
一方でジャンプ力は最少、ダッシュ回数も少ないという傾向が出ていた。

 決して長く走ったから良いというものでもないが、このデータを基に中村は自らのプレーイメージを重ね合わせる作業をしている。
中村自分が生き抜くためには、どうすればいいのか。このデータだと70%をキープして走っている感じ。
ダッシュを増やしてミドル(シュート)も増やしたい。あとは(攻撃時の)走るコースと質が大事だね。

 注意点は「ゲームに参加しているかどうか」。
そして「トップスピードの入れどころ」、戦術、フィジカルにも優れるミランだけに、より動きの質が問われる。
ゲームメーカーに終わらず、2列目からの飛び込みを意識する中村。
進化する走りが、究極のパサーに幅をつけている。
(佐藤隆志)


★1試合平均10kmの移動距離
プロ選手の平均は10km前後。ポジション別ではDFが7km、MF10km強、FWが8km。
この数字を見ても中村の運動量の多さがよく分かる。
ちなみに5分間という時間枠ならMFが平均600~650m。
98年W杯フランス大会時の中田英寿は、終盤5分間で800~1000mも移動していたという。


体力がない、フィジカルが足りないとの酷評ばかりだった俊輔の評価が一変した記事です。
でも、ジャンプ力やダッシュ回数のことは初めて知りました。
走っているけれど、目だってないってことです。効果的かどうかも怪しい。。
けれど、献身的な走りは、かならずやチームにプラスにはるはず。
チームメートからの評価が高いことはそれを裏付けています。

走りの質は、セルティックに来てから格段に良くなった点です。
ワンツーのあとが速くなったし、読みに優れ、反撃の目をことごとく摘んでます。
これからも、目が離せません。


俊輔の挑戦 5つのキーワード ①

2007-02-19 20:40:13 | 中村 俊輔

-日刊スポーツ掲載の記事です-

「セルティックの誇り」

★「他の国と違う」サポーターに感激

 05年7月、中村は欧州CLを目指しセルティックに移籍した。
本命のスペイン息を封印しての決代位。だが8月、チームは予備選2回戦で敗れた。あれから1年あまり。自力で夢舞台に上がった中村の胸には、セルティックで戦う誇りが芽生えていた。きっかけはサポーターの声援だった。
試合中、1プレーごとに拍手が出ることに「すごい。細かい部分まで見ている。他の国と違う」と感動した。

 1888年、カトリックの神父によって創設された名門クラブは、宗教的背景からサッカーを超えた「人生の一部」として代々、受け継がれてきた。
サポーターはチームと一心同体の気持ちで応援し、選手もそれを意気に感じ戦う。セルティックパークが『天国」の愛称で呼ばれるゆえんだ。

 昨年3月、さらに中村の心を大きく揺さぶる出来事があった。
67年に、欧州チャンピオンズ杯を制したときのFWジミー・ジョンストン氏が死去した(享年61)。
その追悼のため同19日のリーグ杯決勝ダンファームリン戦では、全員が故人の背番号7をつけ戦った。
「故人への気持ちに驚いた。光栄だし歴史を感じる」。

 昨年11月21日のマンチェスターU戦。FKを決めた後、中村は胸のエンブレムを引っ張った。クラブへの誇りがあふれ出た瞬間だった。
(アンソニー・マッカスカー通信員)


セルティック
1888年、アイルランド人のウォルフレッド神父によって、貧しいアイルランド移民の生活支援のために創立。現在もその精神が貫かれており、チャリティー活動を熱心に行う。
欧州チャンピオンズ杯1回、準V1回、スコットランドリーグ戦40回、スコットランド杯33回、リーグ杯33回、リーグ杯13回優勝。
ホームのセルティックパークは収容6万832人。


最近の俊輔のセルッティックへの愛着は、かなりだと思います。
チームメートと、いい関係を築いていると思います。
俊輔がボールを持ったとたんに周りが連動するのは、俊輔が何をしたいのかが伝わっている証拠でしょう。
このこともあって、セルティックというチームが大好きになりました。


★放映
21日 AM4:30~ スカパー184
録画は、フジテレビで26日0:15~2:15



Haggard の Eppur Si Muove

2007-02-18 21:46:31 | メロディック・ハード
ドイツのオペラ&トラッドのシンフォニック・メタルバンドの3作目。(多分)
2004年作品。

壮大で崇高な、クラシックっぽい音楽がベースになっている。
それもそのはず、このバンドは16人編成で、バイオリンやチェロ、フルートなどを演奏している。
その上に、ドラムス、ベース、ギターが、メタル特有のリズムを刻む。

男性デス声が、無理やりな気がする。
確かに、目立つし個性なんだけど、終始デスでなても。。Opethのクリアな声も入れるっていう手法を見習ってくれたらうれしいな。
どうも、デス声が苦手なもので、そこで耳が止まってしまう。
デス声にも、篭ったデス声と、発散するデス声があるが、こちらは篭るタイプなので余計苦手なのだ。

でも、オペラちっくな女性ボーカルが取り持ってくれる。

メタルの演奏は、ゴシックメタルのようだ。
重低音でリフを中心に奏でる。
ギターはあくまでもリフであり、リードギターの箇所は、ヴァイオリンやオーボエで弾いているようだ。
3曲目の“Per Aspera Ad Astra”は、トラッドなヴァイオリンのソロから始まってとっても雰囲気がある。
最後に短い早弾きのギターソロがあり、心が開放される。

トラッドとHMの融合というと、Eluveitieを思い出すが、それよりもメロディがゆったりしていて、よりクラシックに、オペラちっくだ。
メタルの融合度はやや足りないか。土着性は低い。
楽器のアンサンブルが非常によくできていて、聴き応え十分だ。
クラシックの重み、暗さは、ドイツというお国柄によるものだろうか。

女性ボーカルが素晴らしいだけに、デス声が本当に残念だ。
慣れれば、かなり高いポイントになるところだが。。う~ん、86点。