Tobias Sammetがソングライティングとプロデュース(サシャ・ピートと)、さらにはボーカルを務めるAvantasiaの4作目。
2枚同時発売のうちの1枚である。
聴く順序としては、この『The Wicked Symphony』が先で、『Angel Of Babylon』が後がお薦めらしい。
今回も豪華なゲスト陣だ。
ボーカル:Russl Allen, Jorn Lande, Michael Kiske, Tim“Ripper"Owens, Klaus Meine, Andre Matos, Bob Catley, Ralf Zdiarstek
ギター:Sascha Paeth, Bruce Kulick, Oliver Hartman
キーボード&オーケストレーション:Milo Rodenberg
ドラムス:Felix Bohnke, Alex Holzwarth, Eric Singer
このゲスト陣の顔ぶれを見ただけでもワクワクする。
Avantasiaらしい。
しかも、期待を裏切らない。
アルバムは、前作『The Scarecrow』の続編とも言えるべき内容。
前作は孤独な人間が旅に出て、道を模索し、心の平安を求めて彷徨い、遂には人間の心の底に潜む誘惑と対面する…という物語だった。
今作は、ゲーテの「ファウスト」に影響された曲があり、真実の“愛”を求める主人公に、悪魔が立ち塞がる。
虚栄心から解放され、愛や心の平安を掴むことができるのだろうか?
サウンドは、いきなり壮大で重厚なオーケストレーションから始まる。
まるでライブの幕開けを待つ時のように。
そして、ドラムスやギター、ベースが加わり、一気にヒートアップ。トビアスのボーカルまで加われば、ライブでステージが照らし出されたのと同じで、興奮する。
この1曲目のタイトルナンバー“The Wicked Symphony”は、ヨルン・ランデ、ラッセル・アレンのボーカルが絡み合って、変化と深みがすごくある。
サシャ・ピートのメロディアスな泣きのギターもいい。
中間の幽玄な叫びも、その後のギターソロもサイケデリックで、先の読めない物語を表しているようだ。
2曲目の“Wastelands”は、Helloween的な明るくスピーディな曲。
歌ってるのは、マイケル・キスク(笑)
3曲目の“Scales Of Justice”は、ティムのシャウトがものすごい!!
トビアスによると、JudasのPainkiller風というが、それに勝るとも劣らない迫力ぶりだ。
1番気に入ったのが5曲目の“Blizzard On A Broken Mirror”
陰鬱なシンセとギターから始まり、重く落ちて行くような闇を感じさせる。
トビアスも、どうにもならないもどかしさを歌に込めている。
アンドレ・マトスとの共演は息が合っていて、双方が“主”で正解だ。
プログレ的だが、静かなパワーの炸裂が小気味いい。
その他、書ききれない。
聴く回数を増やせば増やすほど、魅力が見つかってくる。
すべてにおいて、とても練られた作品だ。
優れたボーカルが多くても、トビアスのボーカルは際立っている。高音の突き抜け方は尋常じゃない。
このボーカリストとしての実力と確固たる自信があるから、ゲスト陣を多用できるのだろう。
素晴らしい作品だ。
2枚同時発売のうちの1枚である。
聴く順序としては、この『The Wicked Symphony』が先で、『Angel Of Babylon』が後がお薦めらしい。
今回も豪華なゲスト陣だ。
ボーカル:Russl Allen, Jorn Lande, Michael Kiske, Tim“Ripper"Owens, Klaus Meine, Andre Matos, Bob Catley, Ralf Zdiarstek
ギター:Sascha Paeth, Bruce Kulick, Oliver Hartman
キーボード&オーケストレーション:Milo Rodenberg
ドラムス:Felix Bohnke, Alex Holzwarth, Eric Singer
このゲスト陣の顔ぶれを見ただけでもワクワクする。
Avantasiaらしい。
しかも、期待を裏切らない。
アルバムは、前作『The Scarecrow』の続編とも言えるべき内容。
前作は孤独な人間が旅に出て、道を模索し、心の平安を求めて彷徨い、遂には人間の心の底に潜む誘惑と対面する…という物語だった。
今作は、ゲーテの「ファウスト」に影響された曲があり、真実の“愛”を求める主人公に、悪魔が立ち塞がる。
虚栄心から解放され、愛や心の平安を掴むことができるのだろうか?
サウンドは、いきなり壮大で重厚なオーケストレーションから始まる。
まるでライブの幕開けを待つ時のように。
そして、ドラムスやギター、ベースが加わり、一気にヒートアップ。トビアスのボーカルまで加われば、ライブでステージが照らし出されたのと同じで、興奮する。
この1曲目のタイトルナンバー“The Wicked Symphony”は、ヨルン・ランデ、ラッセル・アレンのボーカルが絡み合って、変化と深みがすごくある。
サシャ・ピートのメロディアスな泣きのギターもいい。
中間の幽玄な叫びも、その後のギターソロもサイケデリックで、先の読めない物語を表しているようだ。
2曲目の“Wastelands”は、Helloween的な明るくスピーディな曲。
歌ってるのは、マイケル・キスク(笑)
3曲目の“Scales Of Justice”は、ティムのシャウトがものすごい!!
トビアスによると、JudasのPainkiller風というが、それに勝るとも劣らない迫力ぶりだ。
1番気に入ったのが5曲目の“Blizzard On A Broken Mirror”
陰鬱なシンセとギターから始まり、重く落ちて行くような闇を感じさせる。
トビアスも、どうにもならないもどかしさを歌に込めている。
アンドレ・マトスとの共演は息が合っていて、双方が“主”で正解だ。
プログレ的だが、静かなパワーの炸裂が小気味いい。
その他、書ききれない。
聴く回数を増やせば増やすほど、魅力が見つかってくる。
すべてにおいて、とても練られた作品だ。
優れたボーカルが多くても、トビアスのボーカルは際立っている。高音の突き抜け方は尋常じゃない。
このボーカリストとしての実力と確固たる自信があるから、ゲスト陣を多用できるのだろう。
素晴らしい作品だ。