メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Blackmore's Night の Dancer And The Moon

2013-08-18 13:22:39 | メロディック・ハード

Blackmore's Nightの8作目。

68歳を迎えたRichieの、相変わらずの作品である。
が、もはや変わる余地はないし、変わる必要もないのだ。
キャンディスとの間には、第2子が誕生したという。
そっちの方がよっぽど驚きだった。

簡単にまとめると、これだけのあんまりなレビューになってしまうから、もうちょっとひねり出してみよう。


曲は、1stの『Shadow Of The Moon』に多く聴かれたルネッサンス調や、2ndの『Under The Violet Moon』に多く聴かれた民族音楽トラッド調、4th~でよく聴かれた、誰かのカバーをブラナイ風に調理し、ついでにエレキ・ギターも演奏も入れてみましたって曲がバランス良く配置されている。
マンネリの中にも確かな満足感がある。
よく聴くと、初めて聴いたと思うが、サウンドを電気処理した曲もある。

私が一番気に行ったのは、3曲目の“Last Leaf”
ルネッサンス調で、アコギと民族的なホイッスルとキャンディスのボーカルによるシンプルな曲。
儚げで危うい。ブラナイの原点を感じさせる。
キャンディスの表現力は、さらに深まった。

一般受けするのは、1曲目の“I Think It's Going To Rain Today”じゃないかなぁ。
明るくて堂々としているし、POPでもある。
ベッド・ミドラーの曲だけあって、耳馴染みが良く、気がつくとリズムを取ってしまっていた。

Rainbowの“Temple Of The King”もカバーしている。
ブラナイを初めて聴いた時、真っ先に思い出したのがこの曲。
Temple Of The Kingがあったから、ブラナイにもすんなり入れた。
けれど、残念ながらこのアレンジはあまり好きではない。原曲の方がいい。
ギターソロだって、原曲は空間を切り裂いて登場してきたのに、今回はあくまでも添え物。

Urah Heepのカバーという4曲目の“Lady In Black”は、リズムやリフがRainbowの“16th Century Greensleeves”を思い起させる。

そして先ほどちょこっと書いた、電気処理した11曲目の“Moon Is Shining(Somewhere Over The Sea)”
ライナーには、10曲目のロック・バージョンとあるけど、まるでテクノ・ポップのような始まり。
あんなにアコースティックにこだわっていたRichieが、いったい??
この曲だけ聴いて、ブラナイと当てられたら偉い!!(ギターソロ除く)

ラストには、John Loadへの追悼作“Carry On…Jon”
60年代後期の空気感のあるブルースっぽいインストナンバー。
Richieは、Johnとこういった曲を演奏するのが好きだったんだろう。
ブラナイ風にも、60年代風にも聴こえる。自由なプレイがいい。
ある意味、Richieが弾けば一緒になるのだろう。
Richieは、昔から奥底はブレていなかったのだ。


Lone Ranger

2013-08-04 14:38:53 | Weblog

ポイントの有効期限が近付いたので、映画に行ってきました。
ジョニー・デップ主演の「Lone Ranger」です。

ネタバレになるから、細かいことは書きませんが、これは大衆受けする映画です。
観終わって、すっきりと楽しかったです。
後にはあまり残りません。
痛快はアクションに、華々しいぶち壊しシーンの連続で、とってもアメリカ映画と思いました。
悪役が誰なのかも、わかりやすいです。おっと、そこまでにしときます。

ジョニー・デップは、相変わらずいい味出してます。
ジャック・スパロウの路線踏襲で、慌てず騒がず大胆なことをやる演技は、彼の右に出る者はいないでしょう。
期待を裏切らないとは、このことを言います。
ただ、コマンチの情報、インディアンの歴史の情報が私にないため、
この映画を鵜呑みにしていいのか…。
コマンチの扱いに違和感を持ったのですが、どこがと言われると言葉に苦しみます。

(後で調べてわかったのですが、これはアメリカでは有名な物語だそうです)
ウェスタン・リバー鉄道なんですね。さすがディズニーです。


個人的な感想を書くと、これが今から130年前の出来事だということに、驚嘆を感じます。
その50年後、今から80年前のサンフランシスコのとある見世物小屋風の建物、
いわば、遊園地⇒ディズニーランドっぽいが舞台なのですが、
そこはすでに古き良きアメリカ然として、戦前の淑女紳士の遊び場になってました。

私がびっくりしたのは、そこです。
わずか50年で、アメリカは白人社会に変貌してました。
いわば、開拓orインディアンからの強奪があったから、世の中が変化したのです。
ゴールド・ラッシュは、富を自分のものにすることは、人をも変化させたことでしょう。
世の中の進み具合のなんたるか。
馬が交通手段の主役だったのに。

自然を破壊して、利便を追求していいのか?という軽いメッセージを受けました。
セドナの美しい浸食された岩が見事でした。


50年かぁ。私が生まれたのとそう変わらないわ。
その間、日本も高度成長期を経て、アジアでの先進国になったけど、経済だけではないのかと。
昨夜見た、BSのゼロ戦に乗った特攻隊員の特集を見ると、70年前の若者の方が、ずっと国のことを考えていたし、将来のことも考えていたし、ずっと大人っぽかった。
国は成長しても、人間はむしろ退化してしまったように思います。
日々に追われるよりも、自分に何ができるのかと考えて実行せねば!!